怪我をして休んでいた同僚が、包帯をぐるぐるに巻いて出社してくれば、同情しちゃう人も多いのでは。そんな同僚を見て、先輩が「ギブスが取れるまでは、出社しなくてよかったのに。がんばるわねぇ…」と声をかけていたら、この会話に違和感を抱く?
“包帯を石膏(せっこう)で固めたもの”って「ギブス」または「ギプス」って言われますけど、どちらが正しいことばだと思いますか?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「包帯を石膏(せっこう)で固めたもの」あなたは、どちらを使いますか?
1.ギプス
2.ギブス
正解は?
1.ギプス
「ギブス」って言っている人もいるけれど、正しくは「ギプス」です。ドイツ語が由来で《Gips》と書きます。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では、55%が正解していましたが、44%つまり半数近い人が誤った表記を正しいと思ってしまっています(2018年3月16日現在)。
ギプスはドイツ語で、本来は石膏(せっこう)のことですが、多く、包帯を石膏で固めた「ギプス包帯」を指していいます。
※ ※
ギプス【(ドイツ)Gips】
《なまって「ギブス」とも》
(1)石膏。焼き石膏。
(2)「ギプス包帯」の略。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