エンタメ博士・サッシャさん&映画好き担当編集・倉益がひと足さきに鑑賞してきました!
◆サッシャさん

1976年生まれ。ドイツ・フランクフルト出身。J-WAVE『STEP ONE』のナビゲーター、F1実況、サマソニのMCなど多方面で活躍。Oggiでは、音楽連載『働く私にMusik』のナビゲーターを務める。
◆Oggi編集 倉益

『働く私にMusik』の編集担当で、休日はバンド活動に勤しむ音楽フリーク。映画は話題作、特に洋画は必ずチェック! 中学時代に友人とムーンウォークを練習したことが青春の思い出。
サッシャさんの音楽体験の原点はマイケル・ジャクソンだった!

倉益:サッシャさんは、日ごろ幅広いエンタメ作品やクリエイターに触れているかと思いますが、なかでもマイケル・ジャクソンは特別な存在なんですよね?
サッシャ:大ファンでした! 僕が子供のころは、マイケルはみんなにとってのスター。小学校の卒業アルバムでは、「将来なりたい職業」の欄に「歌手」と答えており、マイケルを真似たポーズで写真に写っています。人生で初めて行ったライブも、マイケルの「Dangerous Tour」の東京ドーム公演でした。
倉益:なるほど、サッシャさんは1976年生まれなので、マイケルの黄金時代をリアルタイムで追っていたんですね。
サッシャ:まさに、6歳のころにアルバム「スリラー」がリリースされて。レコードを持っていたのですが、当時は曲の最後の笑い声が怖くて、その手前で再生を止めながら、アルバムを聴き倒していました(笑)。今でもマイケルの曲は、ほぼ歌えるんじゃないかなあ…。
倉益:それが音楽体験の原点で、今は音楽のフィールドでお仕事をされていると考えると、感慨深いですね。そんなサッシャさん視点で、映画はどうでしたか?
サッシャ:いや~… とにかく、再現性が高い! 主演を務めるジャファーが、途中から、本当にマイケルにしか見えなくなってきました。
倉益:正直、いくら血がつながっているとはいえ、パフォーマンスの再現は難しいのでは?と思っていたのですが…。
サッシャ:再現度が高すぎて、あらためて、もうマイケルがこの世にいないという事実に悲しくなってしまったほど。
倉益:そもそも、SNS時代の今は、「圧倒的なスター」が生まれにくいですよね。その意味で、「これほどの大スターの誕生は、もう目撃できないだろうな」と、少し切なくなっちゃいました。
サッシャ:たしかに、社会構造的にね…! だからこそ、みなさんにも映画館で伝説の誕生を体感してほしいですよね!
倉益:… まだまだ無限に語れそうですが、ここからは、サッシャさんの視点で、映画の推しポイントを教えてください!
6月12日(金)より全国公開! 映画『Michael/マイケル』はここが面白い!
伝説のスター、マイケル・ジャクソンの半生を描いた、スクリーンで体感する極上のエンターテインメント!

人類史上最も売れたアルバム『スリラー』を生み出し、ムーンウォークをはじめとしたダンスで、今なお世界中のアーティストに影響を与えている奇跡の存在、マイケル・ジャクソン。本作は、そんな世界を変えた音楽が生まれる瞬間を、スクリーンで体感できる一作。製作は『ボヘミアン・ラプソディ』で知られるグレアム・キング、監督は『イコライザー』シリーズを手がけたアントワーン・フークア。そして主演はマイケルの甥、ジャファー・ジャクソン。製作総指揮陣に実の兄たちを据え、彼の半生を再現。4月末より全世界で順次公開されており、公開後初週末の世界興行収入は約346億円と、伝記映画史上歴代No.1のオープニング成績を叩きだしている注目作品が、満を持して6月、日本に上陸!


主演のジャファーは、マイケルの兄、ジャーメインの息子。2019年に歌手・ダンサーとしてデビューし、なんと本作で俳優に初挑戦! 子供時代を演じるのは、かねてよりマイケルのモノマネダンス動画で話題の天才キッズダンサー、ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ。
サッシャ的推しPOINT1|マイケルのファンはもちろん、詳しくなくても楽しめる!
Spotifyなどでは映画のサウンドトラックも公開!

「作中で使用されているマイケルの曲は、27曲。だれもが知る名曲の誕生秘話も描かれているので、『有名な曲は知っている』くらいの温度感の方でも、楽しめるはずです。そして僕のようなマイケルオタクでも、『この事実は知っていたけど、当時のアメリカではこんなふうに捉えられていたんだ』など、新しい発見がたくさん! マイケルが好きだからこそ、『これはきっと、●●だったからだろう』と推測しながら、答え合わせができる楽しさもありました。あとは、やっぱり〝天才と奇人は紙一重〟であるということを、痛感させられましたね…! 世界の音楽史に名を刻んだ不世出の存在に、あらためてワクワクすること間違いなし!」

この制作スタジオで、マイケルが数々の名曲を閃く様子が描かれている。「あの曲は、こんなことがきっかけで生まれたなんて…!」と、知られざる制作秘話もお見逃しなく。
サッシャ的推しPOINT2|信じられないほど再現性が高い!
世界中のファンが再現度の高さを大絶賛!

