香港といえば、「百万ドルの夜景」と称されるほど、ネオン輝く夜の街として有名。酒税が低いこともあり、バーがたくさんあるんです。今回は数あるバーの中でも「このバーはね…」とついつい説明を加えたくなるような、話題の4軒をご紹介します!
[Quinary(キーナリー)/セントラル地区]
有名ミクソロジストのバーで、最先端のカクテルをご賞味あれ♥
こちらは、外資系の会社に勤める友人から「仕事終わりに良く行くよ」と教えてもらいました。
「ミクソロジスト」とは、調合を科学、物理的に分析・解明した「ミクソロジー」を使って、新しいカクテルを作るバーテンダーのことです。料理では「分子ガストロノミー(料理を科学的に調理する方法)」がありますよね。そのカクテル版といえば分かりやすいかもしれません。
メニューは半分がミクソロジーのカクテル。何にするか友人と迷いつつ、やっぱりシグネチャー・カクテルの「Earl Grey Caviar Martini/アールグレイ・キャビア・マティーニ」(130 HKD=約¥1,850)を注文してみました!
▲女子ウケ間違いナシ!な可愛いカクテル。友人とキャッキャッ(死語)言いながら、泡ひげを付けて記念撮影したのは言うまでもありません(笑)。フワフワの泡はアールグレイで作られています。キュウリ、りんご、レモンなど様々なフレーバーがIN。
▲狭い店内に小さいテーブルが並び、ナチュラルな相席居酒屋、もとい、相席バー状態♥(笑)
▲カウンターで腕を振るうバーテンダーたち。このお店には、Bols Around The Worldという世界のトップバーテンダーを決める大会で、2014年に第2位に入賞したミクソロジストのアントニオ・レイさんがいます。
私たちが訪れた日にはアントニオさんは不在でしたが、出会えたらぜひカクテルを作ってもらいたい♥ 気軽に立ち寄れる本格バーです。
【名称】Quinary
【住所】56-58 Hollywood Road, Central, Hong Kong
【TEL】(+852) 2851 3223
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[ping pong 129(ピンポン129)/西営盤(サイインプン)地区]
インスタ映えバツグン! ヒップなバーならココ
ここは、友人の間で何度話題に上ったか分からない!? くらいホットな場所。日本でいう代官山や中目黒のようなオシャレエリアに位置し、卓球場を改装したユニークな店舗が特徴です。
▲真っ赤な扉が目印! お店はこの扉を開けて、階段を下った地下です。
▲漢字のネオンサインが雰囲気たっぷり。サインの意味は、元は卓球場だったということを意識して、「体を鍛えよう」。お酒を飲む場所に健康的なメッセージが掲げられているのが、なんともアイロニック。
香港らしい佇まいとは裏腹に、「ジノテリア」というスペイン風バーなんです。お店はもちろんお酒のジンが売りですが、それ以外にビールや、オリジナルで作ってもらうことも可能。オーナーがスペイン出身ということもあり、このようなEast meets Westなお店が誕生しました。
▲金曜の夜ということもあるのか、この混みよう!! 貸し切りになることも多いので、事前にHPでチェックするのをおススメします。
写真を撮るなら、カウンターがやはり第一候補。とはいえ、いつも混んでいるので、なるべく人の少ない開店直後に行くほうが、撮影しやすいです。ちなみに、元卓球場ではありますが、残念ながら? 実際にプレイはできません!(笑)
【名称】ping pong 129
【住所】129 Second Street, L/G Nam Cheong House, Sai Ying Pun
【TEL】(+852)9158 1584
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[Ham & Sherry(ハム&シェリー)/湾仔(ワンチャイ)地区]
ユニークなカクテルが勢揃い!
小さい飲食店が並ぶ湾仔(ワンチャイ)のship streetにあるこのお店。以前、香港にはタイルが素敵なお店がたくさんあるとご紹介しましたが、こちらの外壁もステキ♥
売りは、なんといっても他にはない個性的なカクテル。通りに面したお店はタパスが豊富な人気レストランで、奥がBack Bar at Ham & Sherry(バック バー アット ハム アンド シェリー)というバーになっています。バーでレストランのメニューをつまむ事も可。
▲映画の海賊版DVDをコンセプトにしたメニュー表は、シャレた仕上がり。
▲中のメニューひとつひとつが手が込んでいます。私はこちらの、“There’s Something About Mary”(邦題『メリーに首ったけ』を文字った「There’s Something About Sherry」(110HKD=約¥1,560)というシェリーベースのカクテルを注文しました! メニューはだいたい1年半ほどで入れ替わります。
▲こちらは併設するレストランのカウンター。バーカウンターもほぼ同じ作り。オーナーによると、おつまみにはぜひ名物のハモンセラーノ(生ハム)を注文して! とのこと。
【名称】Back Bar at Ham and Sherry
【住所】G/F, 1-7 Ship Street, Wan Chai, Hong Kong
【TEL】(+852) 2555 0628
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[????/SOHO地区]
名前も住所もない秘密のバー!
最後に…秘密のバーをこっそり教えちゃいます! こっそり…といってもメディアで思いっきり公開していますが(苦笑)、このお店はガイドブックには載っていないはず!! 以前友人に連れて行ってもらったのですが、一見バーとは分かりにくく、地元の人の間で口伝継承されているお店です。
場所は観光客も良く訪れるSOHOエリア。アートの複合施設「PMQ」の周辺にひっそりと存在しています。
カーテンの閉まった窓をノックすると、中から係の女性が現れ、「IDカードを出して!」と言われます。この日は4名で行ったのですが、先にノックした2人のIDカードをコピーしているようでした。
中に入ると、薄暗く、限られた空間の中に魅惑的な世界が広がっています!
▲名物はチョコレートのカクテル。チョコレートドリンクそのものといった甘さで、お酒が苦手な人にもピッタリ。値段は…何とライターにあるまじきことですが、正確な値段を忘れてしまったのですが(汗)、100HKD(=約¥1,420)ほどだったと記憶しています。
▲座る場所はほぼなく、大人の社交場を意識しているのか、大きな声で話していると、係の女性にめっちゃ怒られるので注意!! この日、1人の恋バナでものすごく盛り上がっていた私たちは「☆▲○×¥☆◎◎!!!(広東語で分からなかった)」と注意されたのでした…。
住所がない、店名もないって、どーゆーこと!? といった感じですが、ご安心あれ!! みなさんに分かりやすいように、後日入り口の写真を撮ってきましたよ!! 右側がヒミツのバーです。左のFlaming Frangoというポルトガルのハンバーガー屋さんを目印にしてくださいね!
▲隣のビルに住所も書いてあります。昼も夜もカーテンがかかっていて、夜はブルーの扉の色も分かりにくいので、「カーテンのあるドア」と覚えておいて!
【名称】なし
【住所】G/F, 36B Staunton Street, SOHO ※隣のお店の住所です
【TEL】なし
香港の醍醐味であるナイトライフを、ぜひエンジョイしてみて!
ではまた、再見(ヂョイギン)♥
初出:しごとなでしこ
スーれいな 香港在住エディター
モード系、コンサバ系のファッション誌の編集を経て、フリーエディターとして活躍中。国際結婚を機に香港に移住し、現地で地元フリーペーパーに執筆や、日本の女性誌のライター、翻訳を行う。只今、ノマド海外ライフを送りながら、二歳の娘の育児に奮闘する日々。