【俳優・戸塚純貴さんインタビュー】大きな変化を求めるより、目の前のことを続ければ道はおのずと拓ける | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. エンタメ
  4. インタビュー
  5. 【俳優・戸塚純貴さんインタビュー】大きな変化を求めるより、目の前のことを続ければ道はおのずと拓ける

LIFESTYLE

2024.09.03

【俳優・戸塚純貴さんインタビュー】大きな変化を求めるより、目の前のことを続ければ道はおのずと拓ける

この夏32歳を迎えた戸塚純貴さん。映画にドラマに舞台に、あらゆる方面から引っ張りだこの今、30代の駆け抜け方を聞きました!

このまま続けて、気づいたら歳をとっていた、というのが理想です

俳優デビューは『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』。そこから現在まで、特にこの2~3年の躍進ぶりがものすごい戸塚さん。現在32歳。ところが自身は、時の経過を意識していないようでーー。

責任や負荷の大きささえも
楽しく思えます

――俳優キャリアの中でも、30歳を超えてからのこの2年、ご自身の変化はどのように感じていますか?

「さまざまな作品を経験させていただいて、だんだん責任も負荷も大きくなってはくるけれど、それさえもうれしくて、仕事がどんどん楽しくなってきているのを感じます。

“30代”がいろんな節目だとかなんとか言われることは多いけれど、僕自身は意識することなく、年齢のことを考えないくらい仕事に打ち込んできたともいえます。それはそれで、すごく幸せなことなのかな」

――では、やりたいことや野望はキャリアとともに変わってきましたか?

「もともと、大きな野望をもってガツガツ突き進むのが、すごく苦手なタイプで。かつては、マネージャさんから、もっと積極的に行ったほうがいいとお尻を叩かれていたくらいです。

ガツガツ行こうと思ってはみたけれど、無理やりやったところで続かない。だから、目の前のことに、ただひたむきに、真摯に向き合っていくだけ。その方法は、ずっと変わっていません。そうすれば、道はおのずと拓けてくる。マイペースにやってきたことが、うまく現実とかみあってきたのかな、とも思います。何か大きな変化を求めるより、地道に続けることが何より大事なはずですから。

特に新しい挑戦は楽しいけれど、それも気負いすぎないのが、僕のやり方です。失敗したら、次につながらなかったら…と考えてもなんにもならないし、ダメだったら、それはそれで仕方ない。まずはやってみないと、なにごともわからないんだし。そう考えるようにしています」

先輩方を見ていると、
僕もまだまだこんなもんじゃないと思います

――新しい挑戦といえば、三谷幸喜監督の映画(『スオミの話をしよう』)への出演がありますね。

「『スオミの話をしよう』は、これまで体験してきた映画と異なり、舞台と映像とを合わせたような作品で、準備段階もこれまでにない経験でした。リハーサルは舞台の準備に近くて、本番1か月前から集まって何度も稽古を重ねたり。長回しが多くて緊張が途切れることはなかったし、初挑戦のダンスもありました。監督は、僕に新しい壁を提供してくれたんだなととらえて、楽しむことにしました。

それにしても、大先輩俳優方のダンスの頑張りがすごかった(笑)。立ち位置を覚えて、振りをそろえて、とても大変でしたけれど、映画の見どころのひとつになりました。先輩方を見ていると、僕もまだまだこんなもんじゃない、と思えます」

▲物語の舞台は、スオミ(長澤まさみ)とその5番目の夫であり著名な詩人・寒川(坂東彌十郎/写真中央)が暮らす豪邸。スオミが行方不明になったことから、歴代の夫たちが屋敷に続々と集まる。寒川の世話係であり、元夫たちとは違った視点から事件に関わる乙骨直虎を戸塚純貴が演じる。細部までつくり込まれた、寒川邸のリビング(写真)のセットも見もの!
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

