それぞれの秘密が交差する、極限チェイスのラブミステリードラマ

10月4日スタートのドラマ『ハイド&シーク 0秒前の彼女』で、主人公・津倉勇一を演じる福士蒼汰さん。信頼と裏切りが複雑に交錯する物語の中で、自身も秘密を抱える津倉。その揺れ動く感情をどう表現するか、福士さんにインタビューで迫ります。
そして30代になった今感じる変化や、仕事への向き合い方、さらには意外にも「模索中」だというストレス解消法まで、等身大の言葉でたっぷり語っていただきました。
仕草ひとつも“伏線”になる。信頼、裏切り、抱えた秘密を、表情からも表現できたら

──福士さんが演じる津倉は冷静沈着なジャーナリスト。一方で恋人のためならなりふり構わない、激しい一面もある人物です。この“静”と“動”をどのように演じ分けますか?
このドラマの登場人物たちはそれぞれに秘密を抱えていますが、主人公の津倉にも、隠していることがあります。そして一人ひとり、相手によって見せる顔も違う。その表情や空気感の変化を、しっかり作っていけたらと思っています。
信頼していた人から裏切られたり、逆に裏切りだと思っていたものが実は信頼に値するものだったり…そうした物語の変化に順応しながら演じていきたいですね。
──表情や仕草も、ドラマの見どころになりそうですね。
そうだと思います。いろいろな人物の仕草が、実は伏線になっていることもあるので、ぜひすみずみまでチェックしていただきたいです。
──津倉はジャーナリストであり、「言葉の力」も作品のキーワードのひとつになっています。福士さん自身が、言葉の力を強く感じたことはありますか?
僕の場合は「言葉」から少し広げた「言語」になります。英語や韓国語、中国語を勉強してきましたが、訪れた国でその土地の方々が話している言語を使うと、一気に心の距離が縮まります。
もちろん英語は国際的な共通言語として便利ですが、現地の言葉を覚えておくと、とても喜んでもらえる。逆に海外の方が日本に来て、日本語を話してくれたら僕たちもうれしいじゃないですか。
今はAIも普及していますが、本当の意味で心の距離を縮めるものは、やっぱり言葉ではないかなと思っています。
──ご自身の気持ちを言葉にするのは得意ですか?
感情的な部分は苦手です(笑)。恥ずかしいと思ってしまいます。「これ言っていいのかな」とか「ちょっとはばかられるな」とか感じてしまって。
でも、論理的な話はよくします。(身振りを交えて)「これはこうで、こう変化するからこうなるよね」といったことを説明するのはとても好きです。
──少しオタク気質なところもあるのでしょうか。
たぶん、そうですね(笑)。人に何かを教えるのも好きです。仕事で占っていただいた際、、その時に「ティーチャーの星がある」と言われたことがあります。
──「先生」の星!
「教えることが向いているし、教えるのが好き」みたいです。2人の占い師さんに同じことを言われたので、「やっぱり僕は、ティーチャー気質があるんだな」と思っています(笑)。
“周囲からの見られ方”が変わることも、大人になるということ

──30代になって、変化を感じることはありますか?
僕自身はあまり変わったと思っていませんが、周りからの僕の「見え方」は変わったと思います。
「福士蒼汰、33歳」。その事実からも、視聴者の方やスタッフさんが大人として扱ってくれる。でも自分自身は、20代のころとそんなに変わっていないので、そのギャップに、まだ違和感があります。
でも周りからの見え方が変わっていくことは、大人の階段を登っている証拠だと思っています。
──それによって、意識することも変わりましたか?
30代としての客観的視点を持つことは必要だと思うようになりました。今まで気にしなかったことを気にしたほうがよくなったり、逆に気にしていたことを気にしなくてもよくなったり。意識すべき対象が少しずつ変わっていくのかもしれません。
実は「逃げるのも得意です」壁にぶつかったら、一度離れるのも大切

