スキンケアが1品で終わるなんて…夢のよう! だけどどうして1品で大丈夫なの? という疑問も、うっすら。ゲルをはじめとするオールインワンコスメの1品でも本当に大丈夫な、目からウロコの使い方と選び方をご紹介。これであなたも時短で美肌に! 「洗顔後、1品だけ」で、本当に大丈夫! でも、塗り方や量…、ひとつだけ、だからこその使い方があるんです。
[1] ちゃんと選ぶ
まず「肌に合うか」というのが最重要ポイント! 1品入魂の思いで、可能な限り顔で1~2日試してから選びましょう。手元で試すときは、やや重めに感じるものを選んで。
・手元で試したとき、サラサラにならないもの
クレンジングで潤いが奪われやすい顔の肌には、手元ではベタつく程度が◎。
・自分の肌質よりややしっとり、対象年齢よりやや上を
1品しかつけないのだから、美容成分ができるだけ詰まっているものを!
・プチプラすぎるものには注意!
選ぶ目に自信があればOKですが、ない人は極端なプチプラを避けて。
[2] 量は3倍が基本
3倍、というのは、いつも使う化粧水や乳液などの約3倍量という意味。化粧水・美容液・乳液の3品分を1品でまかなうのだから量は3倍、という計算です。下の量を目安に。
ゲルタイプは直径3cm+直径1cm
▼1回目|直径3cm
▼重ねづけ|直径1cm
化粧液タイプはコットンに直径4cm+手に直径3cm
▼1回目はコットン|直径4cm
▼重ねづけは手|直径3cm
[3] 2回に分けて塗る
使う量が多いので、一気に塗るよりも2回に分けてとり、その都度しっかりなじませたほうが肌に浸透しやすく、むしろ手早く終わります。1回目は顔全体にまんべんなく。2回目は乾燥しやすい部分を中心に。
ゲルタイプは手でよくなじませる
ゲルはさっとなじませるだけだとゲル基剤が膜になり、時間がたつほどにポロポロ落ちてきます。水分が肌に浸透して、密着するまでなじませるのがコツ。
化粧液はコットンの後、手でたっぷり
化粧液タイプのオールインワンコスメは、コットンにとって顔全体になじませた後、さらに手にとって重ねるのがコツ! 潤いがたっぷり入ります。
[4] 際まで丁寧に塗る
乾燥しやすい目元や口元には、コットンの縁や指先を使い際ギリギリまで(目に入らないよう注意)丁寧になじませて。細かい部分が潤っていると、肌の調子がよさそうに見えます。
ゲルやクリーム、バームなどは指で、化粧液はコットンの縁を使って。目にしみたり唇が荒れたりしなければ、際まで塗っても基本的には問題なし。
[5] デコルテや首にも
顔全体に十分なじませた後、手に残ったものは首筋やデコルテまでなじませます。顔と地続きで、服から見える部分は顔と捉え、抜かりなくケアすると美肌レベルがアップ。
手のひらで包み込むようになじませたり、コットンで優しくパッティングしたり。どちらも、量が足りなければさらに足して、潤いを行き渡らせます。
オールインワンコスメは優秀。ポイントはつけ方!
エディターO(以下O):最近、オールインワンコスメって増えてますよね。
デスクS(以下S):そう思う! 新製品発表会に行くと「これもオールインワン?」と思うことがたくさん。しかも、どれも良質で潤いがしっかり。
O:私も夜はオールインワンコスメで済ませること、多いんですが、朝までちゃんと潤っていてびっくり。
S:美容エディターでもそんな日、あるんだ。意外!
O:普通にありますよ〜。ただし量はものすごくたっぷり使います。規定量の2〜3倍は使っちゃうかも。
S:えっ、かなり多め(笑)。
O:だって、化粧水、美容液、乳液、と重ねる分の保湿を1品で済ませるわけだから、量は3品分使わなきゃ。手間は⅓でも、潤いは減らしたくないじゃないですか。
S:確かに、それは大事かも。この前読者モニターさんたちと話をしていたら、オールインワンゲルのつけ方、人さし指にちょこっととって頰にちょん、ちょんと。それじゃ、少なすぎて肌が乾燥しちゃうよ〜。
O:オールインワンコスメだと潤いが足りないっていう声があるのは、コスメではなく使う量の問題であるケースも多いですよね。
S:たっぷりつけるときは、パックみたいに厚く塗るの?
O:いえ、潤いが肌に浸透するまできっちりなじませます。そうしないと表面に残ってポロポロしちゃう。
S:つけ方にもコツがあるのね。
O:しっかりつければ、時短でも美肌を手に入れられます!
エディターO
本誌では毎号美容ページと連載を担当。日々の仕事が最優先、お手入れになるべく手間をかけたくないタイプ。
デスクS
美容や読み物など、毎号多くの担当ページを抱える副編集長。読者の声に常に耳を傾け、ユニークな企画を発信
Oggi10月号「オールインワンコスメで肌をもっと満足させる、ちょっとしたコツ」より
撮影/天日恵美子(人物)、西原秀岳(TENT・静物) ヘア&メイク/吉村 純(LA DONNA) スタイリスト/柿原陽子(静物) モデル/田辺かほ 構成/大塚真里
再構成/Oggi.jp編集部