2018年4月18日(現地時間)、生命が存在するような「第二の地球」を探すため、NASAから新たな宇宙望遠鏡TESS(テス)が打ち上げられました。超高性能なカメラを4台も搭載し、宇宙内をくまなく観測できるTESS。
これによって、いよいよ地球外生命体との遭遇が実現するのでしょうか、ドキドキであります。そんなわけで本日のテーマは、「地球外生命体(宇宙人)との遭遇」についてです。
いまだ「トンデモ話」な宇宙人との遭遇ネタ
宇宙人との遭遇については、これまで数々のUFOの目撃証言、宇宙人にさらわれた話、というか捉えた宇宙人を解剖した閲覧注意の衝撃映像などが存在するものの、「本物として」決定的なものはなく、その多くは眉唾物のトンデモ話として片付けられております。ええ、ええ、地球外生命体とのやり取りは公式にはいまだ実現していないというのが現状です。
この広大な宇宙の中で、我々人間のようにロケット技術や地球外生命体と交信する能力を持つ高度な文明レベルの生き物はかなり高い確率で存在するはずなのに…
そもそも、それらが「人」の形をしているのかどうかも謎のため、「宇宙人」という呼び方も微妙なのですが、もし宇宙人が存在するとして、なぜ我々は宇宙人に出会えていないのでしょうか。
未知との遭遇(高収入男子)を真面目に計算! ドレイクの方程式
この謎について、真面目に計算式を作って解を出そうとしたのが、アメリカの天文学者のフランク・ドレイク博士です。諸説あるドレイクの方程式で、一般的な宇宙文明式を書くと以下のようになります。
【N】=R*×fp×ne×fl×fi×fc×L
ここで求めようとしている【N】とは、「交信能力を持つ宇宙人がいるかもしれない惑星の数」です。
この【N】の数が大きければ大きい程、我々は宇宙人と出会いやすくなる感じです。
ええ、ええ、この式だけでは「なんのこっちゃ…」だと思いますので、今回は無理やり、「交信能力を持つ宇宙人がいるかもしれない惑星の数」を、結婚相談所にて婚活をしているという想定で「年収1,000万円以上のお相手の数」に置き換えて、その遭遇(結婚)の難しさに思いを馳せてみましょう。
それぞれの条件は、以下のように言い換えられます。
【R*】=銀河系の中で1年間に誕生する恒星の数
→自分が登録している結婚相談所に毎年入会する異性の数
【fp】=誕生した恒星が惑星をもつ確率
→その中で年収が1,000万円以上の人の割合
【ne】=生命が生存できる環境である惑星の数
→その中でこちらからの「会いたい♥リクエスト」に応じてくれる人の数
【fl】=生命の生存に適した惑星上で生命が発生する確率
→その中の誰かと会って「悪くないな付き合ってみるか」となる割合
【fi】=発生した生命が知性をもつ確率
→付き合ってからちゃんと愛が芽生えてプロポーズされる割合
【fc】=進化した生命が高度な技術文明を発達させる確率
→プロポーズ時に「やっぱりごめんなさい」とならずに結ばれる割合
【L】=技術文明が実際に通信を送ることが可能な年数
→婚活に熱意を注げる期間
はぁはぁ(*´Д`)…どうでしょうか。この条件(数値)のどこか一つでもゼロだったら結婚相手(ってゆうか、高度な文明を持つ惑星)の数はゼロになってしまうのです。世知辛い世の中ですね。
ええ、ええ、こんな風に例えると宇宙人と会えそうで会えない遭遇できない難しさがわかりますね。(えッ、かえってわからなくなった?)…宇宙与太話はまだまだ続きます。
【参考図書】
『YouもMeも宇宙人』いけのり著/東京大学名誉教授松井孝典監修(地湧社)
『彗星パンスペルミア 生命の源を宇宙に探す』チャンドラ・ウィクラマシンゲ著(恒星社厚生閣)
いけのり
最先端のアストロバイオロジーを世界一緩く解説する『YouもMeも宇宙人』(地湧社)著者。一橋大学商学部卒業後、金融会社・楽天市場を経て独立し、オールジャンルでの執筆・編集業などで活動中。独り言サイト「いけのり通信(http://ikenori.com/)」の更新がライフワーク。
【知らなくても困らない。でも知ってるとちょっと楽しい宇宙の話】