>戸塚さんが語る、さらなる『スオミの話をしよう』の魅力については、web Domaniで

――先輩俳優方に影響を受けながらも、どのように歳を重ねていきたいとお考えでしょうか。

「年齢を意識したことがないと言いましたが、このまま続けていって、気づいたら歳をとっていた、なんていうのが理想じゃないかな。もう◯歳だとか、◯歳になったんだから、って、考えるのは、健康的じゃない気がします」

「床になる」リセット方法、
働くみなさんにもおすすめですよ

――三谷幸喜監督は、「家族といるとき、仕事のとき、全然違う自分がいる」と発見したことが、映画『スオミの話をしよう』製作のきっかけだったと語っています。戸塚さんご自身は、オン・オフで異なる自分を感じることはありますか?

「あります、あります。みんな、あるんじゃないでしょうか。僕の場合はコミカルな役が多いせいか、演じているときは熱くなっているけれど、終わって家に帰ったとたん、ぐったりすることが多いんです。

そんなとき、いったん自分が“床になる”(笑)。帰って荷物を置いたら、床と一体化するくらいベターっと寝そべって、何もしない。少し時間がたつと、復活して、家のことをようやくやり始めます。この、“床になる”リセット方法、忙しく働くみなさんにもおすすめですよ。

仕事でしか見せない顔、家族にしか見せない顔、友達にしか見せない顔、誰にでもあるでしょう。主人公のスオミもそのひとりで、そうすることは彼女の優しさでもあり、素敵なところ。そして、最終的には“本当の自分”というものについても考えさせられます。

みなさん、忙しく働くほどに、休みたいときに休めなかったり、人づきあいが増えていくだろうけれど、こういう娯楽作品で、疲れを吹き飛ばしてもらえたら。スオミから、元気をもらえると思います」

▲三谷幸喜監督は、戸塚さん起用の理由を「『VAMP SHOW ヴァンプショウ』(2022年再々演・三谷幸喜脚本)を見に行ったら、30年前の脚本にもかかわらず戸塚さんが完全に自分のキャラにしていた。この人はなんてすごいんだ!と思った」と語る。
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会

>戸塚さんが語る、さらなる『スオミの話をしよう』の魅力については、WEB Domaniで

▲演じた「乙骨直虎」という人物を、「状況に流されやすいけど、憎めないイイ奴」と語る戸塚さん。


映画『スオミの話をしよう』9月13日(金)全国公開
脚本・監督:三谷幸喜
出演:長澤まさみ 西島秀俊 松坂桃李 瀬戸康史 遠藤憲一 小林隆 坂東彌十郎
戸塚純貴 阿南健治 梶原善 宮澤エマ
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会


俳優
戸塚純貴
とづか・じゅんき/1991年生まれ、岩手県盛岡市出身。2010年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「理想の恋人賞」を受賞し芸能界入り。2011年『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で俳優デビュー。近年の出演は、ドラマ『だが、情熱はある』『マルス-ゼロの革命-』、映画『ある閉ざされた雪の山荘で』『赤羽骨子のボディガード』ほか。現在、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)轟太一役、『青島くんはいじわる』(テレビ朝日系)谷崎真司役として出演中。11月からは初のミュージカル作品『グラウンドホッグ・デー』(東京・大阪・愛知公演)に出演する。


ジャケット¥146,300・パンツ¥85,800<参考価格>(アオイ<MSGM>)
サングラス¥67,100(EYEVAN 7285 TOKYO)
ネックレス¥19,800(S.O.S fp <Suman Dhakhwa>)
リング¥44,000・¥39,600(TEENY RANCH<JOHAN SILVERMAN>)

【問い合わせ先】
アオイ/03-3239-0341
アイヴァン 7285 トウキョウ/03-3409-7285
S.O.S fp恵比寿本店/03-3461-4875
TEENY RANCH/03-6812-9341

撮影/大月和弘
スタイリスト/鬼塚美代子(Ange)
ヘア&メイク/上野知香
構成/南 ゆかり

合わせて読みたい!

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.09.06

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。