〝悪の魅力〟があふれる華やかなクリスマスディナーショーに
宝塚歌劇団での活躍を経て、現在は俳優・声優・アーティストとして多彩な魅力を放つ七海ひろきさんが、今年もクリスマスディナーショーを開催します。いつでも、どこでも、誰にでも〝ときめき〟を与えてくれる七海さんのクリスマスディナーショーは毎年大人気! 今年は一体どんな内容になっているのか? ともにつくりあげるメンバーの皆さんについてもお話を伺いました。

——2019年から毎年開催されているクリスマスディナーショーですが、今回はじめてコンセプトをつけられたとか。ビジュアルの雰囲気も今までとは少し変わりましたね。
七海さん(以下敬称略):(過去のクリスマスディナーショーのビジュアルを眺めながら)こうやって並べてみると懐かしいですね。2022年から「HOLY STAR」、「GREAT HUNTER」、「Dearest」…とタイトルをつけているんですが、コンセプトを決めたのは今年がはじめて。そうすることで今までにないひらめきが生まれて、楽曲もパフォーマンスも新しい提案ができるんじゃないかと思ったんです。
——ショーのタイトルは「七海ひろきクリスマスディナーショー“Nightmare Masquerade”」。そしてコンセプトは「ヴィランズ(悪役たち)の舞踏会」。どうしてこのコンセプトに?
七海:今回の出演メンバー(七海さん・白妙なつさん・天寿光希さん・紫りらさん)には共通点があるんです。それは、宝塚歌劇団出身で、かつ宝塚時代に悪役を演じた経験があるということ。だから〝悪の魅力〟で人を惹きつけられるメンバーならではの演出ができたらな、と。悪役の楽曲ってすごくいい曲が多いんですよ。宝塚の曲はもちろん、ディズニーの曲、ミュージカルの曲、そして歌謡曲も織りまぜながら、華やかで魅惑的なディナーショーにしたいなと思っています。ダンスの振り付けも、ヴィランズならではのカッコいいものがありそうで私もすごく楽しみです!
——そのほか、今回のディナーショーで七海さんが楽しみにしているポイントは?
七海:全会場でお客様ひとりひとりと乾杯をすることですね! お食事開始の30分後くらいからスタートしようかなと思っているので、ぜひそのタイミングに間に合うように来ていただきたいです。
——常に新たな挑戦を続けている七海さんですが、ディナーショーはその原点である〝宝塚〟を感じられる場でもありますよね。
七海:そうですね。宝塚時代の私を知らない方にも、知ってもらうキッカケになったら嬉しいです。宝塚の華やかさや幻想的な感じって唯一無二だと思うんです。あの雰囲気を宝塚以外で味わうのはなかなか難しい。ディナーショーは、現実と切り離した時間を楽しんでもらえたらと考えているので、そういった意味でも私の活動の中で、いちばん〝宝塚〟を感じられる場になっていると思います。そして、このディナーショーをきっかけに、宝塚を好きになってもらえたらとても嬉しいですね。退団してから年月は経ちましたが、宝塚は私のふるさとであり、原点。今の七海ひろきが在るのは、宝塚時代の七海ひろきがいたから…そんなところも感じ取っていただけたらいいなと思っています。

クリスマスディナーショーのメンバーを他己紹介!
——七海さんのディナーショーは個性豊かな出演者の皆さんも魅力的。せっかくなので七海さんにご紹介いただきたいなと…! では白妙さんからお願いします。
七海:なつこは…本っ当に〝いい女〟! 相手が何を思っているか、何をほしがっているかをいち早く察知して、「やっておきました!」と先回りして段取りができるんです。退団するときは星組の副組長もつとめていたんですけど、そういった支える役割もすごく彼女にぴったりだなと。〝人のことを考えられる人〟ですね。
——天寿さんはどんな方ですか?
七海:天寿くんは…。
——〝天寿くん〟呼びなんですね!
七海:天寿くん、ミッキー、ちひろちゃん…いろいろな呼び方をしていて、いまだに定まっていなくて(笑)。そんなあだ名同様に、すごく真面目できっちりしていると思ったら、ちょっと抜けてるところがあったり、繊細だったりもする。そのミステリアスなところがいいですね。『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』で共演したときは、特に私を気にかけてくれて。話しかけてくれることもあれば、あえて言葉をかけずに近くにいてくれるだけのときもあったり…一言で表現すると〝一緒にいて高め合える存在〟かな。
——紫さんはいかがでしょう?
七海:りらちゃんは、自分の世界観をもっている女性。自分が信じているものに向かって一生懸命に突き進んでいく、そんな意志の強さがあるんです。それでいて、柔軟。役づくりやお芝居にもその魅力が表れていて、私の演技やパフォーマンスにどんな反応を返してくれるんだろうといつもワクワクしていました。今回のディナーショーも切磋琢磨しながら楽しみたいなと思います。
——演出や振り付けでクリスマスディナーショーを長年支えられている芽吹幸奈さんも、皆さん同様、元タカラジェンヌ。芽吹さんはどんな方ですか?
七海:〝七海ひろき〟をすごく理解してくれている人ですね。そして私は、彼女のような能力がほしい…! 音楽の才能もあるし、独創的な振りもつけられて、かつ振りをつけるのも早いし、演出までできる…『これが天才なのか』って(笑)。もう褒めるところしかないんですけど、実行力があって男前なカッコよさを感じます。

