恋愛が苦手な女性ほど、好きな男性に対してLINEの返信を焦らす
周囲のアラサー女性の行動を見ていて、恋愛が苦手な女性ほど、好きな男性に対してLINEやメールの返信を焦らす傾向があります。恋がうまくいっていたり、魅力的な女性ほど、LINEはすぐに返信するし、自分から積極的にメッセージを送っています。
男性もそう思っているようで「合コンに行っても、可愛くて明るい子ほど自分から連絡をくれる」(30歳・メーカー勤務)、「今の彼女は4歳年上。友だちの紹介で知り合い、毎日のように“元気?”とLINEをくれた」(32歳・不動産関連会社勤務)などと語っています。
恋を続けるためのコミュニケーション術は、多くのテクニック本が出ており、多くの人が“大切にされる女になりたいなら、積極性は封印。コミュニケーションは控えめに”と語っていますが、恋愛がうまくいっている女性の姿を見ると、疑わざるを得ません。
例えば、美人なのに、3年以上彼がいない女性にLINEをどう使っているか聞いたところ、以下のような返事が。
「男性から来たLINEにすぐ返信すると、“待っていました”という感じが相手に伝わるじゃないですか。安っぽい女だと思われるのが嫌だから、いつも20分くらいおいてから、返信しています」(33歳・アパレル関連会社勤務)。これは“返信焦らし”というひとつの恋の手法のようで、多くの大人の女性が実行しているようです。
でも、はっきり言ってこれは大人の恋愛においてはあまり意味をなしません。なぜなら大人の男性は同世代の女性に、素直さと知性を求めているから。女性側は返信を“焦らしている”つもりでも、男性側からすると、“返事がいつも遅い人”という認識だけで、そのうち気持ちがフェードアウトしてしまう可能性があります。アラサーが返信を焦らしているうちに、即レス文化の20代女子が、30代男子とガンガン結婚している背景がここにあります。
筆者の著書『不倫女子のリアル』(小学館新書)で恋愛上手なアラフォー女性に取材したとき、彼女が実行しているLINE術を伺いました。ちなみに彼女は営業職の会社員で、既婚者。特別美人でもないのに、高収入でイケメンのアラサー男子を彼氏としてGETしています。
「恋愛は営業みたいなもので、プライドを捨てて、何度もアプローチし、ダメでも連絡は取り続けた人が勝つと思いますよ。ストーカー的に扱われることを恐れる人もいますが、LINEやメールを送るだけなら、誰も何とも思いません。私はいいと思った男性に、自分からアプローチして、毎週木曜日に“そろそろ飲みに行きたいな~”などメールを送っています。無視されても、毎週、毎週送り続けることで、相手は絶対に意識します」
アラサーになると、自分からアプローチしないと、始まる恋も始まらない。そこは肝に銘じて、もう“返信焦らし”から卒業してはいかがでしょうか。
初出:しごとなでしこ
沢木 文 Writer&Editor
1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』『不倫女子のリアル』(小学館新書)がある。