プロポーズ→入籍→結婚式…♥ みんなが夢見る幸せまでの1本道だけど、ちょっとまって。そこに「結納」って必要なの? そして、そもそも「結納」の正しい形って…。AneCanが今のカップルのリアルを徹底調査してみました。
- 1 費用は規模による! 結納金は50~100万円が相場です
- 2 結納の起源は約1400年ほど前。とても歴史のある儀式なんです!
- 3 結納には大きく分けて2つのスタイルがあると覚えておいて
- 4 気持ちの準備のためにも結婚式の6か月前くらいに済ませるのがベスト!
- 5 地方や家によって、しきたりが違うことも忘れないで
- 6 当日必要なものと、縁起物の素敵な意味を知っておこう♡
- 7 結納せず、食事会だけする人が増えている!
- 8 結納&食事会は、「きちんとしたお店で」が主流!
- 9 結納をした人の半数は便利な「結納プラン」を使っている!
- 10 結納しても「結納品を並べない」スタイルが増えていた!
- 11 既婚女子で「結納金」をもらった人は、わずか5%だけ!
- 12 婚約記念品に「いつも使える」品をプラスするのが流行中♥
- 13 結納や食事会ではきれいめ「ワンピース」を着る人多し!
費用は規模による! 結納金は50~100万円が相場です
結納の飾り代(5~20万円)+食事代(1人2万円程度)に婚約記念品&結納金の費用が必要。食事代は両家で折半、贈り物はそれぞれ贈る側が負担するのが一般的。ちなみに、結納金のお返しは、関東では約半分ほど、関西では1~3割をお返しする決まりになっています。
結納の起源は約1400年ほど前。とても歴史のある儀式なんです!
結納は、古墳時代に〝仁徳天皇の皇太子が、妃をめとるときに納采を行った〟のが最古だといわれています。その後、皇室や武家など位の高い人の間でのみ行われていました。それが江戸時代の終わりから明治ごろに庶民にも広まり、現在の結納の形となったんです。
結納には大きく分けて2つのスタイルがあると覚えておいて
本来の結納は「仲人が両家を行き来して結納品を届け両家を繋ぐ」スタイル。これを『正式結納』と呼びます。それが時代とともに難しくなり「両家が一堂に会して、行う」簡略型の『略式結納』が主流になりました。今ではほとんどが『略式結納』スタイルです。
気持ちの準備のためにも結婚式の6か月前くらいに済ませるのがベスト!
結納は「ふたりが婚約者として認めてもらう」「他人だった両家が繋がりを持つ」ための儀式。両家がスムーズに結婚準備ができるよう、式の半年前を目安にして行って。開催日は吉日にするのが好ましいので、よき日取りを調整するためにも、早めに準備を。
地方や家によって、しきたりが違うことも忘れないで
実は、結納には関東式と関西式が。結納品の数や飾り方が違うだけでなく「関東は結納金を半返しするが、関西は1割程度」などしきたりも異なります。また「東海地方は結納品が立派」「四国は結納金が全国的にみても高額」など地方差も。自分が行う場合は、両家ですり合わせを!
当日必要なものと、縁起物の素敵な意味を知っておこう♡
縁起物の飾りと結納金を合わせた「結納品」とその品目を書いた「目録」を用意するのがベーシック。ここに婚約指輪や彼に送るプレゼント「婚約記念品」を加えても。受領の証に渡す「受書」もあると無難です。
お話を伺ったのは…ウエディングプロデューサー 大和田浩子さん
結婚生活アドバイザーとしても活躍中。10月発売の『最新 子どもの結婚 親の役割がすべてわかる本』(ナツメ社)は、結婚する女子にもためになる必読書!
続いて…
費用や開催場所などについての細かなアンケートで判明した、みんなの結納や食事会事情をお届け。
結納せず、食事会だけする人が増えている!
Q.結納や顔合わせ食事会、やった?
結納にお金をかけるなら結婚式や新婚旅行などにお金を回したいというカップル多し。結納する場合も、食事会と合わせて一度で済ませる人が増加中。また結納した理由は「親の希望」だったという回答が最も多く、自分や彼が希望したケースはわずか9%だけでした。
結納&食事会は、「きちんとしたお店で」が主流!
結納も食事会も正式には〝新婦の自宅〟で行うとされますが、「結婚前から同棲していた」「用意や片づけが負担になる」と、格式ある料亭や高級レストランで行う人が増加。また「結婚式の下見もかねて」式場やホテルでする場合も。
Q.結納した人はどこでやった?
Q.食事会した人はどこでやった?
結納をした人の半数は便利な「結納プラン」を使っている!
結納品の用意や当日の進行をお任せでき、「手間が省ける」「失敗しないで済んだ」との声多数。プランの相場は6人で10~20万程度。大きな式場やホテルなら大抵あるので、結納についてよくわからない…なんてカップルは、ぜひ利用して!
結納しても「結納品を並べない」スタイルが増えていた!
Q.結納のとき、結納品は並べた?
豪華な縁起物は華やかですが「もらっても使い道がなくもったいない」「用意するのが大変」と、品目数を減らしたり省略する傾向に。ほとんどの人が仲人を立てず、式の流れ自体も簡略化していた! その分「婚約記念品や結婚指輪をはずんだ」なんて人も。
既婚女子で「結納金」をもらった人は、わずか5%だけ!
結納金とは元々、嫁入りの支度金の意味が。ただ現在では〝嫁に行く〟というより〝ふたりが一緒になる〟という感覚の人が多く、結納金をなくす傾向に。その分「結婚式の費用を援助してもらった」「家具をいただいた」という女性もちらほら。
婚約記念品に「いつも使える」品をプラスするのが流行中♥
プロポーズで婚約指輪を渡す男性が多いせいか、結納では「婚約指輪以外にもサプライズの贈り物があった」との声が! 結納返しに「彼が普段使える一生ものを贈った」女性も多し。「ふたりでペアデニムを記念に買った」というおしゃれなカップルもいた!
結納や食事会ではきれいめ「ワンピース」を着る人多し!
Q.結納や食事会は、どんな服装で行った?
かしこまりすぎないように「着物でなく洋装で」とする人が大半でしたが、それでも「失礼がないようワンピで!」という女性がほとんど。さらに多くの人が「いつも買っているきれいめブランド」で購入していた!
2016年AneCan11月号「2016年今どき結納のホントのトコロ」より。
【本誌掲載時スタッフ 撮影/寺山恵子 構成/衛藤理絵、福本絵里香】
初出:しごとなでしこ