同僚とちょっとひと息つきたいシーンで、「紅茶でも、入れましょうか」なんて会話になることもありますよね。
「私、今日みなさんと飲もうと思って、ティーバックを持ってきたんです!」と後輩からのサプライズが出てきたときには、「わぁ! 気が利くねー」と嬉しくなるもの。
ところで、この後輩女子の発言って、日本語として正しいと思いますか?
日本語の「いま」を見つめる国語辞典『大辞泉』が発信しているクイズで、ことばセンス&知識に関して自己点検してみましょう。「間違いやすい表現」をマスターして言葉・表現に自信をもてるビジネスウーマンに♪
【問題】
「紅茶などの一杯分を詰めた袋」あなたは、どれを使いますか?
1.ティーバッグ
2.ティーパック
3.ティーバック
正解は?
1.ティーバッグ
「tea(お茶)を入れたbag(バッグ)」なので、正解は「ティーバッグ」。
後輩女子は「ティーバックを持ってきました」と言っていましたが、それでは下着を持ってきたことに……!
【ことばの総泉挙/デジタル大辞泉】では62%の人が正解していますが、10%が「ティーバック」、27%が「ティーパック」を選んでいました。つまり約3割の人が本来の読み方とは異なる読み方で読んでしまっています(2017年11月6日現在)。
「バッグ(bag)」は袋状のもの、「バック(back)」は背中・後部・裏面など、「パック(pack)」は、包装したもの・一つにまとめたものという意味です。「ティーバック」は、ヒップ部分がT字形の下着をいう言葉ですので、ご注意を!
※ ※
ティー‐バッグ【tea bag】
紅茶・緑茶などの葉を1杯分あるいは数杯分ずつ薄い紙の袋に詰めたもの。そのまま熱湯に浸して用いる。
(ことばの総泉挙/デジタル大辞泉より)
【もっとことばの達人になりたいときは!】
▶ことばの総泉挙/デジタル大辞泉
初出:しごとなでしこ