座長を務める舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』がいよいよ開幕! 【佐々木蔵之介さんインタビューvol.1】 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. エンタメ
  4. インタビュー
  5. 座長を務める舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』がいよいよ開幕! 【佐々木蔵之介さんインタビューvol.1】

LIFESTYLE

2024.08.06

座長を務める舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』がいよいよ開幕! 【佐々木蔵之介さんインタビューvol.1】

パルコプロデュースの舞台『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』が8月6日に幕を開けます。そこで、座長の佐々木蔵之介さんに2回に渡りインタビュー。今回は作品について、深く紹介していただきます。

日本でいうところの坂本龍馬!? 知られざる神聖ローマ皇帝フェデリコの魅力に迫る、壮大なエンタメ的歴史物語

情熱あふれる演技で大きな存在感を放ち、ドラマや映画、舞台とさまざまなステージで活躍を続ける佐々木蔵之介さん。自身が立ち上げ、主宰する演劇ユニット「Team申」の第5回公演として2021年8月に上演された『君子無朋(くんしにともなし)』に続き、主演・佐々木蔵之介さん×脚本・阿部修英さん×演出・東 憲司さんが顔を揃えました。

今作の『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』の主人公は、中世ヨーロッパの最高権力者であるローマ教皇から“破門”を3度言い渡された神聖ローマ帝国皇帝フェデリコ。そう聞くと、どんな破天荒な人物なんだと思ってしまいますが、異教徒であるイスラムの君主のカリスマ性を見抜いて交流を深め、前人未到の道に進もうとしたリーダーでありました。

日本での知名度は決して高くない。皇帝フェデリコの物語。作品の見どころやフェデリコの魅力、この舞台の作り方など、詳しくお話をうかがいました。

時代を革新したリーダーの生き様を舞台でどう面白く魅せるか

『破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜』の見どころを教えてください。

佐々木さん(以下敬称略):テーマ的にちょっと暗黒中世のような感じに受けられるかもしれませんが、かなりエンタメ的に楽しめる作品になっています。時代背景を難しく考えることなく、面白く観てもらって笑ってほしいです。タイトルの「くたばれ!」にユーモラスな遊びごころをのぞかせました。『かんばれ! ベアーズ』みたいな感じで(笑)

今回、皇帝フェデリコを題材にしたのはどうしてですか?

佐々木:前回の『君子無朋』で取り上げた雍正帝はテレビ番組で(脚本の)阿部さんと中国に行ったときに知ったのがきっかけでしたが、今回も阿部さんと一緒に行った紀行番組で「こんな皇帝がいるけどどうですか」と提案があったのがきっかけです。

狂気なほど平和を求め、敵と友情を育んで戦争を止めたと。8か国語を操り、ローマ教皇からは三度も破門されている。「どんな人物なんだ!?」と思うじゃないですか。前回の雍正帝も知られざるリーダーで、フェデリコも日本ではあまり知られていないということで、「実はこんなすごいリーダーがいた」という視点で取り上げました。

イタリアではみんな知っているそうです。日本でいうところの坂本龍馬みたいなイメージらしいです。フェデリコが作った8角形の城、カステル・デル・モンテは、ユーロ硬貨のデザインに使われていますし。でも僕は知らなくて、「そんな面白い人がいるのか、じゃ作品にしてみよう」ということになりました。

フェデリコの魅力はどんなところでしょう?

佐々木:僕は王様や殿様、皇帝の役を結構演じているのですが、みんな、玉座を取ってしまえばあとは欲しか残らないんです。でもフェデリコはまったく違います。すでに土地も権力も財も持っている人間なのに、「このままではいけない。世界を変えよう、平和をつかみ取ろう!」とした。虐げられてきた労働者階級が革命を起こすのではなく、国のトップである皇帝がそれをやっちゃうというところが魅力ですよね。

これは僕の演じてきたなかでも、とても覚悟のあるリーダーだと思っています。

スタッフも共演者も頼もしい人たちばかり。失敗を恐れず、自由にのびのびと実験できる稽古場にしたい

佐々木さんの中で、作品の題材として取り上げる人物に、決まりのようなものはあるのでしょうか?

