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FASHION

2023.04.23

【スタイリストが解説】ローファーとは|種類〜大人向けコーデを厳選

オールシーズン使えるローファーは20代・30代の働く女性にとってなくてはならない存在。フラットタイプが多く、着脱が楽なのもうれしいポイントですよね。今回は、そんなローファーについて深掘り! ローファーの意味や起源から大人の女性におすすめの季節・色別コーデまでたっぷりご紹介します。

トラッドスタイルにかかせない「ローファー」とは?

ローファーの意味
(c)Adobe Stock

オフィスカジュアルやハンサムな着こなしにも活躍するローファー。20代・30代の働く女性になじみの深いアイテムですが、正確にはどんな靴を指すのか、スタイリスト・城長さくらさんに教えていただきます。

「ローファーとは、靴紐がついていない革靴のこと。マニッシュやトラッドなスタイルに取り入れることが多く、パンツスタイルやジャケット、シャツなどと相性のよいアイテムです」(スタイリスト・城長さくらさん 以下「」同)

ローファーの歴史・起源について

「ローファーは1920年代、英国王室や貴族階級のルームシューズとして使われていたそうで、その後、その着脱のしやすさやデザイン性の良さから、外履きとして人気を集めました。靴紐がない分、他の靴と比べて着脱が楽なことから、『怠け者』という意味の『ローファー』という名がつけられました。おしゃれなファッションアイテムとして、ヨーロッパからアメリカにローファーブームが渡り、アメリカで大流行した波が、さらに日本にも伝わったそうです」

ローファーにはどんな種類がある?

ローファーにはいくつかの種類があり、デザインも異なります。ここでは、コインローファー、タッセルローファー、ヴァンプローファー、ビットローファーといった主な種類をピックアップ。どのような特徴があるのか見ていきましょう!

コインローファーの特徴

コインローファー
(c)Adobe Stock

「甲の部分に切り込みが入った装飾が特徴。ローファーの中でも最も定番デザイン。昔、アメリカの学生が靴の切り込み部分にコインを挟んだことから、コインローファーと呼ばれるようになったそう。シンプルなのでコーディネートにも使いやすく、飽きのこないデザインです」

タッセルローファーの特徴

タッセルローファー
(c)Adobe Stock

「甲の部分部にタッセルが施されたローファー。ハリウッド俳優が靴紐にタッセルがついた靴をオーダーしたことがきっかけで誕生したのだとか。クラシカルで上品な雰囲気のデザインです」

ヴァンプローファーの特徴

 ヴァンプローファー
(c)Adobe Stock

「サドルや装飾が付いていないシンプルなデザイン。 特にU字のモカシン縫いが施されたものが有名です。コインローファーやタッセルローファーよりもカジュアル感が強いため、オフィスカジュアルや休日シーンで使われることが多いようです」

ビットローファーの特徴

ビットローファー
(c)Adobe Stock

「甲の部分に金具が施されてたローファー。この金具は、馬の口にはめる”くつわ”をモチーフとしたホースビット(馬具)と呼ばれています。1950年代から一気に広まったデザインだそう。ホースビットがアクセントになり、コーディネートを華やかに見せてくれます」

ローファーのメリット・デメリット

オンオフ使える万能選手のように思えますが、メリットだけでなく、履く際に注意したいデメリットもあるようです。そこで、自身もローファーの大ファンだというスタイリスト・城長さんが考える、長所と短所を教えてもらいました。

メリット1「立ったまま履いたり脱いだりできる」

「これは私の経験上ですが、立ったまま履けて、立ったままに脱げることが最大のメリットだと思います。産後約1か月たったころ、社会復帰の第一歩として、息子を抱っこしながら友達とランチや展示会に出かけよう思いました。そのとき、楽に履けてきちんと見えするローファーが欲しくなり、雑誌やネットなどを見て探したのを覚えています。子供を抱っこしているとかがむのがとても大変なので、着脱が楽なローファーの便利さを実感しました」

産後に限らず、急いでいるときにサッと着脱できるのは本当に便利。それが、他の靴にはあまりない長所と言えそうです。

メリット2「程よいきちんと感」

「パンプスのようなフォーマル感はありませんが、ラフに見えないので通勤にも使える点が大きなメリット」

きれいめコーデにもカジュアルコーデにも合わせられるため、出番が多いのもうれしいですよね。

デメリット1「脱げやすい」

「気軽に履ける一方、紐がついていないため脱げやすいのは短所と言えそう。ジャストサイズを履いていなければ、歩いているときにスポッとかかとが抜けてしまうことも」

スニーカーや革靴に比べて脱げやすいため、たくさん歩く日には向かないようです。

デメリット2「疲れやすい」

「ヒールがないので歩きやすいのですが、クッション性がないため疲れやすい傾向があります。また、ソールも革でできているタイプが多いので、裏にゴムソールを貼っておかないと滑ってしまうことも。ソールが革のものはラバーソールに比べてソールが薄いため、長時間歩く場合は疲れやすくなります」

クッション性がないとフィット感も感じにくいので、この点からもサイズ選びが重要になりそうですね。

【2023年最新】ローファーを履きこなすためのコーデのポイント

ここからは、ローファーをコーディネートに取り入れるときに注意したいポイントを解説してもらいます。

POINT1: まずはジャケット×パンツの王道スタイルで!

