塩野瑛久がレイヤードスタイルにトライ
さまざまな役を演じ分けることから、“カメレオン俳優”とも呼ばれる、塩野瑛久さんの連載。 毎回テーマを設けて魅せるファッションはもちろん、Oggiの読者世代でもある塩野さんが等身大に語るインタビューにもご注目ください!
【Theme#31レイヤードスタイル編】

――サマーカジュアルをテーマに「レイヤードスタイル」に挑戦していただいた今回の撮影はいかがでしたか?
このコーディネート、レイヤードがすごくかわいかったです。インナーで着たヴィンテージっぽい車のプリントTシャツが、僕の私服の好みにも近いと思います。どうしても夏場はTシャツ1枚になりがちですが、こういうベストを足すだけでマンネリ回避できて新鮮な気分で夏を楽しめそうです。普段からベストは好きでレイヤードすることもありますが、ここまでキレイめなデザインのものは持っていません。

――塩野さんが、今ほしいベストはどんなデザインですか?
ポケットがたくさんあっていっぱい収納できるベストを「ワークマン」のオンラインショップで見てから、ずっと気になっているんです。収納力が高いうえにメッシュ素材ですごく涼しそうなところに惹かれるし、このベストを着ていたらバッグを持たずにも出かけられて飛行機に乗るときにも便利らしいと聞いて、購入意欲高めに今も検討中です!
――最近の“ちょっと背伸びした”買い物は?
ジャージ素材のきれいめなセットアップがすごく気に入ったのですが、グレーが生産終了してしまうことを知り、「これはもう巡り合わせだ」と黒のジャケット×パンツとグレーのシャツ×パンツの2セットを購入しました。服にここまでお金を使ったのが初めてで、まさにちょっと背伸びした感覚。とはいえ、飽きのこないデザインだし、以前から愛用している信頼の厚いブランドで、しっかりした縫製で長く着られることもわかっている。だから、買っておいて損はない!と購入に踏み切ることができました。

――放送中のドラマ『告白-25年目の秘密-』では、松村北斗さん演じる爽太の友人でカフェの店長・相良友也を演じておられますが、役づくりでこだわった部分は?
友也には僕なりのこだわりがすごく詰まっています。実は最初、自分が脚本や人物紹介の資料から思い描いた友也像と監督がイメージしている友也像が少し離れていそうだというのを感じたんです。資料には「コミュニケーション能力が高く、いわゆる“チャラい”雰囲気で分け隔てなくいろんな人と接することのできる人」と書いてあり、ビジュアルについてオーダーいただいたのは茶髪でミディアムぐらいの長さで、ここまで明るい色の短髪の予定ではありませんでした。
でも、“一人を愛し続ける”主人公の爽太と、“一人の人を愛し続けるということができない”友也は対照的な存在として描かれている。友也は告白をされて付き合ってみたものの、しばらく交際が続くと“私のこと本当に好きなの?”と問われて、実はよくわからないなどと答えてしまって別れた経験がきっと2、3回はあるだろうと思ったんです。そんな経験をしてきた友也なら、いろんな思いもたくさんしたわけで……相手を傷つけてしまうかもしれないから恋人をつくりたい気持ちはあまりないのではないか。モテそうな服装や髪型に重きを置く人もいれば、自分の好きを貫く人もいますが、友也の場合はモテを意識するよりも自分のこだわりを持っていて男性ウケするチャラさのある人じゃないかなぁと考えたんですよ。

ただ、意外だったのが想像していたよりもずっとカフェが爽やかな雰囲気だったこと。衣装合わせで、私服シーン用に派手な服をご提案いただいたのですが、僕的にはカフェの店長をしている彼の生活を考えると、責任者として自分が休みの日でもカフェで何かトラブルがあったときにいつでもお店に立てるようにしているのではないかと思ったんです。友也はきっと引き算の美学を持っている人だろうとも思ったので、その部分を大切にしたくて服で自分を表現するよりも、いつでもカフェの世界観に馴染めるような格好を常にしているんじゃないでしょうかと提案させていただいて、相談しながらつくっていって今の形になりました。なぜこの人はこういう格好をしているのかという点においての説得力。そして、「あぁ、いるいる」という印象ではなくて、「どうしてこうなんだろう」と感じさせることが役の深みを持たせてくれる要素なんじゃないかなと思います。

