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2018.05.11

いつの間にか“お局クラス”に…残るか否か、30代の葛藤|転職3年目の真実

即戦力になりたくて…。転職経験者たちのリアルを直撃! “お局クラス”になってしまった30代が抱える悩み。転職3年目の真実。

お給料、仕事内容…。ステップアップした仕事人生は、薔薇色のはず!? 働く女性がいちどは考える「転職」、経験者の「今」からその真実を明かします!

即戦力になれたけど悩むCさんの場合

「急成長中のベンチャー企業に移ってあっという間に管理職に。最初はよかったけれど、今は期待に応えられているか自信がない」

転職後3年0か月 Cさん(28歳・既婚)

・職歴/22歳で教育関連企業に入社(人事)→25歳でITサービス企業に転職(人事)
・年収/前職:約320万円→現職:約500万円
・残業時間/前職:20時間/月→現職:30時間/月
・待遇・福利厚生/前職は確定拠出年金制度などがあったが、現職はなし

転職はゴールじゃない

もっとできるはずなのに… 伸び盛りの企業で抱く葛藤。希望どおりの転職が叶ったのはいいけれど、会社が望む結果と、自分が提供できる成果のギャップに苦しむケースも、仕事に自信をもち始めるアラサー世代に多い落とし穴。

Cさん(28歳)は、新卒で入社した大手企業で人事職を経験するも、〝これから伸びていく企業で、営の根幹に携われる仕事に就きたい〟と一念発起。「経営陣の熱意と勢いが感じられた、スタートアップのITサービス企業に入社しました」。

入社後1年で念願叶い人事部に異動、順調に成果を挙げ続けたCさん。仕事は個人の裁量に任されることが多いけれど、逆に言えば〝コケたら責任は自分でかぶる〟リスクも。そのベンチャーならではの緊張感が、より仕事の意欲をかきたてたという。そんな環境で働くうち、仕事と向き合う姿勢や意識も変化。

「1社目は、言われた仕事をこなせばお給料がもらえるという感覚だったけれど、今は自分が動かなければ、チャンスはモノにできない。ベンチャー企業のスピード感は、私の肌に合っていたみたいです」。その言葉どおり、3年目には、年収100万円超アップという目に見える評価も手にした。

会社は現在も毎年100人単位で社員が増えるなど、さらなる規模拡大の真っただ中。社歴3年目のCさんは「私なんてもうお局クラスですよ」と笑う。でもそのことが、最近の悩みのタネになっているという。

「会社の成長のスピードに、自分自身の成長が追いつけていない気がするんです。部下の育成など、違ったステージの仕事を任されるようになり、勉強する余裕がなくなってしまって。その間にもどんどん優秀なスタッフが入社してきて、追い抜かされるのでは…という恐怖感も。3年経、この会社で自分ができることは、もう頭打ちなのかもしれません」。会社に残るか、次のステージを探すか。Cさんの葛藤はしばらく続きそうだ。

Oggi4月号「転職3年目の真実」より
メイン画像/Shutterstock 構成/酒井亜希子・佐々木 恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部

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