【軽くて楽】ナイロン素材の特徴やファッションアイテムをスタイリストが解説 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. ファッション
  3. feature(fashion)
  4. ファッション用語
  5. 【軽くて楽】ナイロン素材の特徴やファッションアイテムをスタイリストが解説

FASHION

2023.09.21

【軽くて楽】ナイロン素材の特徴やファッションアイテムをスタイリストが解説

スポーツウエアやバッグなどに多く使われているナイロン(Nylon)。軽くて丈夫なイメージがありますが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 正しいケア方法やポリエステルとの違いなどをスタイリストが解説します。

【スタイリストが解説】ナイロンってどんな素材?

ナイロンの特徴

軽くてシャカシャカしたナイロンは、スポーツウエアや軽アウターなどによく使われる素材。撥水加工や接触冷感などの機能性を備えたアイテムも増えていますね。今回は、さまざまなシーンで私たちの生活を支えている「ナイロン」について、スタイリスト・城長さくらさんに詳しく教えてもらいました。

スポーティなアイテムもセットアップなら、ぐっと都会的♡

ナイロン素材の特徴

ナイロンは、主に石油を原料とする合成樹脂からつくられた繊維のこと。「元々、女性用のストッキングに使われていた繊維ですが、その耐久性の高さや扱いやすさから、衣類やバッグなどにも使われるように。さらに、軽量で乾きやすい特性を活かし、スポーツウエアやアウトドアウエアなどにも活用されています。今では、機能性の高さだけでなくそのスポーティな風合いも好まれ、ドレスやスカートなど、スポーティではないシーンでのお洋服にまで幅広く使われていますね」

ナイロンのメリット

ナイロンのメリット

ポリエステルに次いで2番めに多く生産されているというナイロン。まずは、衣類に使用するときのメリットから見ていきましょう。

雨の日通勤はスポーティアウターで颯爽と!

1.乾きやすい

「吸水性が低いので、水分を含んでもすぐに乾くというメリットがあります」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

この特性を活かし、機能性を追求した服にナイロン素材が使われることが多くあります。たとえば、梅雨時期に活躍する撥水加工を施したジャケットやスカートなどにも、ナイロン製のものが目立ちますよね。

2.シワになりにくい

「ナイロンには弾力性や伸縮性があるため、シワになりにくいのもうれしいポイント」

自宅で洗濯機を使って水洗いもできますが、強い脱水や乾燥機にかけることでシワができることがあるので注意が必要です。

3.軽い

「天然繊維に比べて格段に軽いので、ジャケットやブルゾンといった軽アウターに使われることも多い素材です」

スポーツウエアやバッグにナイロン素材が好まれるのも、この軽さのおかげ。

4.丈夫

「摩擦に強く、耐久性があるのも大きな魅力。また、燃えにくいという特性もあります」

摩擦への耐性は、コットンのおよそ10倍とも言われています。だからこそ、摩擦の影響を受けやすいスポーツウエアやアウトドアウエアに使われることが多いのですね。

ナイロンのデメリット

ナイロンのデメリット
(c)Adobe Stock

多くのメリットがある一方、知っておきたいデメリットも。お手入れ方法にも関わる点なので、しっかり理解しておく必要があります。

1.熱に弱い

「熱に弱いので、乾燥機の使用やアイロンをかけるときは要注意」

当て布をせずに高温でアイロンをかけると溶けてしまうこともあるので、取り扱いには注意を払いましょう。思わず失敗を避けるためにも、「燃えにくいけれど熱には弱い」という特性を覚えておく必要があります。

2.吸水性が低い

「吸収性が低い=乾きやすいというメリットもありますが、汗を吸いにくいため下着などのインナーには向かない素材です」

軽くて涼しげな風合いではありますが、汗を吸わないため真夏には着ずらい一面もあるようです。

3.変色しやすい

「汗などの皮脂汚れによって黄ばんだり、熱、紫外線などが原因で変色することがあります」

熱に弱いという特性から、洗濯後に直射日光下で乾かすと色褪せする場合も。

ナイロンのお手入れ方法

ナイロンのお手入れ方法
(c)Adobe Stock

ナイロンは自宅で丸洗いできるというメリットがある一方、きちんとお手入れしないと服にダメージを与えてしまうこともあります。ここからは、そんなナイロンの正しいケア方法をご紹介します。

1.乾燥機は避ける

「ナイロンは熱に弱いため、高温になる乾燥機は避けましょう」

2.アイロンをかけるときは当て布を

「高温でアイロンをかけると溶ける可能性があるので、必ず当て布をして中低温でかけるようにしてください」

3.日陰干しがベター

「直射日光によって色褪せしたり、紫外線によって変色する可能性があるので、乾かすときは風通しのよい場所でに陰干しに」

ポリエステルとの違い

ナイロンとポリエステルはどちらも軽くて丈夫なため、よく比較される素材。このふたつにどのような違いがあるのか見てみましょう。

1.熱=ナイロン<ポリエステル、燃えにくさ=ナイロン>ポリエステル

「熱にはナイロンよりポリエステルが強いですが、燃えにくさはナイロンが上。似た素材ではありますが、特性には違いがあります」

2.吸水性・吸湿性はナイロンが上! 速乾性はポリエステルのほうが高い

「吸水性、吸湿性ともにナイロンもポリエステルも低いのですが、両者を比較すると、ナイロンのほうがやや高め。一方、速乾性はポリエステルのほうがやや高いと言われています」

ナイロン素材を使ったファッションアイテム

スポーティなイメージの強い素材ですが、最近ではきれいめなデザインのバッグや女らしいワンピースに使われることも。種類もデザインもどんどん増えているナイロン素材を使ったアイテムをご紹介します。

【バッグ】

ナイロンバッグ

「汚れが繊維表面にとどまるため、軽くて汚れを落としやすいナイロンはバッグに最適な素材。ナイロンの表面には凹凸があるため、ややカジュアルなイメージになります」

横長フォルムの【ナイロンバッグ】が、コーディネートの“効き役”に使える♡

【ワンピース】

ナイロンワンピース

「乾きやすく、シワになりにくいナイロンは、生地の分量が多く座ったり立ったりでシワになりやすいワンピースに使いやすい素材。シャカシャカしているのでカジュアルなイメージが強いですが、ハリ感があるため、デザインによってはフォーマルなワンピースに使われていることもあります」

スタイリスト川上さやかさんが選ぶ、大人かわいい【黒&グレーのワンピース】3選

【パンツ】

ナイロンパンツ

「最近ではパラシュートパンツによく用いられているナイロン。汚れにくい、汚れが落ちやすい、洗ってもすぐ乾く、カジュアルに扱えるため、パンツにもおすすめ。ナイロン素材×ウールやコットンなど、違った素材を組み合わせるだけで洒落感が増しますよ」

今っぽさは「パンツ」から! きれいめスタイルを更新する【パラシュート&タックパンツ】6選

【ジャケット】

ナイロンジャケット

「襟のないジップアップジャケットで使われることが多いですね。生地が薄いため、マウンテンパーカーやウィンドブレーカーなどカジュアルにさらっとはおるタイプが主流。でも、最近ではカジュアルなテーラードジャケットでもナイロン素材のものを見かけるようになりました」

ショート丈スポーティアウターは着回し力抜群

最後に

デイリーにはもちろん、スポーツやアウトドアでも活躍するナイロン素材。正しくお手入れすれば、長く愛用できる万能素材なので、いろいろなシーンで活用していきたいですね。

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

▼スタイリスト解説シリーズを読む

Today’s Access Ranking

ランキング

2024.11.22

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。