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LIFESTYLE

2016.09.07

これが“ヒミツの晩餐会”だ|消費家ブログvol.8

ヒミツの晩餐会に招待された。

そもそも事の始まリは今年の4月1日。
スープストックトーキョーを全国で展開するスマイルズ(“みんなに笑顔を、自分たちも笑顔で”、で企業名がスマイルズらしい。いい名前だ)さんが「4月1日の贈り物」と題したエイプリルフール企画への募集リリースを発表したのが最初だった。

その内容はというと、
社長の遠山さんがお客様に6つのエイプリルフールのサプライズを仕掛けるというもの。
その内容が度肝を抜くものだったので、思わず応募したんだ、私。

●遠山さんがあなたの会社の1日社員になります!
●遠山さんと京都祇園にある、パスザバトンのバーで呑み明かす!
●新しく瀬戸内海にできた、檸檬ホテル1泊プレゼント!

たしかそんな内容だったと思う。
(ちなみに、私がこんな仕事してるから来た招待、ではなく、これはあくまで一般の方々全員に開かれた企画)

またこの社長の遠山さんは、アーティスト、プランナー、ビジネスマンと3つの顔を持つ、とてつもなく面白い人なのです。遠山さんを敬愛して止まない私は、(まあ、面が割れちゃってるから選んでくれないだろな)とも思いつつ、この面白いプレゼント企画に応募したのでした。

案の定、外れたけど。

で、すっかりそんな事も忘れてた7月のある日、また案内が届いた。

『エイプリルフール企画に外れちゃった人へ、7つ目のクワダテのご案内』

ある種の「落選パーティ」。
(やるなぁ。とことん人の気持ちを掴んで放さない人だ!遠山さん、そしてそのチーム!)

これは早いもの順なので、私もなんとか、潜り込んだのだ。

それがヒミツの晩餐会。

開催された場所は、スマイルズが経営するあざみ野にある『100本のスプーン』という、ファミリーレストラン。
行ってからわかったことなのだが、この場所が都心からはとにかく遠い。おまけに駅から遠い。

しかし、こんな田舎(住人の方々失礼!)のショッピングセンターの中に佇むこのファミレスはそれは素晴らしく素敵な空間なのでした。

落選パーティーとはいえお金は払う企画。
立派な消費です。

支払いが済むと、我々はみな奥のテラス席へ通された。

01

グリーンに囲まれた、虫の音しか聞こえないテラスに大きなスクリーンと光のガーランド。

心が躍る!

これも、我々のために特別にしつらえたものだとのこと。

晩餐会は自分の席を探すところから始まった!大きなテーブルに置かれたフレッシュなハーブの香りだけがアクセント。

それぞれの席には石にスタンプされた自分の名前。

02

ワクワクが募ります。

20数名だけに与えられた、至福の時間。

03

飲み物はこのマスキングされたコインで交換。
どれも同じ価値のコインだけど、たくさんあるワインの中には良いものもあれば、普通のテーブルワインもある。

選ぶのはあなた。憎い演出です。

04

照れ屋の遠山さんの簡単な挨拶とカンパイで晩餐会は始まった。

きゅうりのスープ
ブラータチーズのカプレーゼ
ビッグマッシュルームの生とグリル
和牛と鹿肉のグリル。

05

そういったものを特別なソースや素敵な味の岩塩と共に食す…どれも少し和を感じさせる味付けです。
そんな晩餐会。

同じ目的ではあるけれど、見知らぬ人ばかりが集まった晩餐会。最後には隣同士、周り同士、さざなみのように談笑の輪が広がっていく。

今夜の1番の殊勲賞は
名古屋からはるばるこのためだけに来た大学四年生の女の子!費用をなるべく抑えるために先輩の家に居候したそうだ。凄くえらい!とみんなの注目が集まる。

そして、集まったみんなへの、1番のプレゼントは遠山さんの言葉だった。

昔の僕は10年後のストーリーを紙芝居にして、事業プレゼンをして、今の僕がいる。
そして、驚くほど、その紙芝居のストーリー通りになっている。
でも、これからの10年については、僕は敢えてもう、予言書を描かない。
こんな時代だからこそ、ストーリーを描いて未来を限定したくない。

20世紀は経済の時代。
でも21世紀は文化・価値の時代。
儲かる事をやるのがビジネスではなく、ビジネスというフィールドで価値そのものを生み出していくこと。
アートは価値そのもの。
ビジネスはアートから学べることがあるのではないか。
僕はそれをやりたい。
これからはみんなも、
自分と仕事が重なるように生きて!
自分事(ジブンゴト)を忘れないで!
予定の時間を大幅に過ぎ、
このヒミツの晩餐会に来た人は皆んな、
このメッセージを大事に胸にしまって、それぞれ帰宅の途についた。

良い夢が見れた素敵な一夜だった。

最後に。

7月18日に瀬戸内の豊島に開業した檸檬ホテル。
二人でカップルになりなさい。
相手がいない場合は、相手が訪れるまでしばし待つ。
そんな謎めいた、甘いメッセージのホテルで売っているお土産は、と言えば、

06

これ、何に見えます?
檸檬のお洋服、だそうだ!欲しい!

よし。
次は、檸檬ホテル、行こう!

初出:しごとなでしこ

黒島美紀子 MKシンディケイツ代表

消費家・商業マーケティングコンサルタント
アパレル、セレクトショップ・百貨店を経て独立起業して早や10年余。
数々のお買い物の実践と失敗を繰り返し、
ファッション、ビューティ、グルメ、ライフスタイルの動向を消費者目線で考察。
また、世界各地の商業スペースやブランドをチェック、
消費活動を通じたマーケティングを行い、企業と消費者を結ぶ。


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