▶前回のレポート|婚活行動=リア充からの誘いは断らない!
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40歳からの本気婚活:NGその1「結婚したいなら男の胃袋をつかめ!」の落とし穴
「胃袋を制したものが結婚を制す!」という先人の教え、あれ、40代の婚活ではむしろマイナスではないかと思われます。
いや、もちろん、料理はできたほうがいいです、絶対。
現在新婚ほやほやの私、最初のうちはお互い遅くまで仕事して、帰りに駅で待ち合わせてオサレなバルで軽く一杯♥ なんてやってましたが、そんなの毎日続くわけねーっ!
今では、とにかく家に帰って冷蔵庫にある卵と豚肉(安いやつ)とキャベツを適当に炒めて、テレビをみながらぷはーっと缶チューハイ、がデフォルトになりました。
これが日常。
だから料理はできたほうがいい。
金銭的にも健康面においても。結婚は生活ですから。
話がそれました。
なぜ、「男の胃袋をつかめ!」は40代婚活には適さないのでしょうか。
前回、私は30代「リア充からの誘いを断らない」と決め、片っ端からリア充の集いに参加したとお伝えしました。その結果は以下の通り。
やっちゃった行動1:「夏の鍋パ」では、寄せ鍋、キムチ鍋、豆乳鍋と3種の完璧鍋を披露
ダシからしっかりとって(市販の鍋の素は使用しない)、それぞれの鍋にあった食材を吟味し、参加者たちに野菜の切り方、盛りつけ方を指示。
「あなたはこれ切って、あなたはつみれ丸めて、あなたはこっちを盛りつけて!」と、その場はまるで『料理の鉄人』のキッチン・コロシアム(←昔の人気テレビ番組)。
レシピも見ずにサラダやあえものといった小鉢料理を次々とつくる私を見て「Tさん、すごい〜!」と女子たちの心をガッチリつかみました。
やっちゃった行動2:「コストコBBQ」「手巻き鮨パーティ」も同様
食材買い出し時、「きゃあ、楽しー♡ 何買う〜?」とワーキャー騒ぐ男女をチームにわけ、だだっ広いコストコと築地内において効率よく食材をゲットするよう指示。その後の料理も1と同様(手巻き鮨の盛りつけは我ながら美しい出来映えでした…)。
結果、「Tさんの料理の腕前、すごい!」「おいしすぎる!」「こんなの初めて、感動!」と賞賛の嵐! そう、何を隠そう私は料理が趣味。レシピ本の編集も手がけるくらい、料理大好き。ま、当然と言えば当然の結果です(笑)。
男子たちからの「Tさんの料理、マジすげえ! マジうめえ! こんなん毎日食べられたら幸せ!」といった声も聞き逃しませんでした。料理上手アピール、大成功♡♡♡ 完全に胃袋つかんじゃったもんねー。うふふふ。
しかし! 帰り道、家が同じ方向だった男子が放ったひと言に、私は震えました。
「Tさん、なんか完璧すぎですよー」
「いや、料理は全部おいしかったし、盛りつけもプロ並みだし、マジで感動したんですけど、なんか俺がキッチンに立つの、許してもらえなさそうですよねー」
「あと、そんだけ料理できちゃうと、今、もしTさんとつき合ったら“結婚”まっしぐらって感じ? いつでも嫁げます、みたいな?」
彼は笑顔でそう言いました。
そう、何の悪気もなく、カラリと。
しかも「これ、どうやって切るのー?」「魚、こわーい♡」「仕方ないなぁー」などとイチャついていた男女たちは、その後、どこかに飲みに行った模様……。
そうか。おいしく段取りよく料理を提供することに没頭していた私は、完全にシェフ! いや、総料理長!っていうか、お母さん!!!
何より、料理上手アピールも度を過ぎると、「重い」「コワイ」「“結婚前提”感が半端ない」と、独身30代男子にはかなり重荷になるようです。しかもこちらは40代独身。無言の圧力にほかならない。
(相手にもよります。のちに、40代後半〜50代男性と婚活したときは「料理はするのか、できるのか」をものすごーく聞かれましたから)
【本気婚活メモ】
料理上手アピールも度を過ぎると「結婚への無言の圧力」と化す
▶ガチ婚活レポート7へつづく
イラスト/小池アミイゴ
初出:しごとなでしこ
エディターT
仕事も遊びも忙しく、40歳までシングルを謳歌。数々の女性誌で、お見合いパーティや合コンなど、婚活企画を担当するも成果はナシ。しかしこのたび、本気の行動でついに結果が出ました(びっくり)。いくつになっても、好きな相手と結婚できるんだなぁ〜と実感中です。