「モテるために、男性好みの服を着て、毛先や指先などの末端ケアを欠かしません。ダイエットを適度にして、自炊も好き。清潔感を維持しています。趣味は食べ歩き、ヨガ、旅行です」(34歳・メーカー勤務・独身・恋人ナシ)
30代独身女性の取材をしていると、このタイプの女性が圧倒的に多い。細かな差こそあれ、みな趣向が同じ。
ファストファッションの服を上手に着こなし、定番ブランドのバッグを持ち、資格取得などの勉強を積極的に行い、親孝行も欠かさない。
フェスやライブにも参加して、セルフプロデュースの“勉強”もしている。アプリなどを使いつつ婚活はしているものの、相手の男性とは、2〜3回目のデートでフェードアウトされてしまう。
「28歳くらいから時間の流れがあっという間。結婚したいのに気が付けば35歳で独身です。お母さんが今の私の年齢には、2人子供を産み終わってるんですよね(遠い目)」という状況に。
しかしその一方で、30歳になる前に、滑り込みで結婚する人も多数います。
結婚したくともできない人の差はどこにあるのか分析してみました。
あくまで本例は、25〜29歳の女性から考察したものです。
■その1:姿勢がよく、歯と肌が美しい
生物として“若さ”という輝きが徐々に失われはじめるのは25歳です。比較するのではなく、単体として若さが衰えていくこの年齢に、魅力ある外見のポイントになるのは、ピンと伸ばした姿勢と、手入れされた歯と肌です。そこをおざなりにして、メイクテクニック磨きやダイエットに走る女子は、結婚したくともできない状況になる確率が高い。
25歳からの婚活のための女磨きは、姿勢・歯・肌です。この3つを磨くことにより、心身の健やかさをアピールでき、黙っていても男性が寄ってくると感じます。
■その2:学歴があるか、権威ある会社に勤務している
これは都市部限定かもしれませんが、学歴があったり、安定した会社に勤務している女性の方が、結婚には優位と感じます。というのも、日本の社会は悲しいくらいに権威主義。学歴という武器は、婚活という戦いには優位。
学歴というのは、自分に自信をもたらす一つの要素。学歴がないと感じるなら盛ればいいのです。例えば、有名大学の社会人講座に参加するのも有効です。あくまでこれは“権威を盛る”ことに意味があるので、なるべく有名な大学の、有名な講師の講座を選ぶといいでしょう。
■その3:ムダにパーティに行かない
同じような境遇の女子同士で集まったパーティにむやみやたらに参加していると、お金はなくなり、女子同士の同調圧力の影響を受け、ますます結婚が遠くなります。
つまらない料理やお菓子を食べれば体重も増えますし、人の悪口や心にもないお世辞は、心を不健康にします。
人間は一緒にいる人に染まっていく生き物です。
結婚したいと思うなら、幸せな家庭を築いている友人と話せばいいのですが、結婚している女性というのは、本人は無意識でも心のどこかで独身女性を見下している場合も多い。しかし、そんなニュアンスに屈さずに、なるべく結婚して幸せな女性と会うようにしてください。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。