姑からの心ない言葉に心が折れまくっている嫁のみなさん、こんにちは。魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とするライター並木まきです。姑という生き物には、なぜあんなに嫁を敵視する人もいるのでしょうか。心ない言葉を吐けば、唾を天に吐くように因果応報になりそうなのに。
■1:「私のほうが綺麗だったんだから!」
姑の家に夫と遊びに行ったときのこと、姑の家に出入りしているクリーニング業者が来たというR子さん(32歳)。業者さんが社交辞令的(R子さん談)に「お嫁さん、綺麗ですね~」と褒めてくれたその瞬間、姑から迷言が飛び出しました。
「私のほうが、綺麗だったんだから!」
なにかの冗談でも口にしているのかとR子さんが姑の顔を覗き込むと、いたって真剣。さらに「ちょっと待っててね」とクリーニング業者とR子をその場に残し、なんと自分が若い頃の写真を取りに行ったというから驚き! このお姑さん、よほど“美”への執着が強いのでしょう……。ちなみに、その写真に映った姑は「可もなく不可もなしな容姿にしか見えなかった」とR子さん談。
■2:「あなた何カップ? あら、私のほうが大きいわね」
夫の実家に泊まりに行き、夫が風呂に入っている間に、姑とダイニングで談笑していたE実さん(35歳)。するとなんの前兆もなくいきなり、姑からバストサイズを訊かれたとのだとか。
「そういえば、あなた何カップ? あら、私のほうが大きいわね」
E美さんはごく一般的な日本人体型でCカップだそう。そんな嫁にそこまで強気な発言するなら姑はさぞかし美ボディ!?(もちろん、そういう話じゃないけど)かと思いきや、なんと極度の痩せ型体型なのだとか。いったいどういうこと!? 何が言いたいの!? 謎が深まりまくる迷言として、今もE実さんの頭に時折リフレインするそうです。
■3:「お父さんは幸せ者だけど、息子はかわいそうだわ」
いつもナチュラルメイクなC絵さんの姑は、いつもケバケバメイクがトレードマークだそう。夫の母親だけにあまり悪くは言いたくないけど、道を歩いていると振り向く人がいるほど、いつも“ド派手”な格好をしているそうです。そんな姑がある日、C絵さんの容姿を見て、ため息とともに迷言を吐きました。
「うちのお父さんは幸せ者だけど、息子はかわいそうだわ」
姑いわく自分の夫は自分がキレイだから幸せ、でも息子は、嫁の容姿が悪くてかわいそう……という趣旨だったようですが、ケバケバのド派手おばさんには言われたくない! が、C絵さんの本音。メイクが濃くて服が派手だからって、キレイとは限りませんからね。このお姑さんは、よほどメイクに自信があるのでしょうか(違うか)。
嫁と姑は女同士の関係ゆえに、ライバル心むき出し(?)の迷言も出やすいのかも! ちょっと憎めない気もしますが、言われたお嫁さんにしてみればビックリしちゃいます。
初出:しごとなでしこ
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。