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LIFESTYLE

2018.03.04

スタバの店員にもお年玉!? 旧正月にすること、しないこと|新・香港ガイド

香港に住むエディター・スーれいなが、最新の香港事情をお届けするコラム連載。今回は、「旧正月にすること、しないこと」のお話です。

元旦は過ぎましたが、香港はまだ旧正月の雰囲気が継続中(これが一体いつまで続くのかも確かめたいと思います笑)!

前回では旧正月に行われる飾り付けに関してご紹介しましたが、今回は旧正月の習慣についてご紹介します。

【すること1】何はなくとも「お年玉」!!

香港ではお年玉のことを「利是(ライシー)」と呼び、赤い封筒にお金を入れて渡します。

お正月に親戚の集まりがあると、親戚の子どもたちに配り、仲の良いご近所さん、知り合いの子どもにも渡します。でも、面白いのは子どもだけではなく、大人もお年玉をもらえちゃうこと!

会社や上司が従業員や部下にも配りますし、マンションの管理人さん、警備員さん、ヘルパー(家政婦さん)、独身の人(!)、はたまたバス、タクシーの運転手さんに至るまで、文字通り景気よく、みんなに受け取るチャンスがあるのです。

それもこれも「配れば配るほど、幸せになれる」と言われているから。旧正月中はとにかくすべての人が機嫌が良いのが印象的です(笑)。

利是(ライシー)を包む赤い封筒

▲こちらが利是(ライシー)を包む赤い封筒。種類も多様。銀行やお店が無料でくれる封筒もあれば、子どもが好きなキャラクターの封筒は販売されているもの。

利是の封筒

▲スタバにすら寄付の箱に利是の封筒が。その店の常連さんであれば、レストランなどで店員さんに渡すこともあります。

元旦には、私の住むマンションの警備員さんは、普段より多めの人数でロビーに待ち構えていました(笑)。みんな利是をもらっても、すぐにはスーツのポケットなどには入れません。「赤い封筒もらいましたよ〜」という感じで持ち歩いて、他の住人にアピール(笑) していたのには笑ってしまいました。マンションの住人が、すれ違ってもすぐ渡せるように、カバンの中に何通か準備していたのには感心です。

利是のお札は、新札を用意するのが基本

銀行では2月に入る前から、新札の交換のために窓口に人が並びます。私はいわゆる大晦日にのこのこと銀行に行ったところ、「もうないよ〜」と、回った4軒すべてに言われてしまいました…。心配して地元の友人に相談してみると、「気持ちが大事だし、若い世代で用意する人は多くはないから、気にしすぎなくても平気だよ!」とのことでしたが…来年は地元の人に混じってきちんと準備したい!

さて、誰にどれくらい渡すのかという相場ですが、香港のメディアによると…

自分の子ども…HKD500(約¥6,866)
おい、めい…HKD300(約¥4,121)
ヘルパー…HKD500(約¥6,866)
友人の子ども…HKD50(約¥686)
マンションの警備員…HKD20(約¥274)
職場の部下…HKD1000(約¥1,370)

※香港BS 2018年2月15日の発表より

という金額が基準とされており、実際私もこれ相応の金額を経験したので、納得のいく結果でした。

利是を人に渡すときには、偶数が縁起がいいとされいるので、お金を2枚の封筒にわけて渡します「恭喜発財(ゴンヘイファッチョイ)!」と言うのも忘れずに。

私はずっと、これを「あけましておめでとう」という意味だと思って多様していたのですが…(汗)、直訳は「恭喜」=おめでとう、「発財」=商売繁盛しますように、ということで、「お金が儲かりますように」という意味だそうです。あけましておめでとうは別に言葉があり、「新年快楽(サンニンファイロ)」なのですが、赤い封筒を手渡すときには「恭喜発財」が使われていました。実生活では「あけましておめでとう」より使われていた印象です。

【すること2】お客様を迎えるお菓子の箱「全箱」を用意

香港の人にとっては旧正月は親戚で集まるときなので、来客用にお菓子を用意しておきます。それが「全箱」と呼ばれる華やかな容器。量販店などでも売られているのを良く目にします。箱の中にはキャンディーやチョコレート、瓜の種、蓮子などが入るのが通常。街中にあるマーケットではバラ売りのお店が賑わいます。

マーケット

▲旧正月の準備で大にぎわいのマーケット。旧正月元旦からはお休みなので、マーケットで買う場合は、大晦日までに準備します。もちろんスーパーでも準備可能。

全箱

▲旧正月前から販売される全箱。やはり赤や金の縁起のいい色が主流ですが、近年はキャラクター物などの商品もあります。

お菓子が詰められて

▲家だけでなく、お店やマンションの受付にも飾られます。こちらは仕切られていませんが、お菓子が詰められて薬局に置いてありました。

【すること3】フラワーマーケットに行っておく

こちらは毎年大晦日(2018年は2月16日未明)までの開催ですが、お正月の準備のために多くの人が訪れます。銅鑼湾のヴィクトリアパークで開催される「行花市(ハンファシ)」が、規模が大きく代表的。家族や友人と行きますが、お花ばかりでなく、干支に関するおもちゃや屋台なども売られています。日本のお祭りのような感じです。

公園 出店

▲広大な公園の中が、お花や干支のグッズ、食べ物の出店で埋め尽くされます。

菊

▲お正月に飾られる定番の花のひとつ、菊。染色された菊も人気です。

旧正月中に、してはいけないことって!?

風水や縁起物などを大事にする香港の人にとって、旧正月中も縁起をかつぐことは必須。逆にタブーもあるのです。

【しないこと1】髪を切らない

こちらは髪とともに運を切ってしまうと信じられており、旧正月中には髪を切らないのが常識。そのため、旧正月中は美容院はやっておらず、年末にお客さんが集中します。

【しないこと2】靴を買わない

発音に起因しており、靴の「ハーイ」という広東語の発音が、ため息と同じであるために、運が逃げて行くと考えられています。しかし、近年はこれを逆手に取って、スポーツブランドがセールをすることも多く、友人は「旧正月付近こそ買い時」と語っていました。

【しないこと3】掃除をしない

「運を掃き出す」ということから、旧正月に掃除はしない方が良いとのこと。そのため、日本の大掃除のように年末までに掃除を終わらせます。しかし元旦から3〜4日間は親族で集まりつづけるため、掃除はしておく&できないというのが実情。

他にも、借りた物は大晦日までに返す、入浴・洗髪はしない、などもあるのですが、最近ではだいぶ禁忌を恐れる人も減ってきており、上記3つくらいが現在でもメジャーかなと感じました。

次回は実際の街の様子がどうだったかご報告します!

ではまた、再見(ヂョイギン)♥

初出:しごとなでしこ

スーれいな 香港在住エディター

モード系、コンサバ系のファッション誌の編集を経て、フリーエディターとして活躍中。国際結婚を機に香港に移住し、現地で地元フリーペーパーに執筆や、日本の女性誌のライター、翻訳を行う。只今、ノマド海外ライフを送りながら、二歳の娘の育児に奮闘する日々。

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