中村ゆり「草彅さんはいい意味でふざけていて笑いが絶えなかったし、とても紳士な方です」
10月13日(月・祝)よる10時にスタートするカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ枠・月10ドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』の制作発表が行われ、草彅剛さん、中村ゆりさん、八木莉可子さん、塩野瑛久さん、小澤竜心さん、要潤さん、国仲涼子さん、古川雄大さん、月城かなとさん、中村雅俊さん、風吹ジュンさんが登壇。草彅さんがリードしてドラマの見どころや撮影現場の裏話などを語ってくれ、さまざまな作品の魅力が明らかになった会見の模様をお届けします。
本作は、草彅さん演じる遺品整理人、鳥飼樹(とりがい・いつき)が、遺品整理会社「Heaven’s messenger」の仲間たちと共に、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添うヒューマンドラマです。
現場の雰囲気について聞かれた草彅さんは「先輩方からも若い方々からも学びのある現場でした」と笑顔でコメント。続けて「竜心くん元気?」「中村(雅俊)さんどうですか?」「月城さんしゃべってないですね、どんなグルーヴでやってました?」など自らMCを買って出て、共演者たちに次々質問しました。


共演者たちは驚きながらも、草彅さんの現場での様子について「いつも元気で、みんなを引っ張ってくれて、いい主役だなと」(中村雅俊さん)、「緊張していたんですが草彅さんが現場を温かくしてくれました」(古川さん)と絶賛。次々褒められた草彅さんは「僕もみんなに愛されているような気がして」と大喜びの様子でした。

その後も草彅さんは「台本を一言一句調べたら古川君は主役の僕よりもセリフが多いんですよ! 」「八木さんに扇風機をプレゼントしていただいたんですが現場で大活躍! 」など、現場のエピソードも紹介するなど、名MCぶりを発揮しました。
草彅さんはこれまで『銭の戦争』(2015年)、『嘘の戦争』(2017年)、『罠の戦争』(2023年)と、カンテレのドラマ 戦争シリーズで主役を演じており、今回との役どころの違いについて「戦争シリーズはエッジが効いた、パッションあふれるようなお芝居が多かったんですけど、今回はすごく温かいお芝居が多くて、本当に見やすいドラマです」と説明。

「いつも(ドラマから)人生を学ばせていただいているんですよね。自分の人生に寄り添ってくれているんです。このドラマもターニングポイントだと思えるのも、愛のある素敵なスタッフさんとキャストの皆さんと作品を作り上げることができたからこそ思えることですね」と語りました。
そして1話の放送を前に「今が一番ドキドキしています。皆さんが見てくれることが幸せなんですよね。おいしい食事を食べる前みたいなワクワクドキドキしている段階。僕らが懸けた情熱は本物で、それをどう皆さんが感じ取ってくれるのかな」と、視聴者の反応への期待をのぞかせました。
本作で大企業グループ次期社長の妻で絵本作家の御厨真琴(みくりや・まこと)を演じる中村ゆりさんは、そんな草彅さんについて「自分が学生のころから見ていた大スターのイメージとは違って、いい意味でふざけているし、ずっと楽しいんですよね。笑いが絶えなかったですし、何よりもこんなに紳士でレディーファーストな男性が日本にいるのかってくらい、細かいことに気付いて褒めてくださいました」とべた褒め。この言葉に草彅さんは「褒められちゃった、うれしい」と照れるひと幕も。

御厨真琴の母親役を演じる風吹さんは、余命3か月という役どころで「こんな風に余命を過ごすことができるのかと。考え方や心の持ちようだったり、新しい出会いもあったり、経験で日々が変わっていくので、ぜひ皆さんも角度を変えて見ていただけたら」とメッセージを送りました。

鳥飼(草彅)が勤めるHeaven’s messenger社長役の中村雅俊さんは「うちの社員たちがみんな個性豊かで、一
緒に触れあってすごく刺激を受けました」と、社員役の八木さん、塩野さん、小澤さんに話を振るシーンも。

八木さんと小澤さんの先輩社員役を演じる塩野さんが代表して「(八木さん演じる)久米ゆずはのキャラクターが変わっていく様に注目していただけたらうれしいね。(小澤さん演じる)高橋碧との関係も見てもらえたら」と役どころ同様に2人をしっかりリードします。