「劇中の歌声は、マイケル本人の歌唱音源を高度な技術で取り入れているそうで、まるでライブを体感しているかのような臨場感! しかも、背格好や地声もそっくりなんです。ジャファーはマイケルになりきるべく、約1年半かけて徹底研究&猛特訓したそうで、あの特徴的な、少し高めの地声や喋り方を見事に再現。ダンスパフォーマンスや振る舞いもマイケルそのもので、〝DNA〟の一言では片づけられないクオリティです。そのほか、衣装や、MVのバックダンサーの配置やビジュアル、ロケ地など、細部までぬかりなし。この作品を観てから、MVや過去のライブ映像を見返すとさらに楽しめると思います。」


伝説のポップスターは、ファッションアイコンとしても知られており、独自のスタイルを確立。映画では、衣装を完全再現するため、マイケル専属のデザイナーが手がけた当時のデザイン資料を活用。1970年代~1980年代のファッションがたくさん出てくるのも見どころです!
サッシャ的推しPOINT3|ファミリーストーリーを通してマイケルの内面を深掘りできる
僕も〝父親〟として考えさせられる部分がありました

「人間だれしも、家庭環境から人格形成や考え方に大きな影響を受けるもの。この作品ではジャクソン家のファミリーストーリーが丁寧に描かれているので、マイケル・ジャクソンという、純粋で繊細な人物像を少し知ることができます。なかでも両親、特に父親はいろいろな意味で印象的な存在として描かれており、良くも悪くも、お父さんが〝伝説のスター〟に与えた影響は大きかったんだな、と思ったり。僕はこの映画を観終わったとき、なぜタイトルが『マイケル・ジャクソン』ではなく『マイケル』なのか、腑に落ちました。… うーん、これ以上はネタバレになってしまうので、映画を観てください!」


母のキャサリン・ジャクソン(写真上)と、父のジョセフ・ジャクソン(写真下)役のふたり。マイケルの視点を通し、正反対の立場の人物として描かれているふたりが物語のキーパーソンといえる存在。

マイケルのキャリアの原点であり、実の兄弟5人によるバンド、ジャクソン5の軌跡も描かれている。マイケルが家族の前で見せる、ピュアでかわいらしい一面にも注目。
サッシャ的推しPOINT4|もはや教養! 現代音楽の原点を知ることができる
マイケルについて知ることは、音楽を学ぶこと

「みなさんが気づいていなくても、最近の音楽のルーツは、ほぼマイケル・ジャクソンです。直接的にではなくても、間接的にほぼ確実にマイケルの影響を受けています。音楽の要素だけでなく、かの有名な〝ポウ!〟という大胆な振り付けや、現代のアイドルグループが取り入れている、集団が魚の群れのように動くフォーメーションダンス、『スリラー』のようなストーリー仕立ての長編MVなど、今や当たり前のことに市民権を与えたのも彼。単なるスターではなく、歴史的な存在なんです。つまり、マイケルについて学ぶのは、日本史でいえば聖徳太子について学ぶのと同じ。少しでも音楽を聴くのなら、教養として観るべき作品です!」

「作中には、音楽を流さずに踊るシーンも。自分が生まれる前にリリースされた曲なのに、振り付けと衣装を見ただけで、楽曲が脳内再生されたことにビックリしました!」(倉益)
配給:キノフィルムズ
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映画『Michael/マイケル』が気になったら、コレもおすすめ!
ミュージカル映画『ウィズ』でマイケル演じるカカシ役が話題に

『オズの魔法使い』のミュージカル版。当時19〜20歳で、本格的な映画デビューを果たし、チャーミングな演技が話題に。このとき出会ったスタッフが、後の音楽活動にもつながる。
『ウィズ』 Blu-ray:¥2,075/DVD:¥1,572
発売・販売元::株式会社ハピネット・メディアマーケティング
© 1978 Universal Studios. All Rights Reserved.
幻の公演『THIS IS IT』を、実際のリハーサル映像をもとに再現!

開催1か月前のマイケルの急逝により中止となった、ワールドツアーのリハーサル映像をもとに、幻のライブを再現。映画『Michael/マイケル』とあわせてぜひチェックして!
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』 デジタル配信中
発売・販売元:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
© 2009 The Michael Jackson Company, LLC. All Rights Reserved.
2026年Oggi7月号「この夏、映画『Michael/マイケル』を絶対に観てほしい!」より
撮影/白木 努(PEACE MONKEY/サッシャさん分) 構成/倉益璃子
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
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