お給料、仕事内容…。ステップアップした仕事人生は、薔薇色のはず!? 働く女性がいちどは考える「転職」、経験者の「今」からその真実を明かします!
即戦力になれなかったBさんの場合
「小規模なグループ会社に転職。結果を求めて社外ネットワークは開拓できたけれど、社内では孤立して業務にも支障が…」
転職後3年11か月 Bさん(31歳・既婚)
・職歴/22歳でサービス関連企業に入社(営業)→27歳で違うサービス関連企業に転職(営業)
・年収/前職:約500万円→現職:約1000万円
・残業時間/前職:80時間/月→現職:0時間/月
・待遇・福利厚生/昼食補助、リフレッシュ休暇ありなど前職に比べて充実
周りが見えていなかった
社内の人間関係を疎かにしたことで、思わぬ苦い経験をしたというのは、グループ企業間で転職したBさん(31歳)。
「年収が倍以上になるキャリアアップ転職だったということもあり、上司やチームのメンバーに認めてもらうためにも、社外で早く結果を出さなくちゃ、と必死でした。時間ができれば会社を飛び出し、人脈開拓のためランチミーティングや勉強会に参加。平日も休日もなく駆け回りました。でもふと周りを見渡すと、社内で孤立していることに気がついて…。前職の経験もあって、自分の営業スキルには自信がありました。でも仕事を進めたくても、上司の承認が下りないんです。――今思えば、社内の信頼関係がちゃんと築けていないのに、認めてもらえるはずないですよね。いい仕事をしようと励んでいた自分磨きがアダになるなんて…」。
その後は、社内の仲間とランチをとったり、スタッフ同士のコミュニケーションを密にしたことで、仕事もスムーズに進むようになった。
「でも、転職組の同期メンバーに遅れをとってしまったと思うと悔しい。まもなく産休に入る予定なので、さらに差が開いてしまうんじゃないかと焦りが募ります」と表情を曇らせる。自分のスキルを存分に発揮するには、〝自分の味方を3年間でいかに増やすか〟が重要だと言えそう。
Oggi4月号「転職3年目の真実」より
メイン画像/Shutterstock 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部