米代恭さんってどんな人?
今回ご紹介するのは、漫画家・米代恭さん。
小学館発行「月刊! スピリッツ」で連載中の米代さんの代表作「あげくの果てのカノン」は、異星人に侵略された近未来の日本で、恋焦がれてきた先輩男性と不倫する女性を主人公にした、異色のSF恋愛漫画。
芥川賞作家の村田沙耶香さんや中村文則さん他数々の表現者たちも賛辞を送る人気ぶりです。
衝撃的な恋愛を描く本人は、意外にも恋愛には全くオクテ
小学生の時は友達は多くなかったけれど、絵を描いていると同級生たちが寄ってきて、それが楽しかったという米代さん。
高校生になると、友人とオリジナルストーリーを作っては漫画を描くようになり、自分の描いた作品見て友人たちが喜ぶことが嬉しくて、さらに没頭。いつしか漫画家を志すようになったそう。
そして、美大在学中に描いた漫画がアフタヌーン四季賞で佳作を受賞。
大学を中退し、2012年に受賞作「いつかのあの子」で短編デビュー。同年、WEBマガジンにて「おとこのこおんなのこ」(「ふぞろいの空の下」を改題)で長編デビューを果たし、2015年からはSF×不倫をテーマにした「あげくの果てのカノン」を「月刊! スピリッツ」で連載中。
SF不倫という衝撃的な恋愛を描く米代さんですが、意外にも恋愛には全くオクテなのだそう。
漫画の執筆場所にしているのは東京都内の築43年のアパートの一室。その簡素な部屋で、考えに詰まると雨の中、近所を徘徊したりすることも。オシャレや食事にも関心がないという。
米代恭さんの「7つのルール」
さて、そんな米代恭さんが「いつもしている7つのこと」=「セブンルール」とは…
1.早寝超早起き
夜中は作業効率が下がるので、22時には就寝し、4時頃起床。4時半から5時には作業を開始する。
2.他人の恋愛を漫画に生かす
自分は恋愛から遠く、恋愛には向いていない。他人の恋愛の話を聞きながら掘り下げていき、漫画に落とし込むようにしている。
3.お昼ごはんはファミチキと納豆巻
お昼ご飯は、毎日「ファミチキと納豆巻」。特に作画中は、他のことを考え気が散ることを避けるため、同じものを延々と食べてしまう。
4.靴は1足しか持たない
1足の靴を6年間使い続けている。同じ物を使い続けているのは、買い物をしたりなど、余計なことを考えたくないため。
5.遊びの約束は月3回まで(担当編集者はのぞく)
遊びに行くのは、月3回まで。人に対して興味はあるが、周りに楽しんでもらおうとするので、反動で疲れてしまう。ただし担当編集者とはよく遊ぶ。
6. 瞳に心を描く
キャラクターが抱いている感情に従って瞳をどう描くかが決まってくる。その都度、瞳の描き方を変えている。
7.担当編集者に面白いと思ってもらえるものを描く
担当編集者が面白いと言ってくれることが一番嬉しい。ずっと今の関係でいたいので、売れる漫画を作りたい。
小学館発行「月刊! スピリッツ」で連載中の「あげくの果てのカノン」。不倫とSFの世界観の組み合わせが異色で、どのようなストーリーなのか非常に興味があります。是非、読んでみたいです♡
次回の「7ルール」の放送は、11月21日(火)よる11時~11時30分です。主人公は、「未来のノーベル賞候補」と世界から注目を集めると世界から注目を集める工学研究者の玉城絵美さんです。
しごとなでしこでは、番組の内容をもとに彼女にフォーカスしていきたいと思いますので、是非チェックしてくださいね♡
初出:しごとなでしこ
漫画家 米代恭
1991年生まれ 東京都出身 25歳。幼い頃から絵を描くのが好きでいつしか漫画家を志す。美大在学中に描いた漫画がアフタヌーン四季賞で佳作を受賞。大学を中退し、2012年に受賞作『いつかのあの子』で短編デビュー。同年、WEBマガジンにて『おとこのこおんなのこ』(『ふぞろいの空の下』を改題)で長編デビューを果たす。2015年からSF×不倫をテーマにした『あげくの果てのカノン』を月刊スピリッツで連載中。重厚な世界観と斬新なストーリーが人気を集め、単行本は売り切れ続出。11月10日に第4巻が発売される。