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ギンガムチェックとは
チェク柄の一種であるギンガムチェックが、どのような柄で、どういった意味があるのか、ファッション用語にも詳しい、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。
ギンガムチェックの由来は?
「ギンガムチェックとは、白と別の色の2色で構成された、縦と横の太さや間隔が一定の格子柄のこと。もっともシンプルな、チェックの代表的な柄です。ギンガムは、イギリスのマンチェスターで18世紀中頃に織られたのが最初といわれています。ギンガムの名前の由来は諸説あるそうですが、マレー語で縞模様を意味する『Genggang』を語源とする説や、フランスの地方名の『Guingamp(ガンガン)』を由来とする説もあるそうです」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)
ほかのチェック柄とどう違うの?
「チェック柄には下記のようなたくさんの種類があります。ギンガムチェック以外は、多数の色から構成されることが多いのですが、ギンガムチェックで使われるのは、白×何色か、という2色のみ。また、縦横とも同じ太さで構成されている、小さな格子柄のものを指します」
主なチェック柄の種類
・タータンチェック
色や太さの違う帯を複数重ねてデザインされたチェック柄。緑、黒、赤、茶色の掛け合わせなど、多色使いが特徴。
・アーガイルチェック
一般的に「ダイヤ柄」と呼ばれる、ひし形の連続したチェック柄。トラッドスタイルの定番柄でニットやカーディガンに使われることが多い。
・グレンチェック
数本の縞(しま)をグループにしたものをタテ・ヨコに走らせたチェック柄。グレートーンのものが定番。
・マドラスチェック
さまざまな色や幅の縞を、不規則に配置して直角に交差させたチェック。先染めした糸を使って織り、水洗いするため、にじんだような色合いをしている。
・ブロックチェック
正方形を並べたチェック柄のことで、日本では市松模様ともいわれる。ギンガムチェックよりも格子が大きいものが多い。
【2023年最新】今シーズンらしくギンガムチェック柄を着こなすポイント
「今までギンガムチェックといえば、ポップで元気なイメージが強かったと思いますが、今シーズンのギンガムは、コーディネートになじむ細かい柄やインパクトの強い大柄などさまざま! そのため、 大人っぽく着られるものやモードなものなど、なりたいイメージに合わせて選ぶことができます」
Point1|甘さを押さえたいときは細かいギンガムを選ぶ
「ワンピースやスカートといったフェミニンなアイテムも、細かい柄を選べば甘さを押さえられるため、大人にも取り入れやすくなります」
Point2|インパクトを出したいときは、大きめギンガムを1点投入
「ギンガムをかっこよく着こなしたい場合は、大きめの柄を選ぶのがおすすめ。たとえば、大柄のフレアスカートにトレンドのグルカサンダルを合わせて、テイストMIXを楽しんだり! 今っぽさが出てギンガムをスタイリッシュに取り入れることができますよ」
Point3|小物で取り入れてコーディネートの外しに使う
「バッグや靴などの小物で取り入れると、程よいカジュアル感が出るため、コンサバコーデの外しにおすすめです」
ギンガムチェックの季節別おすすめコーディネート
ギンガムチェックを大人っぽく、こなれた雰囲気で取り入れる着こなし実例をご紹介! 季節に合わせたコーディネートを見ていきましょう。
春|ギンガムタイトでモノトーンコーデの鮮度をUP!
定番モノトーンスタイルに、ギンガムチェックのタイトスカートを投入して感度高く。ブルゾンをサッとはおって、軽快に着こなしたい。
夏|白T×大柄チェックのカジュアルスタイル
インパクトのある大きめギンガムも、タイトスカートを選べば程よい女らしさが漂う。差し色のカラーカーデやスポーティなスニーカーでアクティブに!
秋|細かいギンガムチェックのロングタイトで女っぷりよく
シャツジャケットを合わせた辛口通勤スタイル。同じギンガムチェックでも細かい柄を選べば大人な表情が漂う。
冬|ギンガムをジャケットで取り入れたマニッシュスタイル
ニットにウールのギンガム柄ジャケットを肩がけ。白パンツで抜けを出し、トラッドに寄せすぎないのもポイント。
その他のチェック柄はどう着こなす? アイテム別にご紹介
ここからは、グレンチェック、ブロックチェックといった、ギンガムチェック以外のチェック柄をピックアップ。柄や色使いによっても印象がグッと変わりますよ!
Item1|グレンチェックのジャケット
インナーに着たジレとジャケットの色を合わせることで、チェック柄をさりげなく取り入れて。グレンチェックにも白が混じっているため、パンツともなじみがよく、すっきりと着こなせる。
Item2|ブロックチェックのニット
大胆なブロックチェック柄ニットにパリッとした白シャツをレイヤードして、さばけた雰囲気に! レイヤードしやすいワイドスリーブもポイント。
Item3|タータンチェックのスカート
カラーチェックのスカートでレトロなかわいさを実現。立体的なフォルムの白ニットを合わせて、上品かつ洗練された印象に。
Item4|マドラスチェックのワンピース
面積の大きいワンピースも、落ち着いた配色のマドラスチェックを選べば大人っぽく着こなせる。大ぶりバッグやカーデの差し色で、夏らしいフレッシュ感もキープ!
Item5|カラーブロックのストール
季節の変わりめに活躍するストールでチャック柄を投入。存在感のあるカラーチェックで、シンプルな白ワンピにアクセントを。
チェック柄を取り入れて、いつものコーデの鮮度を上げて
ガーリーなイメージの強いギンガムチェックは、モノトーンでさりげなく取り入れるのが、大人っぽく着こなすコツ。ストールやバッグなどの小物で取り入れる場合は、華やかカラーを選んでアクセントにするのもおすすめです。トップス×スカートのような見慣れたコーデも、チェック柄をプラスするだけで新鮮味が増すので、ぜひ挑戦してください。
TOP画像/(c)Adobe Stock
監修者:スタイリスト 城長さくら
スタイリスト・望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は「Oggi」などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。
Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。