エンターテインメントとは〝無限ループ〟するもの
——そんな皆さんとつくりあげるクリスマスディナーショーは、過去から今にいたるまで培ってきた七海さんのエンターテインメントを堪能することができる場所。改めて、七海さんにとって〝エンタメ〟とは?
七海: 〝エンタメ〟って本当にいろいろな形があって、そして正解がない。だからこそ、「楽しかった」「来てよかった」と思っていただけるものを目指しているのかもしれません。はじめて体験する人、何度も体験している人、誰にとっても「また観たい」「また来たい」と感じてもらいたいな、と。〝エンタメ〟とは無限ループするもの。ループの仕方やペースはもちろん人それぞれですが、「また次も」と求められる魅力を届け続けられる自分でありたいです。
——「次はどんな姿を見せてくれるんだろう」と、七海さんはいつも期待させてくれますよね。
七海:いやいやいやいや…! 私ひとりの力ではありませんよ…! 本当にまわりの皆さんのおかげです。たくさんの仲間、そしてファンの皆さんが一緒にいてくださるから、私は〝七海ひろき〟という船を動かすことができて、荒波だって乗り越えられる。自分ひとりではつくれないものを、みんなと一緒につくりあげて世の中に届けることができている。それが楽しいし嬉しいんです。
——では最後に…そんな七海さんが最近〝無限ループ〟している、ハマりものは?
七海:どうしよう、食べ物ばかり浮かんでくる…(笑)。ひとつ挙げるなら、〝豆腐〟ですね! 少し前に舞台で共演した(宝塚同期の)明日海りお氏に「朝ごはんは毎日同じものを食べると、その日の体の調子がわかるようになってくる」と教えてもらって。今は、豆腐・納豆・ゆで卵・味噌汁…と朝食のメニューを固定化させているんです。その中で楽しんでいるのが、豆腐。いろいろな種類のものを買って、3種類の塩をかけくらべしながら、さまざまな味わいを堪能しています。ちなみに私は木綿派です!

七海ひろきクリスマスディナーショー“Nightmare Masquerade”
出演:七海ひろき/白妙なつ/天寿光希/紫りら
演出・振付:芽吹幸奈

<茨城>
◆会場
ホテル日航つくば 昴の間[別館1F]
◆開催日程
12月14日(日)
【昼の部】受付 11:00〜 お食事 12:00〜/ショー 14:00〜
【夜の部】受付 16:30〜 お食事 17:30〜/ショー 19:30〜
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<東京>
◆会場
東京會舘 ローズ[丸の内本舘3F]
◆開催日程
12月17日(水)
【A公演】お食事 12:00〜13:30/ショー 13:30〜14:45
【B公演】お食事 17:15〜18:45/ショー 18:45〜20:00
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<大阪>
◆会場
ホテル阪急インターナショナル 紫苑[4階]
◆開催日程
12月24日(水)
【ランチ】お食事 12:00〜/ショー 13:15〜
【ディナー】お食事 17:00〜/ショー 18:15〜
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チケット情報の詳細は、ディナーショー特設ページまたは各会場特設ページよりご確認ください。
Profile
ななみ・ひろき/1月16日生まれ、茨城県出身。2003年、宝塚歌劇団に入団。スタイリッシュで色気のある男役スターとして絶大な人気を誇る。2019年に退団し、現在は俳優・声優・アーティストとして幅広く活躍中。11月14日(金)〜11月24日(月・祝)には、主演舞台『サイボーグ009 -13番目の追跡者-』で009/島村ジョー役を演じる。
撮影/田中 瞳 構成/旧井菜月