記者からの質問で「会いたい人は?」と聞かれると、草彅さんの「昔、西麻布の中華料理屋にいたおじさんを思い出しました。『おまちどうさまー』じゃなくて『おまっちゃさまー』って言うんですよ(笑)」というエピソードに全員大笑い。中村さんは「中華で言うと」と草彅さんにかぶせ、「会いに行っちゃうのはラーメンです。おいしいラーメンは1時間並ぶ覚悟が必要」と並々ならぬラーメン愛を披露。

風吹さんが「草彅さんとはご一緒する機会がなくてやっと会えた」と言うと、国仲さんも「よく共演する方もいれば、一度きりの共演者の方もいて。草彅さんも風吹さんも何度か一緒にお仕事ができて、すごくいいご縁だなと、本当にうれしく感じています」と語りました。

また、「共演者にこの場で伝えておきたいこと」という質問では、要さんが「剛さんから古着のネルシャツをプレゼントしていただいたんです。探しているときにちょうどいただいたので、恋愛に似た気持ちになって、通じ合ってるんじゃないかなと」と告白。


八木さんと塩野さんは「小澤くんのダンスの動画を見せてもらったんですが、キレッキレでカッコよくて。いつかそれを生で見たいです」「楽器弾いて、踊って、っていうところを見たいですね」とリクエスト。

すると小澤さんは「ぜひやりたいです」と即答していました。

その小澤さんからは草彅さんに「撮影の合間にダンスバトルしようって言われて(笑)。あの緊張感はなかなか味わえない。ありがとうございました」とメッセージ。これに草彅さんも「俺、負けたけどね(笑)。今度また一緒に踊りましょう、今のダンスを教えてください」と小澤さんに伝えていました。
さらに草彅さんは月城さんから「温かく引っ張ってくださって、芝居を受け止めてくださって、ありがとうございました」と伝えられると、「ガチの本当に気持ちが伝わってきました」とうれしそうに感謝していました。

最後に草彅さんから「このドラマを通して、皆さんに届けたいことがあるとすれば、人生において一番価値があるのは、いつもそばで笑ってくれたり泣いてくれたりする人がいることなんじゃないかなと。このドラマを通してそう感じる部分が多かったんです。もちろん生きていると悲しいこともあるんですが、その悲しみのそばには必ず誰かが優しさを生んでくれるような、そういう気持ちがたくさん芽生えたドラマです。心が温かくなる作品ですので、ぜひ期待して皆さんご覧ください」とメッセージを送り、制作発表会は幕を閉じました。
第1話ストーリー
ある日、女性が孤独死した部屋の特殊清掃と遺品整理をすることになった鳥飼樹(草彅剛)は、新入社員の久米ゆずは(八木莉可子)を連れ、遺体痕が残る現場へ。
10歳のときに捨てられたという依頼人であり故人の息子(吉村界人)は、母親の孤独死を「自業自得だ」と冷たく言い放ち、遺品はすべて処分してほしいと話す。しかし、樹はその部屋で故人の思いが詰まったあるものを見つける。
同じ頃、絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)は、大企業・御厨ホールディングスの後継者である夫の利人(要潤)を伴い、自身初となる絵本の出版記念パーティーに出席していた。一見、仲むつまじい夫婦に見える2人だが、多忙な利人は家庭を顧みず、妻がしゅうとめから子宝に恵まれないことで嫌味を言われてもわれ関せずと、愛のない結婚生活に真琴の心はすり減る一方だった。
そんな中、生前整理の見積もりのため、清掃会社に勤める鮎川こはる(風吹ジュン)の自宅を訪ねた樹。未婚で産んだ娘が10年前に結婚し、今なお清掃員として働いているというこはるだが、最近、余命3カ月の宣告を受けたという。話を聞いた樹は早速部屋を見てまわるが、そこへ事情を知らない娘の真琴が帰ってきて…。
作品概要
【タイトル】
『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』
【放送枠】
2025年10月13日スタート 毎週月曜よる10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット) 初回※15分拡大
【出演】
草彅剛 中村ゆり
八木莉可子 塩野瑛久 長井短 小澤竜心 石山順征 永瀬矢紘 /要潤 国仲涼子 古川雄大 月城かなと/大島蓉子 小柳ルミ子 村上弘明 中村雅俊 風吹ジュン