〝洗濯機OK〟なジャケット類、増えていますよね。でも「スーツやジャケットは怖くて洗えない」と心配する声もかな〜り多い…これこそ試さねば!ガチで洗ってみる実験、ここからスタートです。
淡色スーツだって汚れを気にせずガシガシ着られちゃうde賞
【NEWYORKER(ニューヨーカー)のスーツセットアップ】
弾力性とドレープ感のある、「プルエラ」というポリエステルを使用することで、適度なふくらみ感のある女らしいシルエットと洗濯機洗いできる丈夫さを両立。汚れやすい淡色のスーツが〝洗濯機で洗える〟って頼もしい!
ジャケット¥29,000・スカート¥17,000・パンツ¥18,000(NEWYORKER)
【実験レポート】
各アイテムを軽くたたみ、ネットに入れて洗濯機の手洗いコースへ。洗濯前後での変化はまるでなし…?
【洗濯上手になるPOINT】
「すそや襟、そで口などの汚れやすい場所はおしゃれ着用洗剤の原液をつけてから洗うと◎(弦巻さん)」その場所を外側にしてたたみ、ネットへ。
【結果報告】
まるで変わらないBefore・Afterに驚き!!
「洗濯機のボタンを押したよね…?」と確かめたくなるほど、脱水直後でも、すでにシワはほとんど見られず。しっかりした素材感なのに1時間もしたら湿り気ゼロ…という速乾力もお見事でした!
とろみ素材だって洗濯機で洗えることを証明したde賞
【UNTITLED(アンタイトル)のスーツセットアップ】
上品な光沢感と雰囲気がありながらも、水に強く形態安定性に優れた機能をもつトリアセテートと、ポリエステルをミックスした素材を用いたスーツセットアップ。一見とても繊細そうなのに洗濯機で洗ってもへたれない。
ジャケット¥24,000・ブラウス¥15,000・パンツ¥16,000(アンタイトル)
【実験レポート】
ブラウスをつくれるほど軽やかな素材のスーツ。本当に洗濯機で洗って平気? 洗濯直後は細かなシワも見られたけれど…?
【洗濯上手になるPOINT1】
セットアップは色合わせが重要。洗濯回数が異なると色差が出てしまうので、ワンアイテムだけ汚れても必ずセットで洗って。
【洗濯上手になるPOINT2】
洗濯機で洗うとセンタープレスが消えてしまう…? いえいえ、山部分を丁寧に合わせ、重さのあるはき口を下にして干せば自然と回復!
【結果報告】
とろんと優雅な落ち感もそのまま
洗濯直後に見られた細かなシワは、何もせずとも干している間に自然と消滅。薄い素材だけど縫い目のヨレやほつれはなく、シルエットもとろみのある素材感も変わらずそのまま。
〝薄・軽〟だからこそ、型くずれもシワも一切無縁de賞
【THE SUIT COMPANY(ザ スーツカンパニー)のサマージャケット】
乾燥に時間がかかると型くずれが起きやすいため、生地だけでなく肩パッドや芯地なども速乾力の高いものを厳選。肩パッドは水がたまらないようパンチング入り。見えない部分にも洗濯へのこだわりが!
ジャケット[チェック]¥19,000・[白]¥16,000(ザ・スーツカンパニー 銀座本店〈ザ・スーツカンパニー〉)
【実験レポート】
〝薄い・軽い〟は着ていてうれしいけれど、型くずれやシワにつながるのでは…? 負担を減らすため、ネットはマスト。
【洗濯上手になるPOINT】
裏返しての洗濯は、服に負担をかけてしまう。型くずれやシワの原因にもなるので、キレイにたたんで形を整え、大きさの合ったネットに入れて。
【結果報告】
洗って干して乾いたらそのままはおってGO!
洗濯前の不安もなんのその、シルエットの崩れ一切ナシ。さらにシワもまるで気にならず、面倒かつ難しいアイロンがけが必要ないこともうれしい。乾く速さは本企画中No.1!
洗濯事情のプロがコメントしてくれました!
「花王」家事研究スペシャリスト/弦巻 和さん
消費者目線での暮らしの提案を行う。家庭洗濯のことならなんでもお任せあれ!
ボーケン品質評価機構 東京事業所 試験課 課長/権野弘久さん
服の品質表示に関わる試験業務を担う、繊維のプロ。消費者・メーカーの第三者機関として、衣類ケアの事故事例調査も行う。
2017年Oggi8月号「先に結論。洗える服は、洗っていい。〝洗える服〟を洗ってみました!」より。
【本誌掲載時スタッフ 撮影/諸田 梢 スタイリスト/城長さくら(kind) 構成/旧井菜月】
※この特集で紹介している洗濯、取り扱い方法はあくまで一例です。洗濯表示などを十分に確認した上、自己責任にて行うようにしてください。
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初出:しごとなでしこ