──では、そんな福士さんが今思う、「かっこいい大人」とは?
頑張っている人。何かひとつ「これ」というものが自分の中にあって、それを貫いている人はかっこいいと思います。
──頑張っていると、壁にぶつかることもあります。福士さんなら、どう乗り越えますか?
僕は逃げるのも得意です(笑)。壁にぶつかったら、逃げる! 直線的に向かっていってダメなら、回り道をして壁を越える道を探したほうがいい。回り道をしてでもやりたいと思えることなら続ければいいですし、そこまでではなければ、その道から離れてもいいと思っています。
一度離れて別の道に取り組んでいるうちに、昔ぶつかった壁を思い出して「今なら意外と低い壁かもしれない」と思えることも。
だから、一度そこから離れるのも一つの手段です。逃げ道を作ってあげるのって、人生においてとても大事だと思います。
ストレス解消法は「模索中」。AIの提案でラテづくりも?
──忙しい毎日の中で、癒やしや気分転換になっているものはありますか?
逆にみなさんに聞きたいです。「ストレス解消法って何ですか?」って。
──犬の動画を見たりとか?
いいですね! 動物は好きなので、僕もかわいい動物の動画は見ます。街で散歩しているワンちゃんもすごく見てしまいますよね。触りたくなるけど、グッと我慢しながら(笑)。
──筋トレや語学など、福士さんは多趣味な印象もありますが、これらが気分転換になったりは?
気分転換になっているのかな…わかりません(笑)。僕にとっての本当のストレス解消法って何だろう…絶賛模索中です。
最近AIに質問してみたことがあります。そうしたら、「何が好きですか?」とAIから聞かれて。ラテを飲んでいる時間がとても好きなので、それを伝えたら「自分で作ってみたらどうですか?」と提案されたのでアリかも、と思いエスプレッソマシンとミルククリーマーを買ったので、これから作ってみようと思っています。豆や煎り方、配合をいろいろ試していたら、それがストレス解消になるかもしれないです。
──新たに「趣味・コーヒー」が加わるかもしれませんね。
ラテアートに挑戦したりして!
30代は「まだ継続」。誰かではなく自分自身が“良い”と思える自分を目指して

──これから40代に向かっていく中で、30代をどう過ごしたいですか?
30代は、まだ継続期間だと思っています。20代から続けてきた言語の勉強や体づくりをベースに、これからも継続していきたいと思っています。
40代になったとき、きっとこれまで続けてきたことが身について、余裕ができてくると思うんです。そうしたら、また新しいことに挑戦できる気がしています。
30代でもうひと踏ん張り頑張り続けられたら、もっといい景色が見られるのではないかな。
──Oggi読者をはじめ働く30代へ、今どんなことを伝えたいですか?
30代はすごくいい時期だと思います。周りから任されることが増えて、後輩もできる。僕自身も、後輩からいろいろと聞かれることが増えてきました。
上にも下にも人がいるという意味では、30代は本当に「真ん中」にいる。だからこそ、自分を見つめ直すいい時間になるのではないでしょうか。
30代で自分を知ることができれば、それ以降も楽しく生きていける気がします。40代、50代、60代と続いていく人生のためにも、心の内側を僕自身も見つめていきたいです。
──最後に、福士さんと同じ「頑張る30代」へエールをお願いします。
自分にとっての「良い自分」になれるように。周りから見てではなく、自分自身が「良い」と思える自分を目指して、一緒に頑張りましょう(にっこりガッツポーズ)!
ハイド&シーク 0秒前の彼女
日本テレビ系2026年10月4日スタート 毎週日曜日22:30~23:25
出演者:主演:福士蒼汰
志田彩良、田中樹 ほか
演出:鈴木勇馬 中茎強 ほか
脚本:山崎太基
音楽:ゲイリー芦屋 重盛康平 GAK SATO
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:伊藤裕史 渡辺良介 八木亜未
協力プロデューサー:吉川恵美子
制作協力:大映テレビ
製作著作:日本テレビ
撮影/黒石あみ 取材・文/徳永留依子
福士蒼汰
1993年生まれ、東京都出身。2011年、『仮面ライダーフォーゼ』で初主演。出演作に『あまちゃん』、『神様のカルテ』、『大奥』『東京P.D. 警視庁広報2係』などのドラマ作品や、映画『図書館戦争』、『BLEACH 死神代行篇』、『楓』、『TOKYO BURST-犯罪都市-』など。2027年冬にはW主演を務める台湾映画『花臉猫: 修羅道』の公開を控えている。



