本日のテーマは「フェルミのパラドックス」です。
フェルミのパラドックスから考える、LINEの返事が来ない理由
フェルミのパラドックスとは、20世紀を代表する物理学者エンリコ・フェルミ(1901年9月29日-1954年11月28日)によって唱えられた「宇宙人が宇宙に多数存在しているなら、とっくの昔に出会っていてもいいはずなのに、いまだに我々人間は宇宙人に会えていない」という矛盾のことです。ええ、ええ、なぜ会えてないのか、言われてみると不思議ですよね。
そして、これまでこの矛盾に対する様々な回答が提唱されており、イギリスの物理学者スティーヴン・ウェッブは自身の考えを含め、世界中から50もの理由をかき集めて、1冊の本にまとめました(暇か)。
会えない理由は次の3つのカテゴリに分類されています。
・宇宙人は実は来ている
・宇宙人は存在するがまだ連絡がない
・宇宙人は存在しない
ええ、ええ、実は来ているんだけど政府か隠しているとか、我々には見えてないとか、我々と同化してるとか、存在しているんだけど通信するほど技術が発展してないとか、人間と通信方法が違うとか、別の惑星の者どもと通信する気がないとか、結局存在しないとか…
真剣に考えたところで一体何になるんだろうという感じなのですが、「あッ、これってアレと一緒だ」とハッとしたことが…
ええ、ええ、アレとは「好きな人に送ったLINEの返事がない時、無駄に考えてしまうその理由」です。
再び宇宙的視点から日常生活のアレコレを考える
本シリーズの第3回では、ドレイクの方程式を使って「婚活で年収1,000万円以上の人と結婚するのはいかに難しいか」について考えましたが、今回はフェルミのパラドックスへの回答風に「好きな人からLINEの返事が来ない理由」を考えてみましょう。ええ、ええ、フェルミ乙女の妄想ですね(フェルミ乙女って何だよ)。
フェルミ乙女による「LINEの返事が来ない理由」
・実は返事は来ている
01.相手は返事を送信したと思い込んでいるが未送信の状態
・そもそもこちらのLINE自体が届いてない
02.相手のスマホが電池切れしたまま充電できない状況にある
03.相手がスマホを持たずに外出中である
04.相手が電波の届かない場所にいる
05.相手がスマホをなくしてしまった
06.相手のスマホが壊れてしまっている
07.相手のLINEが乗っ取られている
08.相手がLINEにログインできない状態
09.iOSのアップデートでLINEの新着バッチ機能が外れLINEに気が付いていない
・返事をしたいんだけどできない
10.相手がこちらのことを好き過ぎて綿密に文章を練っている最中
11.相手が忙し過ぎて返事をする時間がない
12.相手にすっごい数のLINEが来ていて自分のLINEまでたどり着かない
13.相手が記憶喪失でLINEそのもののことを忘れてしまっている
14.相手が病院に運ばれた(病院にいる)
15.LINEの障害・バグ発生
・相手に返事をする気がない
16.返事が必要ない内容と判断された
17.相手が自分のことを避けている
18.相手にブロックされている
未読・既読で状況はやや変わってきますが、典型的なフェルミ乙女は、04、11、16の状況、ってゆうか10!? などと思い込もうとする傾向があります(若い時の自分?)。…現実を見つめていきたいですね。
ちなみに、もっとも有力なフェルミのパラドックスへの回答は、知的生命の文明はせいぜい100年~数百年で自己崩壊すると推測されるため(人間もそろそろ!?)、銀河系にあるくらいの星の数では交信する前に相手が滅びていなくなってしまっているから交信ができないのだろうと考えられています。…宇宙与太話まだまだ続きます。
【参考図書】
『YouもMeも宇宙人』いけのり著/東京大学名誉教授 松井孝典監修(地湧社)
いけのり
最先端のアストロバイオロジーを世界一緩く解説する『YouもMeも宇宙人』(地湧社)著者。一橋大学商学部卒業後、金融会社・楽天市場を経て独立し、オールジャンルでの執筆・編集業などで活動中。独り言サイト「いけのり通信(http://ikenori.com/)」の更新がライフワーク。
【知らなくても困らない。でも知ってるとちょっと楽しい宇宙の話】