仕事で恥をかいちゃった同僚から「私、あの時、とっても悔しかったの……だから絶対に、雪辱を晴らす!」と、打ち明けられたら「すごい決意!」と、感心しちゃう方もいるはず。
ところで、この同僚が口にした「雪辱を晴らす」ということば、日本語として正しいと思いますか?
「私は絶対に、雪辱を晴らす!」という言い回し、ときおり耳にしますが、本当のところはどうなのでしょうか!?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】「今年はみごと雪辱を晴らした」この文章は正しい? 誤り?
正解は? 答えを考えたらスクロールしてみて。
正解は…「誤り」!
実は「雪辱を晴らす」は、間違い。
「雪辱」という言葉そのものに「名誉を取り戻す」という意味があるため「晴らす」と続けると意味が重複してしまうのです!
同僚に「雪辱を晴らす」と言ってしまったら、間違った日本語を使っていることに……!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では61%の人が正解していましたが、38%つまり約4割近い人が、誤った表現を正しいと思ってしまっていました(2017年12月6日現在)。
(正しくは)「雪辱する」または「雪辱を果たす」「雪辱を遂げる」とします。
※ ※
せつ‐じょく【雪辱】
恥をすすぐこと。特に、競技などで負けたことのある相手を破って名誉を取り戻すこと。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶︎ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