「最悪〜っ。後輩がまたミスったんだけど、私のせいにされてたみたい。恩を仇で返された感じ!」と、お怒りな様子の同僚。
思わず「えーっ。ひどいね、面倒見てあげてたのにねぇ……」などと返事をしてあげたくなる会話です。
ところで「恩を仇で返す」ってよく使いますが、その反対語もあるってご存知でしたか?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「恩を仇(あだ)で返す」の反対語、あなたはどちらを使いますか?
1.仇を恩で報いる
2.仇を恩に復す
正解は?
1.仇を恩で報いる
“仇”は、恨みとか仕返しをしようと思う相手。その相手に“恩”を与えてしまうというわけ。
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では53%の人が正解していましたが、47%つまり約半数の人が、誤ったことばを選んでしまっています(2018年1月11日現在)。
あだをおんでむくいる【仇を恩で報いる】
恨むべき人に対して、かえって情けをかける。⇔恩を仇で返す。
※ ※
近松門左衛門の浄瑠璃「薩摩歌(さつまうた)」の、恋敵に命を助けられる場面で、この言い回しが登場します。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