気温が下がると温かい飲み物が恋しくなるもの。1回に飲む量はやや少なめになりますが、1日全体の水分補給量は足りているでしょうか？
夏に比べて水分摂取が減る、秋
汗で水分が発散され、さらに体の熱を取らなければならない夏は必要な水分摂取量も多め。逆に秋になって気温が下がると、極端に水分量が減ってしまう場合があります。食事で摂取する水分を除いて、飲み水として1リットルは意識的に摂取したいものです。
秋は引き続き「意識的な水分補給」が必要
熱中症対策で、意識して水分をとるよう喚起された夏ですが、秋も意識が必要。気温が下がって体の内側の熱も落ち着いているので、口の中が熱っぽくなったり、喉が乾く感覚も少なくなります。ただし秋は乾燥しやすい季節。目に見えなくても、体表からは絶えず水分が蒸発し失われていきます。起床してすぐ・寝る前・入浴後は特に補給を。
体を冷やさない、出ていきにくい水分を
とはいえ水分は体の余分な熱を冷ます効果もあり、冷たい水分の取りすぎは逆に内臓の機能を低下させる可能性もあります。気温も低く体が冷えやすい秋冬は、なるべく常温～温かいもので水分補給を。また、コーヒーやお茶などのカフェインが多いドリンク、豆乳やトマトジュースなどカリウムが多いもの、アルコール飲料の取りすぎには注意を。利水作用で必要以上に水分が出て行ってしまうため、水分補給とは別で考えましょう。
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大木さと子
国際中医薬膳師・漢方アドバイザー。日本中医学院（旧・国立北京中医薬学大学日本校）卒。普段はメーカー勤務、よく食べよく飲むOL。ふだんメシをアップするinstagramにて、薬膳の情報も発信中。
