ふだん、自分が口にするものをどんなふうに選んでいますか?
そう聞かれると、「なんとなく」とか「コスパのいいもの」とか「健康にいいもの」「おいしければいい」など、さまざまな意見があるかと思います。
自分や家族に直接関係することなのに、毎日当たり前のように食べているものがそもそもどうやってつくられて店頭に並んでいるのか、意外と知らないもの。
そこで、書籍『食の選び方大全』(サンクチュアリ出版)より、食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで解説!
※書籍より一部引用・再編集してお届けします(全10回の3回目/2回目はこちら)
味噌の種類は3種類!
お味噌汁、飲んでいるでしょうか?
もしも飲んでいないのならもったいない! 味噌は日本の誇るスーパーフードです。
昔から「医者に金を払うよりも味噌屋に払え」という言葉があるように、非常に健康のためになる食品なんですね。
そもそも、味噌がどうやってつくられているか知っているでしょうか?
味噌の基本的な原料は3つだけで、「大豆」「麹(米麹、麦麹、豆麹)」「塩」です。
つくり方もいたってシンプルで、1.「大豆を煮て」、2.「つぶして」、3.「塩と麹を混ぜて熟成させる」。簡単にいうと、それだけなんです。
このとき、米麹を使えば「米味噌」、麦麹を使えば「麦味噌」、豆こうじを使えば「豆味噌」というように、味わいの違う味噌になります。
また、使う大豆の種類や塩分量、製造方法によって味噌の味や色は大きく変わってくるので、シンプルでありながら非常に奥深い世界だと言えます。
米味噌
もっともベーシックな味噌で、日本全国でつくられている。麹や塩の量などによって味わいもさまざまになり、各地域の特色が出る。
白味噌
京都が発祥といわれる味噌。米麹の甘みを引き出してつくられるので、砂糖が入っていないのに甘い。条件をクリアした白味噌は「西京味噌」と名乗れる。
玄米味噌
玄米麹でつくった味噌。米みそに比べると甘みが弱く、味噌独特の風味が強め。味噌好きにはたまらない。
豆味噌
愛知、岐阜、三重などでよくつくられる味噌。甘みはないが大豆の風味が強く、煮込むほど味が濃くなる。色が赤茶色なのは他の味噌に比べて熟成期間が長いため。ちなみに八丁味噌は、愛知県の八帖町でつくられている伝統的な豆味噌。
麦味噌
九州、中国、四国でよくつくられる味噌。麦の香ばしい香りが特徴で、味はあっさりめ。
* * *
次回は、具体的な味噌の選び方について解説していきます。
TOP画像/(c)Adobe Stock
食の選び方大全(サンクチュアリ出版/著者:あるとむ)
あなたの体は、選んだ食べ物でできている。調味料・野菜・果物・肉・魚・加工食品… あらゆる食品の選び方を、この1冊で完全網羅!
健康的な食事をつくるのは大切ですが、それ以前に、どういう食品や調味料を選ぶかは、意外と盲点。みなさんは普段、自分が口にするものをどうやって選んでいますか?
安くてコスパのよいもの?
「国産」や「オーガニック」と書かれたもの?
なんとなく健康によさそうなもの?
そもそも、私たちは毎日あたりまえのように食べているものが、どうやってつくられて店頭に並ぶのか、意外と知らないのではないでしょうか。
たとえば、
・醤油やお味噌はどんなふうにつくられているのか?
伝統的な製法と、一般的な市販品との違いって?
・「有機野菜」や「オーガニック」という言葉は、
漠然といいイメージがあるけど、どういうものなのか?
農薬や肥料とは、いったいなんなのか?
・よく聞く「添加物」とはどんなもので、どうやって付き合えばいいのか?
こうしたことは、自分や家族に直接関係することにもかかわらず、スーパーやコンビニで買いものしているだけでは、なかなかわかりません。
この本では、そんな食にまつわるさまざまな知識・疑問から、選び方のポイントまで、1冊でわかりやすくまとめています。
さらに、選び方を3段階で紹介。無理なく、自分のライフスタイルや状況に合わせて、実践することができます。