5月になると、何か来る…
コトの始まりは5月の半ば。
なんか調子が悪い…。
ミゾオチの辺りがぐぅーっと押されるように痛い。
何か食べ合わせがイマイチの時、食べて30分くらいすると、差し込むようにお腹が痛くなる。
ぐっと我慢をしながら、周りのおしゃべりにひたすら頷いて、痛みが去るのを待つ。
痛いのでちょっと冷や汗まで、出る。
だましだまし、そのまま放っておいたら、しまいには肋骨右側全体が重痛い感じになり、背中まで痛みが響く始末。その上、おへその周りが重硬い感じがしてきた。
胃とか腸とか簡単な臓器の痛みではない感じ。数十年来大病とは無縁の私も、とうとうガタがきたか。
仕方なしに大嫌いな病院へ。
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おじいちゃん先生は、私の話を聞いて「では早速エコーと血液で検査して見ましょう」
エコーでわかるのは膵臓やら肝臓やら、『もの言わぬ臓器』の中の異変だが、そこは何も見当たらないことが判明。(胆嚢に余計なポリープは発見された…汗)
「血液の検査を待ちましょう」待つこと数日、また、病院へ。
検査結果を見ながら、「肝臓、膵臓、腎臓どれもキレイですね。数値は正常! ん? あれ? でも白血球が増加してるので、何か、どこかで戦ってますね」
そーですか? で、どこなの? なんなの? 先生ははっきり言った。
「わかりません! 数値的には悪いところはないんです」
えーっ! さらに彼は続けた。
「人間、理由がわからないのに調子悪い、どっか痛い、ってのは結構あるもんです。ここで、内視鏡検査などもあり得ますが、そこまでやるのもね。あと、2週間我慢して待ちましょう」
とほほ。かくして私の、「痛みと共に待ち待ち生活」が続くこととなった。
仕方なしに最後の砦。いつもお世話になっている整体鍼灸院「アム鍼灸マッサージ院」へ。
東洋医学を頼るしかない。何を隠そう、ここは筋肉的な不調以外にも内臓の疲れなども癒してくれる名医揃いなのだ。
シマネ先生は東洋医学に基づいた経絡の流れで体の調子を診てくれる。
私の訴えをしばし聴きながら、お腹を触診。
「これは「瘀血(オケツ)」してますね」
なんだそのケツなんとかーって?
ちょっと調子が悪いところがあると、筋肉やら周辺も緊張感が出てくる。
すると、リンパや血の流れも滞り、更に硬さが硬さを呼ぶ。そんな状態が「オケツ」らしい…
「手当」って言葉がありますよね。
これは本当に「手を当てて患部に温かさともみほぐしを与えることで、緊張感と痛みを緩和すること」なのだ!
何気なく手でお腹をさすったりする無意識の行為にも実はちゃんと意味があったりするのね。
先生が言う通り、こういう「具体的にはそんなどっかが悪いわけではないんだけど、やっぱ微妙に痛いし、だるいよねー」みたいな病気じゃないけど病気みたいな気持ちになる状況は、我々働く女子たるもの、いや男子も結構多いらしい。
東方医学では「未病」。
そうです。病気のちょっと前の状態。
漢方医学では、西洋医学では病気とみなされない、いわゆる「未病」にも少しずつ、名前とそうなった理由と処置法があって、それをシマネ先生に説明してもらうと、不安も少し軽減したりするのだった。
思い起こせは去年の5月の連休明けには、私の頭頂部(それも右側)には大きな大きな円形のハゲができ、それはそれは愕然としたものだ。
そして今年はこのあばら骨右側の未病騒ぎ。どうやら私の体の右半分は左半分の勢いについて行けないらしい。
「ちょっと待ってー! 行き過ぎないでー! ゆっくりしたーい」と、“右側の私”が“左側の私”に訴えているのだな。
ちょっとホッとしていると、先生がなにやら取り出して足の先やら腕にトントンしている?
ん? んー? なんとっ!
鍼ではないか! 前々からあれほど鍼は嫌だーって、伝えてあるではないかっ。
素知らぬ顔でもくもくと身体中に鍼を刺す(?)先生。
「だってずっと調子悪いじゃないですか、最終手段です!」
打ったときは全く痛くなかったのにしまいにはドクドク、ズキズキしてきた!
訴えても、「クロシマさんは反応がいいんですねー」と、すずしい顔で放置プレー(泣)。
(訳注:普通はほとんど痛みは感じないそうです…)
よくよく考えると毎年、5月に何か来る。
って、えーっ。結局オトナの五月病じゃん!私!
節目に弱いのね、やっぱりかわいい普通の女子なのね、この私も!今回は消費できなくてごめんなさいm(_ _)m
#肝心ってそもそもは肝と腎。ここが弱ってるとふにゃふにゃだよ、人間
#とはいえ、元気なブログが書きたいよー
#しごとなでしこ、1周年おめでとう
初出:しごとなでしこ
黒島美紀子 MKシンディケイツ代表
消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。