隣の芝生は青い?ロンドン在住者が恋焦がれる街、パリ♡

赤煉瓦が荘厳なヴィクトリアン様式の建築が並ぶ街並み、ノッティングヒルのパステルカラーの壁、ハイドパークの色鮮やかな花々…と美しい景観を誇るイギリス・ロンドン。フランスとは同じヨーロッパに位置する隣国同士、その長い歴史も負けず劣らず魅力的…なはずなのに、ロンドン在住者がなんだか憧れてしまうのがパリ。なかには毎月、もしくは隔週のようにパリを訪れる猛者もいて、「やっぱりパリが好き♡」となるロンドン在住者は少なくないわけです。

無いものねだりを自覚しつつ、かくいう私もそのひとり…。そしてそれは在住日本人だけでなく、ローカルな人にとっても同じで、パリジェンヌのファッションはイギリスのメディアで頻繁に取り上げられ、パリ(フレンチ)スタイルを提案するセレクトショップも人気。そんな魅力的なパリ、ロンドンから比較的気軽に訪れることができます。
裏技も紹介!「ロンドン〜パリ」移動手段の最適解はこれ!

飛行機、バス、フェリー…と複数の選択肢がありますが、やっぱりユーロスターが便利で速い! ロンドン市内のセント・パンクラス駅からパリ市内の北駅へ直通2時間16分で到着します。空港までの移動時間がカットでき、ストレスフルな液体に関する許容量や手荷物の追加料金を気にすることもありません♡ ユーロスターの利用が決まったらおさえておきたいコツ(TIPS)をご紹介します。
◾️TIPS1…早割やオフピークを活用する!
例えば8月は片道£200(約¥39,550)くらいが平均ですが、2ヶ月前に予約すると£49(約¥9,700)とだいぶお得に。出発日時は、元の出発時刻の1時間前まで変更できるので、旅行が決まったらとりあえず予約しておくと◎ また、平日、特に火曜日と水曜日は、週末よりも安くなるので、可能ならばピーク時を避けるのもおすすめ!
◾️TIPS2…カフェ(食堂車)で「Navigo Easy」を買う!
ユーロスターに乗車したらカフェ(食堂車)でパリの公共交通機関で使えるICカード「Navigo Easy」を購入しておくと便利です。到着とともに長蛇になるパリ北駅の券売機に並ぶことなく、次の目的地へ移動できます。

ちなみに、バスは£20(約¥3,960)ほどからチケットが見つかりますが、はるかに時間がかかります。飛行機は直前でも往復£100(約¥19,800)ほどで購入できバスよりも速いですが、空港での手続きや移動時間を考えると、やっぱり不便…。ロンドンからサクッと身軽にパリへ行くならユーロスターが最適解だと思います!
ロンドン在住者がときめく♡パリ最新おしゃれアドレス
足しげく通っても毎回新しいものに出合えるパリ。ロンドンになくてパリにあるものは? …愚問だとわかっていてもシックなファッションや美味しいフードに心ときめきます。ファッショニスタに話題の展示や最旬ショップ、すぐパリが恋しくなるグルメまで。押さえておきたいアドレスをご紹介!
◾️1:ルーブル美術館初のファッション展は8月24日まで

アートとファッションが融合し、パリらしい華やかさを思う存分享受できる、ルーブル美術館で開催されている特別展「ルーブル・クチュール」。クリスチャン・ディオールやシャネル、イヴ・サンローラン、ロエベなど、著名なデザイナーによる作品と、ビザンティン時代から第二帝政期までのルーブルの美術品が対話するように展示されています。
◾️2:パリだからこそ!の特別感ある最旬ショップ

世界8店舗目となる「ドーバー ストリート マーケット パリ」は、白い壁で仕切られた空間が並ぶ、まるで迷路のような没入型?ショップ。「コム デ ギャルソン」はじめ、「ミュウミュウ」などのラグジュアリーブランドもラインナップする、モード派要チェックのアドレスです。

マレ地区のコンセプトストア「メルシー」では「ハローキティ x メルシー」のポップストアを発見! ファッション、ステーショナリー、アクセサリーなど、限定のコラボアイテムは自分へのお土産にも♡ 3月にオープンしたばかりの2号店「メルシー2」はパレ・ロワイヤルに至近の便利なロケーションが嬉しい!


サンジェルマンにあるZara Home「BAC117」は、期間限定のポップアップストア。雑貨のほかに注目したいのは、Zaraのハイエンドな限定コレクションであるZara Studioのラインナップです。洗練されたデザインと、ラグジュアリーな素材にこだわりが感じられるアイテムが揃います。カフェも併設。ポップアップの閉店時期は明確になっていない(当初、5月で閉店の予定が8月現在継続中)ので、ぜひお早めにお見逃しなく♡
◾️3:すぐにパリが恋しくなる!絶品グルメ


お土産に人気のバターをゲットしたい、左岸にあるパリ最古のデパート、ボン・マルシェの食品館「ラ・グラン・エピスリー・ド・パリ」はマスト。とはいえ夏場は溶けるしちょっと心配、というなら、人気の発酵バター「ボルディエ」のサブレ(クッキー)をぜひ。贅沢なバターの風味が口いっぱいに広がります♡
そして実はロンドン在住者がパリで一番食べたいもの…、意外にもそれはロンドンにはない、美味しい”日本食”かもしれません。ヨーロッパの食事に飽きた旅行者の参考になるかもしれないので、少し挙げておきます!

現代アートのピノー・コレクションの向かいにある「イラッシャイ」は、広い空間に種類豊富な日本食材とおにぎりやお弁当などのテイクアウトが並ぶコンセプトストア。食堂やカフェも併設し使い勝手のよさ抜群です。

ふわふわの日本食パンが購入できる「キャレ・パン・ド・ミ」はロンドン在住者にとってパリに住む人が羨ましずぎるベーカリー。イートインではフレンチトーストやとんかつサンドが人気のようです。


イラッシャイから徒歩3分、ルーブル中央郵便局の建物に潜む五つ星ホテル「マダム レーヴ」にある屋上レストラン「La Plume」もおすすめ。写真映えする空間でフランス料理と日本料理を融合させたメニューが楽しめます♡

以上、ロンドン在住ライターのとっておき最新パリガイドをお届けしました。情報は8月初旬のもの。夏はショコラティエやベーカリーなど有名店も軒並みバカンスに入るので、パリを訪れる予定のある人はしっかりお休みをチェックして楽しい旅を♡
著者:神田 朝子
朝に生まれたのが名前の由来。大学卒業後ドイツ企業で11年間勤務したのち、夫の赴任を機にN.Y.へ移り住む。ジュリアード音楽院に通いピアノを学ぶ傍ら、2014年よりライターとして活動。ラグジュアリーファッションやホテル、そしてピアノについて書いています。現在ロンドン在住。 モード命は周知の事実♡
Instagram:@asako_kanda