皆様、こんにちは。『一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会』代表の小島ひろ美です。
前回のコラムではマンション購入の近道について、年収や貯金がどれくらいあれば買えるのかというお話をさせていただきました。今回は「マンションは欲しいけど買うタイミングが・・・お得に買える時期はあるの?」という方のためにマンションの買い時について大切な情報をお話させていただきます。
マンション購入は、たった1%の金利の違いで返済額数百万円の差になる!
資金計画に際しては、利息のことも考えなくてはなりません。2000万円を35年ローンで借りた場合、金利が1%高くなるだけで月々1万円強、35年で約450万円も多く支払うことになります。マンション購入は価格だけでなく、ローン金利が最も低い時期を狙うことがいかに得策かお分かりいただけるでしょう。
もう一つ、頭に入れておきたいポイントがあります。オリンピックに向けて日本の経済が回復し、物価の上昇2%の目標を達成するべく、日本銀行は金利を引き上げ、いずれ住宅ローン金利も上昇するでしょう。住宅ローン金利が最低で、東京オリンピックが開催される2020年7月よりも1日も早い時期に購入することが得策です。
マンションにもバーゲンセールがある?!
洋服にはお買い得のバーゲンセールがありますが、マンションにもバーゲンの時期があることはご存知でしょうか? 不動産会社は表向きにはバーゲンという表示することはしていません。それはすでに購入した人がいるからです。しかし、いつバーゲンセールがあるかを知っていれば、新築の完成したマンションならば、かなり有利に価格交渉ができる可能性もあります。
ただし、狙っていたブランドの洋服や靴と同じように、自分に合った物件が残っているとは限りません。また、不動産会社が赤字になるような10%以上の値引きをするような物件は要注意です。
マンションのバーゲンセールはいったい、いつ?
上場している不動産会社の決算は3月に集中しています。この時期が近くなると「在庫」を減らし資金回収のために、すでに完成しているマンションや、3月に完成するマンションを完売することに全力をそそぎます。完成していれば、すぐにお客様に物件をお引渡しできるので、代金をすぐに全額回収することができるからです。
逆に完成して売れ残った物件は、「在庫」として決算に計上しなければなりません。在庫が増えれば増えるほど経営を圧迫して、銀行や株主の信用を失って、今後の事業展開に大きな影響が生じます。そのため、決算までにできるだけ多くの在庫を減らしたいのです。
つまり2月から3月にかけてが、マンションのバーゲン時期なのです。
また夏休みやお盆の時期にはモデルルームを訪れる人も少なくなりますので、ゆっくりと見学し、良い条件のお部屋を選べる良い時期。さらに8月というのは9月半期決算に向けた時期なので、購入向きと言えます。
安心しておトクにマンション購入♪
いずれにしても、マンションは人生最大のお買い物になるはずです。できることなら安心しておトクに買うために最善を尽くす必要があると思います。女性なら誰でもそうだと思いますが、私はこの「おトク」という言葉の響きが大好きです。ですから自分のことばかりだけではなく「女性のための快適住まいづくり研究会」の会員の皆様のために、お節介おばさんになって不動産会社に対して「おトク」交渉することが私の生きがい?にもなっております(笑)
第4回のテーマはマンションを買う時チェックすべき●●のこと」。近日公開!
初出:しごとなでしこ
小島ひろ美 一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表
1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士 。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、“女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたいと”と1991年に研究会を設立。以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座」で、今までに8万人以上の女性たちに700回以上の講演を行いながら、25年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の㊕マンション選び」(講談社)、「元気になる!幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
http://www.kaiteki.gr.jp/