俳優・反町隆史さんインタビュー

《Profile》そりまち・たかし/1973年12月19日生まれ、埼玉県出身。1997年のドラマ『バージンロード』『ビーチボーイズ』、1998年の『GTO』などの話題作に出演。『GTO』の主題歌であり作詞も担当した『POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~』が大ヒット。そのほかの出演作は、ドラマ『相棒』シリーズ、『グレイトギフト』、『ラムネモンキー』、『北方謙三 水滸伝』(WOWOW×Lemino)など。
「今」は過去に行動したことの結果。未来も同じで、日々自分と向き合い、今やっていることが形を変えて表れるだけ
人生、波があるから面白いんです
’90 年代を代表するドラマとして今も語り継がれる『GTO』。常識破りな教師・鬼塚英吉を演じたとき、反町さんは24歳だった。パリ・コレクションなどのモデルを経て俳優に転身。いくつかのドラマを経験してはいたものの、「自分のことで精一杯だった」と当時を振り返る。
「主演の経験もまだ少なかったし、生徒役の俳優たちと年も近かった。先輩として相談にのるなんてこともできなくて、それでももう少し上手にコミュニケーションを取れていたら…。今そんなことを言っても仕方ないですけどね。あのころ、仕事の面白さは少しずつわかってきたものの、本当の『面白さ』は28年を経た今になって、いちばん実感している気がします。余裕ができた、というのかな。一緒に年齢を重ねた出演者やスタッフが再会して、あのころと変わらないアツい気持ちで、新しい作品をつくる。こんな刺激的なこと、だれも想像できませんでした。みんなで『頑張ってきてよかった』と肩を叩き合い、仕事への思いをアツくぶつけ合う。それはスペシャルな時間です。そして僕自身でいえば、50代まで仕事を続けているとは想像できなかった。ここまで、長い道のりでしたね」

20代で大ヒットドラマを連発したあと、30代は「力をもてあましていた」と語っていた反町さん。答えの出ないまま40代に突入し、ドラマ『相棒』シリーズ出演を機に、役の幅を広げ力を発揮することになった。そして52歳の夏、ドラマ『GTO』が再びスタートする。
「人生、波があるから面白いんです。今起きていることは過去に感じたこと・行動したことの結果。未来も同じで、日々自分と向き合い、今やっていることが形を変えて表れるだけ。そうわかると、焦りもプレッシャーもなくなるものです」

ズバズバものを言ってくれる女性が好き
新シリーズの『GTO』は、50代になった鬼塚の再就職活動から物語が始まる。
「復活ではなく、鬼塚にとっても自分にとっても〝挑戦〟というほうが合っているかな。作品をつくることは、楽しい一方で苦しみでもあります。みんなでとことん考え、悩み、迷い、修行のようです。僕のやり方は、みんなで考え、話し合い、みんなでつくる。だから、お互いを理解し、物語をしっかり解釈することが大切になるんです。そして、アツくなるほど未来への期待も大きくなる。ここから先、生徒役から将来ビッグな俳優が生まれたり、ドラマを観て教師を目指す人が出てくるかもしれない。参加する人、観る人、みんな何かしら得るものがあったら。それが、何よりの喜びです」

再就職をとおして、鬼塚のスタイルはどう変化するのか。令和の高校生たちに受け入れられるのか。新たな見どころはたくさんあるが、一方で「変わらないこと」の大切さも反町さんは強調する。
「大切な人のために身を削ることができること。噓偽りなく接すること。それが鬼塚の変わらない魅力であり、信用される理由です。コミュニケーションが希薄になったといわれる今だからこそ、そうありたいと思います。僕自身は変わらずメールより電話のほうが楽なタイプだけど(笑)、かといって『昔はよかった』なんて押しつけるつもりはありません。
むしろ変化があったのは、『GTOリバイバル』(2024年)での冬月あずさ先生(松嶋菜々子)かもしれません。元同僚だった冬月先生は、やりたかったことをあきらめず、大人になってから再挑戦する。なかなかできることではありません。僕もそうだけど、未来を想像するのは難しくて、だからこそ、常に目の前のことをやりきるしかない。今何かに挑戦している30代には、とにかく『頑張ってやりきれ』と言いたいです」

もうひとつ、「変わらないもの」として、反町さんはこう付け加えた。
「以前から、ズバズバものを言ってくれる女性が好きなんですよね。僕自身が、体育会系だったからなのかな。ダメ出しされるくらいの相手のほうが、仕事でもプライベートでも接しやすいんです。そして、ゴルフでもテニスでも、スポーツをやっている人が、いいですね(笑)」

ドラマ『GTO』

1998年に放送され、最終回視聴率35.7%(関東)を記録した伝説の学園ドラマが復活。元・暴走族で50代になった鬼塚英吉が、再就職して1年B組の担任に。年の離れた同僚、今どきの高校生とどう向き合っていくのか!? 7月20日からいよいよスタート(毎週月曜22時~、フジテレビ系)。
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2026年Oggi8月号「この人に今、これが聞きたい!」より
撮影/五十嵐隆裕(SIGNO)スタイリスト/二村 毅(hannah) ヘア&メイク/酒井啓介(MARVEE) 構成/南 ゆかり
再構成/Oggi.jp編集部
Oggi編集部
「Oggi」は1992年(平成4年)8月、「グローバルキャリアのライフスタイル・ファッション誌」として小学館より創刊。現在は、ファッション・美容からビジネス&ライフスタイルテーマまで、ワーキングウーマンの役に立つあらゆるトピックを扱う。ファッションのテイストはシンプルなアイテムをベースにした、仕事の場にふさわしい知性と品格のあるスタイルが提案が得意。WEBメディアでも、アラサー世代のキャリアアップや仕事での自己実現、おしゃれ、美容、知識、健康、結婚と幅広いテーマを取材し、「今日(=Oggi)」をよりおしゃれに美しく輝くための、リアルで質の高いコンテンツを発信中。
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