「お正月の帰省が怖い!」と口にしていたお嫁さんも、今年最初の“おつとめ”が終わってホッとしている頃ですね。
このところ“嫁・姑”にまつわる原稿をたくさん書いている並木まきです。こんにちは。さて実は、そんな私のもとへは日々「ウチの姑から、こんな暴言吐かれた!」という報告が続々届いています。その中から選りすぐって、トンデモ発言を3つご紹介します。
■1:「息子と結婚できてよかったわね」
37歳で結婚した晩婚組のA沙さんの夫は、年の差婚の15歳上の初婚。ところが、顔を合わせるたびに姑からは「あなた、息子と結婚できて本当によかったわね~」と、ニヤニヤしながら言われるのだそう。
このお姑さん、もともと口が悪いタイプだったこともあり、最初のうちは「私も37歳で旦那と結婚したし、まぁそうなんだろうな」なんて許していたA沙さんですが、あまりにも毎回言われるので、そのうちに「それはこっちのセリフ! あなたの息子なんて52歳で初婚のくせに……!」と、内心でハラワタが煮えくり返るように……。
結婚後すでに2年が経っていますが、今年のお正月も同じことを毎日言われたとか。「そろそろ、うまく言い返してスッキリしたい!」って、息巻いていました。
■2:「いつお酒やめるの?」
結婚10年目を迎えたY絵さん。なかなか子どもを授からないのが悩みで不妊治療をしていますが、検査してみると、その原因は夫にあったのだそう。しかし夫があまり治療に協力的ではないので、夫婦間にはちょっとしたすきま風も吹いている状態。しかしそんな事情を知らない姑から「あんた、いつお酒やめるの?」との暴言が。
お正月、親戚一同が集っている場で突如として吐かれたというこの言葉に、Y絵さんは心中穏やかではありません。「みんなの前で“あんた”呼ばわりはされるし、そのひと言のせいで私たちに子どもがいないのは、まるで私がお酒を飲むせいみたいに聞こえるし。なによりも、私はそこまでお酒を飲まないのに、お正月だからお相伴していただけなのに! 恥かかされました!」
姑に不妊の真実を話していない夫にも、腹が立っているとのことでした。
■3:「みっともない仕事してるんです」
今年のお正月に、初めて会うお客様が夫の実家に訪れたというF果さん。なんと姑は、周りに対し「ウチの嫁です。みっともない仕事をしているんです」とF果さんを紹介しました。ひょっとしたら周りへの謙遜? それにしても「みっともない」とは、なんて過激な!
「ありえないですよね、私、弁護士秘書ですけど、どこかみっともないのか教えてほしいですよ。その言葉を聞いた瞬間、自分の耳を疑いましたし、そこにいたお客様も顔が引きつっていました。東京に帰ってきてからも、姑のあの言葉を思い出すと怒りが蘇りますが、あの場にいて何も言わなかった夫にもショックです」
身内の謙遜は日本人の美徳とも言われるけれど、ここまでくるとけなしているように聞こえちゃいますね……。
一瞬、耳を疑いたくなるような暴言を朗らかに口にする姑たち。トンデモ発言をして嫁を傷つけていること、こういうお姑さんほど気づかないのかも。お嫁さん、負けないで!
初出:しごとなでしこ
並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。