――今回共演の松村さんについて、以前の取材で「映画『ファーストキス 1ST KISS』の松村北斗くん(SixTONES)の演技に刺激を受けた」とお話しされていましたが、共演してみていかがでしたか?(詳細はこちら)
昨日、初めて一緒のシーンを撮影したのですがすごくやりやすいです。そして、話してみてすごく面白い人だなと感じました。友也と過ごすときの爽太の距離感しかわからないですが、親友といる空気感をしっかり表現してくださるので、友也といるときにしか出ない爽太の顔を見せてくれているんだろうなと感じます。最初は手探りでやっていましたが、何回か重ねていくうちにすごく柔らかな雰囲気が出てきて、でも親友だからこそ慣れ合いすぎない空気感も程よく生まれたんじゃないかなという気がします。
トラベルベスト ¥19,800・ボトム ¥49,500(R for D) Tシャツ ¥11,000(Deus Ex Machina〈JACK of ALL TRADES press room〉) バングル ¥198,000(SHINGO KUZUNO〈Sian PR〉) その他/スタイリスト私物
【お問い合わせ先】
・JACK of ALL TRADES press room 03-3401-5001
・R for D 03-6407-9320
・Sian PR 03-6662-5525
撮影/谷口 巧(スチール)、 川岸郁弥(ムービー) スタイリスト/ 川﨑玲美(TRON) ヘア&メイク/ 奥平正芳 構成/佐々木怜菜、岡野亜紀子

【撮影現場ビハインド♡ 〝しおらしい〟取材メモ】
・松村北斗さんと共演した感想をうかがっている際、「いい空気感で撮影できているのが伝わってきますが、これから撮影を通してもっと距離が縮まりそうですか?」と尋ねると、「うん、大丈夫だと思います!」と力強く笑顔で答える姿が印象的でした。
・夏を涼しく乗り切る塩野さん流のコツを聞くと、「日々の積み重ねが大事だと思うので特別なケアはしていませんが、意識的に涼しいところで休憩を取ること。長距離を歩くとしても、ちょこちょこお店で買い物をしたり、ちゃんとクールダウンを挟むのは大事だなと思います。動いているときよりも止まったときに汗がザーッと出てくるので、そうなる手前で涼しい場所でハンディファンを一気に当てるのも効果的ですよね」。
俳優 塩野瑛久
しおの・あきひさ/1995年1月3日生まれ。東京都出身。【公式Instagram @akihisa_shiono_official】どんな難役も演じ分けることから“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派俳優で、話題作に多数出演。2024年は大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を熱演し話題に。近年は日韓制作のドラマ「魔物(마물)」、『終幕のロンド—もう二度と、会えないあなたに—』、『嘘が嘘で嘘は嘘だ』、『未来のムスコ』など注目作に出演。公開中の映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』、『SAKAMOTO DAYS』、『マジカル・シークレット・ツアー』、『ラブ≠コメディ』のほか、『すべて真夜中の恋人たち』(11/13)が公開予定。放送中の土曜ドラマ『告白―25年目の秘密―』では、主演・松村北斗さん演じる爽太の親友・相良友也を演じている。また、11月からは「2026年劇団☆新感線46周年興行・冬公演 いのうえ歌舞伎『髑髏城の七人 LAST STAND』」にて劇団☆新感線に初参加予定。ファッション好きとしても知られ、センスのよさから数々のファッションイベントなどに呼ばれる今、まさに旬の人。オフィシャルファンクラブ『Akihisa Shiono Official Fanclub』( https://akihisa-shiono.com/ )を開設。2024年1月より、Oggi.jpでファッション連載中!



