女性ならではの発想を大切にする、営業女子の5つの心得
「本社にいる営業プロジェクトのメンバーは27歳の私より全員年上、ほぼ男性です。リーダーを担当しているなかで生まれる不安や悩みを抱えながらもチームを引っ張って結果を出すために、気付けばこんな5つのことに取り組むようになりました」
■1:わからないことは聞く、周りに助けを求める
「言葉遣いに気をつけるのはもちろんですが、年下ということを活かしてわからなければ聞き、『どうすれば効率よくなりますか?』などの相談をするようにしています。『こういう施策を考えているんですが、一緒にやってくれませんか?』と周りを巻き込んだり、他部署の方にも連絡をとって意見を聞いてみたりすることで、自然と周りが助けてくれるようになりました」
■2:イラッとしたときほど、ポジティブな言葉で返す
「新しいことをやろうとすると、やりたくないっていう声も上がるんです。みんなが言うことがバラバラだったりということもしょっちゅう。でも様々な意見が出るのって、とてもいいことですよね! そんななかでイラッとすることももちろんあって…。そういうシーンで私が怒っても逆効果なので、『こういう意図があってこう考えています。なのでこのようにやっていきませんか?』と、ポジティブな言葉を返すように努めています」
「特にメールのやり取りは顔が見えないので、角が立つ言い方にならないようにより気をつけています。プラス、新しい意見が出たときには必ず、メールでも『ポジティブワードをひと言添えて返事をする』ということを心がけています」
■3:女性ならではの感性を大切にする
「私がリーダーになる前、福岡県で4年間営業をしていたときは、商品の良さがお客様に伝わりやすいようにオリジナルPOPを作ったり、女性が多く来店されるお店には、女性が惹かれる『カロリー少なめ』などのワードを入れたPOPを店頭に貼ったりしていました」
▲奥西さんが担当している「キリン ファイア」シリーズの「挽きたて微糖」「贅沢カフェオレ」の2商品のPOPを、しごとなでしこ読者向けに書いていただきました
「営業職はまだまだ男性が多いですが、私が『女性』というだけでお店のバイヤーさんに優しくしてもらえたり、逆に女性に厳しめのバイヤーさんだったり…ということで悩んだ時期も。その時期があったからこそ、女性らしさの提案・感性を私が伝えていかないといけない、と思えるようになりました」
■4:意外と見られている手元は、清潔感を忘れずに
「営業は、清潔感がとても大切。また、得意先のバイヤーさんが年配男性であることが多いので、その方々にも印象良く見られるようなシンプルなジェルネイルのデザインを選ぶようにしています。ネイルは自分の作業中にも視界に入るので、手元がキレイだと仕事のモチベーションも上がります」
■5:リーダーになっても、自分ならではの発想は怠らない
「先日秋服を買いに行ったときに、洋服のカラーコーデをするように、その日の気分に合わせてドリンクのボトルのカラーを選べたら楽しいかな、女性の手に取ってもらえやすいかな…と考えてました! 女性って着るもので気持ちが変わったりしますし、ドリンクも同じかなって。リーダーになっても視野を広く持って、自分らしい発想は常に持ち続けていたいと思っています」
休日は趣味の「よさこい」の練習に行ったり、よさこいの仲間と一緒にいる時間を大切にしている、と語ってくれた奥西さん。オンオフをつけて、平日と休日のメリハリをつけるのも、仕事をする上でとても大切なことなのかもしれません。
取材/サワダユキコ
初出:しごとなでしこ