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LIFESTYLE

2018.04.18

インフルエンザは宇宙からやって来たって本当!?【知らなくても困らない。でも知ってるとちょっと楽しい宇宙の話】

今話題(?)のマイナー過ぎる学問『アストロバイオロジー』をご紹介する連載企画。宇宙の話題、遠いようでいて、実はとっても身近な現象にも関わりがあるようです…あなたも今日から“ウチュジョ”になる?

いけのり

マイナー過ぎる学問「アストロバイオロジー(宇宙生物学)」の知識を人知れず学ぶことで、宇宙レベルの視野の広さ(?)を習得し、日常生活の面倒なアレコレが小っちゃいどうでもいいことに思えてくる新コーナー。

本日のテーマは「インフルエンザウイルスは宇宙からやって来た?」です。

同時多発的に流行するインフルエンザ

今年も春の始まりギリギリまで、日本全国で猛威を振るっていたインフルエンザ。このインフルエンザは人から人へ感染することで流行が広がるとされているのに、桜前線のように一定方向へ徐々に広がっていくのではなく、各地で同時多発的に流行します。不思議だと思いませんか? そんなことを言うと、

「飛行機や新幹線のような交通機関の発達で、ウイルスが人間にくっついて遠くまで運ばれているのでは?」

という反論が聞こえてきそうですが、世界的に見てもボストンやN.Y.といった大都会と、まったく人の行き来のない場所(犬ぞりで移動に数日かかるアラスカの奥地)でインフルエンザが同時発生していたという事例も知られており、人から人への感染だけでは説明がつかないことがたくさんあります。

インフルエンザ

インフルエンザは宇宙から来た?

イギリスの天文学者の故フレッド・ホイル(←宇宙の始まり「ビックバン」の名付け親)と共同研究者のチャンドラ・ウィクラマシンゲ(凄い名前だ…)は、この不思議な現象に注目をし研究を進めました。そして、インフルエンザウイルスを始めとした複数の病原体が、宇宙から地球に侵入した後、対流に乗って地上に降り注ぐことで地球上の複数の場所で一斉に流行が起こるのではないかという説を唱えたのです。

驚いたことに、インフルエンザウイルスを運んでいると考えられる対流の動きと、北半球・南半球・赤道下のエリアでのインフルエンザの流行(感染者数)の季節性データが合致していたのです。あ、対流とは地球の大気の流れとでも思ってください。

大気圏

この説を提唱した当時、「ウイルスが宇宙からやって来たなんて都市伝説ものだ…」と他の学者たちからあざ笑われ相当な塩対応を受けた両博士(正確には宇宙伝説?)。元々はアストロバイオロジーという分野の研究を専門にしている方々でした。

アストロバイオロジーとは?

「アストロバイオロジー」って何やねん、という方のため、簡単に説明をさせていただきましょう。「アストロ」は宇宙、「バイオロジー」は生物学のことです。こちらNASAによる造語でして、『宇宙における生命の起源、進化、分布、および、未来を研究する学問』で、日本語では「宇宙生物学」と呼ばれています。

アストロバイオロジーは現在、超注目の学問であるものの、一般的にはまだあまりよく知られていないため、この言葉を耳にしたことがある方はかなり感度の高い、『ウチュジョ』ですね(←リケジョ的な)。

宇宙

宇宙には生命が満ちている!

で、アストロバイオロジーの大前提として、宇宙の地球以外のどこかにも生命が存在しているはずだという考えがあります。と言っても、映画に出てくるような「タコ星人」的なものや、目が大きくてあごが細い「よくある宇宙人」のような大物ではなく、ウイルスや細菌のような微生物レベルのサイズのものをイメージしてもらえたらと思います。

ちなみにそういった「命(の種)」が宇宙内には満ちているという考えを「パンスペルミア説」と言います。パンはパンデミックのパンと同じく、広がっているという意味で、スペルミアは耳慣れない言葉ですが、胚珠のことを意味します。種とでも言いましょうか。確か理科の生物の植物の章で出てきましたね。

地球上に1日100kg「何か」が注いでいる説も…

ここ数年、宇宙の探査機の活躍で「宇宙に生命ってありかも…」という考えを補完するような発見が相次いでおり、インフルエンザは宇宙からやって来た説の支持者もジワジワ増えています。

ええ、ええ、この広大な宇宙において、地球はちりやホコリにも満たないようなちっぽけな存在であり、するってえと、地球以外の場所に生き物がいないと考える方が変だと思ってしまう自分です。きっといますよね。

ちなみに一説によると、地球上にはなんと毎日約100kgものウイルスや微生物が宇宙から降り注いでいるとも…。ええ、ええ、口開けてボケッとする癖のある方は、今日からちょっと気を付けたいものですね。というわけでウチュジョ連載まだまだ続きます。(ウチュジョ流行らせようとしてる!?)

ウユニ塩湖

参考図書】
YouもMeも宇宙人』いけのり著/東京大学名誉教授松井孝典監修(地湧社)

YouもMeも宇宙人

彗星パンスペルミア 生命の源を宇宙に探す』チャンドラ・ウィクラマシンゲ著(恒星社厚生閣)

いけのり

最先端のアストロバイオロジーを世界一緩く解説する『YouもMeも宇宙人』(地湧社)著者。一橋大学商学部卒業後、金融会社・楽天市場を経て独立し、オールジャンルでの執筆・編集業などで活動中。独り言サイト「いけのり通信(http://ikenori.com/)」の更新がライフワーク。


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