佐々木:ないです、自由。演劇として面白くなるもの、どこかに笑いがあるといいなと思います。今回はちょっと重厚な雰囲気で、前作より出演者が多く、動ける方もいらっしゃるので、いろいろな造形を作りたいですね。演劇ならではの見せ方ができればと考えています。

考えているアイデアがあれば教えてください。

佐々木:肉体でいろいろなものを見せる、ということをしてみたいなと。十字軍といっても日本人にはなかなか縁がないし、ヨーロッパの国土の大きさや、キリストとイスラムの関係についてもわからない。それをどう劇中でわかりやすく表現するかということが課題ですね。

阿部さん(脚本)と東さん(演出)とは、前作以来3年ぶりのタッグになります。

佐々木:前作は阿部さんと東さんが第13稿くらいまで積み上げて、僕も間に入りながら打ち合わせをし、なかなか難産でしたが面白くでき、ご好評をいただきました。今回もきっとまた、台本を何度も何度も練り直すことになるんだろうと思っています。

楽しいけれど、大変(笑) もう少し磨かないといけない、もう少し削がないといけない…というのが続いています。稽古初日までには仕上げたいですね。(※取材日は稽古初日前の6月中旬)

先に詰めておくからか東さんの稽古時間は短く、集中型。セリフをまず腹に落として、さらに自分がいろいろ試したうえでのいいものを出さなければいけないので、厳しさもありますが、短いのはうれしいです。

佐々木さん演じるフェデリコの息子であるハインリヒは、KAT-TUNの上田竜也さんが務めます。どんな印象でしたか?

佐々木:上田さんはちょっと影があってやんちゃなイメージですが、ハインリヒはそのイメージとは違うタイプだと思います。稽古開始までに、彼がどんなハインリヒを作ってきてくれるのか、とても楽しみです。

ほかの出演者のみなさんも頼もしい方たちばかりですね。

佐々木:そうですね、「絶対にやってくれる!」という信頼できる方たちです。とくに楽しみなのは六角さん(笑)

フェデリコの敵であり、キリスト教の世界のトップオブトップで、もはや神の代理人のようなローマ教皇グレゴリウスを六角精児さんが演じてくださいます。権力を笠に着たものすごく偉い人物を六角さんがやるっていうだけで面白いし、偉そうであればあるほど笑えてしまうなと思っています。

今回座長として意識されていることはありますか?

佐々木:みんなが稽古場でのびのびできたらいいかな。無駄な緊張をなくして、いろんなことにチャレンジできる雰囲気にしたいですね。間違わないで完璧に、と思わないでほしい。だから自分が率先して自由にやってやろうと。失敗しに稽古場に行く、それができる稽古場でありたいと思います。

「スケールは大きいけど勉強してこなくて大丈夫。とにかく面白がって観てほしい」と何度も言われていた佐々木さん。ご本人のファンサイト『TRANSIT』のMOVIEページで、破門フェデリコに関するよもやま情報を発信中。とても興味深いので、こちらも必見です!

次回は、人生の先輩として『Oggi』読者へのアドバイスをうかがいます。お楽しみに。

ジャケット¥46,200・シャツ¥30,800・パンツ¥36,300(CONFECT 表参道店<CONFECT>)
CONFECT 表参道店 ℡03-6438-0717

●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。

撮影/神戸健太郎 スタイリスト/勝見宜人(Koa Hole inc.) ヘア&メイク/晋一朗 構成・文/斉藤裕子

PARCO PRODUCE 2024
『破門フェデリコ~くたばれ!十字軍~』

フェデリコポスター

【Story】
13世紀、中世ヨーロッパ。神聖ローマ帝国皇帝となったのがフェデリコ2世(1194~1250)。100年以上やっても決着しない戦争の無駄に気付き、得意のアラビア語を駆使し敵の長と「文通」。十字軍を停戦し奇跡の平和を築く。だが神の意に沿わぬ和平は教皇の怒りを生み、中世最大の罰「破門」(戸籍抹消。社会的な死刑)を受ける事に。父が天才すぎて理解できぬ息子ハインリヒの悲哀と確執。その父子の対決と理解の長い旅路は、世界に何をもたらすのか……。『破門フェデリコ』の壮大な物語が始まります。

【Cast&Staff】
作:阿部修英
演出:東 憲司

出演:佐々木蔵之介 上田竜也 那須 凜 栗原英雄 田中穂先 石原由宇
磯部莉菜子 加賀谷奏音 熊野義貴 増山海里 山崎 類 渡辺はるか
六角精児

【公演スケジュール】
<東京公演>
日程:2024年8月6日(火) ~ 2024年9月1日(日)
会場:PARCO劇場

<愛知公演>
日程:2024年9月7日(土)・8日(日)
会場:Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

<大阪公演>
日程:2024年9月11日(水)~16日(月・祝)
会場:森ノ宮ピロティホール

<福岡公演>
日程:2024年9月21日(土)・22日(日)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール

公式サイト

佐々木蔵之介FAN SITE『TRANSIT

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.21

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。