友人と観光中に必ず訪れる場所…それはコーヒーショップ。ちょっとひと休憩、なんてときに自然に足を運ぶけれど、せっかくなら話題の店に行ってみたい! 今まさに新しいタイプのコーヒーブームが訪れている香港で、厳選の2軒をご紹介します。
The Coffee Academics@コーズウェイベイ地区
香港のコーヒー文化を牽引!
日本に訪れた「サードウェーブコーヒー」のブームは、もちろん香港にもキテます! ちなみに今更ですが、「サードウェーブコーヒー」とは、コーヒー豆の生産地や焙煎、淹れ方にこだわったコーヒーのこと。第三次のコーヒーブームにあたることから「サードウェーブ(第三の波)」と呼ばれています。
香港では最近特に上環(ションワン)、コーズウェイベイといったエリアに新店舗が続々とオープン。感度の高い地元っ子や、外国人に人気があります。
まず最初にご紹介しておきたいのは、コーズウェイベイにあるThe Coffee Academics(コーヒーアカデミクス)のフラッグシップショップ。香港におけるサードウェーブコーヒー発祥のお店といわれ、注文時に豆の種類、淹れ方を選べます。素敵なお店は数あれど、香港と西洋の文化を融合させた内装は一見の価値あり。オーナーのJennifer Liuが世界中を旅した際に刺激を受けたエッセンスが盛り込まれています。
サードウェーブコーヒーといえばシングルオリジン(ブレンドしていない一種類の豆を使うこと)が特徴ではありますが、シグネチャーのなかで、あえて挑戦してもらいたいのは「ホンコンブレンド」! 香港のダイバーシティを象徴するように、世界5種類のコーヒーをブレンドしているのです。
▲「お茶の習慣がまだまだ強い香港で、コーヒー文化を広めていきたい」というオーナーのJennifer Liuにより始められたお店。ローカルモダンなインテリアはぜひとも写真に収めて!
▲赤レンガはNYの町並みにインスパイアされた装飾。リラックスの空間としてだけでなく、ビジネスマンが打ち合わせ場所としても使用。
▲外の景色はまるで香港のパリ!? 周辺は小さなショップが立ち並びます。木の窓枠、タイルの敷き詰められた床と、細部に至るまでこだわりが詰まっています。
▲食事のメニューも豊富です。私は写真右の、期間限定「ココナッツシュガーモカチート」をオーダー。58HKD(=約¥820)となかなか強気なお値段。
現在はシンガポール、中国にも店舗を拡大中! 香港コーヒー文化の旗振り役として、がんばってもらいたいお店です。
【名称】The Coffee Academics
【住所】G/F, 38 Yiu Wa Street, Causeway Bay
【TEL】(+852)2156 0313
▶詳しくはこちら
The Cupping Room@SOHO地区
ジェットセッターが行き交うヒップなコーヒーショップ
こちらはHongKong Proffesional Coffee Association(香港プロフェッショナルコーヒー協会)の主催するバリスタコンテストで賞を受賞した本格店。中環(セントラル)、スタンレーと西洋人の多く住む地域に店舗がありますが、なかでもSOHOの店舗はホテルが近い事もあり、ジェットセッターらしき人々がスーツケースとともに来店しているのを良く見かけます。国を越えて人が行き交う「トランジットシティ」を象徴しているようで、旅行気分を高めてくれるお店です。
シングルオリジンのコーヒー、エスプレッソの豆は、仕入れ状況によって一週間ごとに変わります。
▲モダン&クリーンな雰囲気を漂わせる黒を基調とした外観。Queen’s Road(クイーンズロード)という大通りを曲がったすぐのところにあるので見つけやすい。
▲お店はお昼が一番込み合います。平日の閉店は5時と早めなのでご注意を! 私がこの日訪れたのは4時半だったのですが、人がすでに少なめ。
▲「ICED COFFEE/アイスコーヒー」(40HKD=約¥560)を注文。素人の私でも「深みが全然違う!」と分かりました。
お茶だけではなく、新しい香港のブームであるコーヒーも味わってみてくださいね!
ではまた、再見(ヂョイギン)♥
【名称】The Cupping Room
【住所】Shop LG,299 Queen’s Road Central,Sheung Wan,Hong Kong
【TEL】(+852)2799 3398
初出:しごとなでしこ
スーれいな 香港在住エディター
モード系、コンサバ系のファッション誌の編集を経て、フリーエディターとして活躍中。国際結婚を機に香港に移住し、現地で地元フリーペーパーに執筆や、日本の女性誌のライター、翻訳を行う。只今、ノマド海外ライフを送りながら、二歳の娘の育児に奮闘する日々。