「きちんとセットアップも、カジュアルなダブルジャケットも、ローファーを合わせるとトラッド感が漂い間違いない着こなしに。『久しぶりにローファーを履きたいな』と思っている方は、ぜひ王道のジャケパンスタイルで取り入れてください」

POINT2: ソックス合わせで上級者見えを狙う

「今までは、クロップドパンツに素足でローファーというスタイルが目立っていました。でも最近は、ワイドパンツにローファーを合わせる機会が増えました。そんなときに加えたいのが靴下です。一見見えないけれど、歩いたときにチラッと見える靴下がおしゃれ! きれいめに履く場合、靴下はローファーと同色の薄手のリブタイプがおすすめです」

POINT3:今季のトレンドはスクエアトウ or 厚底タイプ

「ローファーはトレンドにあまり左右されないイメージがありますが、それでも進化はしています。数年前までは王道のラウンドトウが主流でしたが、最近はスクエアトウのようなメンズライクなデザインか、カジュアルな厚底タイプがトレンド。ベーシックな黒はもちろん、ホワイトやコンビカラーなどデザインも豊富です」

【色ごとの着こなし】ローファーのおすすめコーデを厳選

ローファーのコーディネートや今季らしい選びのポイントがわかったところで、ワーキングパーソンにおすすめのコーディネートをローファーの色別にご紹介します。

黒|シンプルなデニムコーデに厚底ローファをピリッと効かせて

黒ローファー

ニット×ブルーデニムのシンプルなコーディネートも、ボリュームのある厚底ローファをプラスすることで今っぽいバランスに。フロントのゴールドチェーンがアクセントになり、程よい華やかさを演出。

グッチ、セリーヌ、J.M. WESTON…「ローファー」は憧れブランドで投資買い!

ブラウン|ベージュのワントーンコーデにワンアクセント

ブラウンローファ

ベージュのオーバーシャツから白のプリーツスカートへつなぐ繊細なワントーン。ぼんやりしがちな淡色コーデを足元のブラウンローファーで引き締めて、ハンサムな要素をプラス。

エターナルに愛せるローファーを主役に、軽やかな足取りで。

白|きちんとセットアップを白ローファーでフレッシュに!

パンプスを白ローファーに替えるだけで、かっちりセットアップの印象が激変! クリーンな白が足元を軽やかに見せ、いつもの通勤コーデをグッとこなれさせてくれます。

春のおしゃれのマストバイ…ローファー&万能スキンジュエリー!

ピンク|トップスでピンクを重ねたプレイフルな着こなし

ピンクローファー

ピンクに白を混ぜたようなさくらピンク。冒険アイテムだからこそ、トップスで色をリンクさせ、とことんチャーミングに着こなしたい。

グッチ、セリーヌ、J.M. WESTON…「ローファー」は憧れブランドで投資買い!

コンビカラー|カジュアルなスウェットをトラッド風に着こなして

コンビカラーローファー

ネイビースウェット×ワイドパンツのリラクシーな組み合わせに、トラッド感の強いコンビローファーを加えてきれいめに。白ベースのトリコロールカラーが足元に上品さを漂わせて。

スウェットをトラッド風に着こなして

【季節ごとの着こなし】ローファーのおすすめコーデを厳選

シーズン問わず履けるのもローファーの魅力もひとつ。そこで、ALLシーズン楽しめるよう、季節ごとのおすすめコーデを紹介します。

春|ジャケット合わせの“よそいきデニム”をローファーでハンサムに

ローファー春コーデ
デニムの色を軸にした涼やかなブルーのグラデーション。ローファーで遊びを入れることで洒落感が増し、辛めに着られます。

きれいめコーデ好きにデニムのトレンド到来!

夏|ふわりと揺れるフレアスカートをローファーでかっこよく

ローファー夏コーデ
裾の揺れ感が女らしいAラインスカートに、ストライプ柄ジレと黒ローファーでシャープさを加えて。見慣れたモノトーンコーデもバブーシュ風のローファーを加えることで今どきに!

この夏はAラインフレアスカートで、ドラマティックに楽ちんに!

秋|キャメル&ヌバック素材で秋らしい温もりを!

黒ニット×ベージュフレアというシックな装いを、キャメルのコインローファーで着くずして。グレーのマットなタイツをちらりとのぞかせれば、一気におしゃれ上級者感が漂います。

旬のローファー×ミモレ丈フレアスカートで今っぽく!!

冬|スウェットのカジュアル感をローファーで払拭

ラフなロゴスウェットを、ストライプシャツのレイヤードと黒ローファーできれいめに。たっぷりとしたボリュームスカートも、足元にチラッと素肌をのぞかせることで重たく見えず、バランスよく着られるハズ。

ラフすぎないカジュアルにはシャツとローファーがいい♡

「きちんと感」と「リラックス感」を兼ね備えたデザインが魅力

通勤コーデにはこなれ感を、休日コーデには程よいきちんと感を漂わせてくれるローファー。カラーやデザインも豊富なので、自分らしく履ける一足を見つけて、ローファーコーデをたっぷり楽しんでください!

TOP画像/(c)Adobe Stock

城長さくら

監修者:スタイリスト 城長さくら

スタイリスト 望月律子氏に師事し、独立。シンプルなアイテムを色やシルエットの組み合わせでおしゃれに味つけするスタイリングで人気上昇中! 現在は『Oggi』などの女性誌や広告、カタログなどで活躍の場を広げている。

Instagram(@shiroosa)では日々のスタイリングを公開中。おしゃれのヒントが詰まった投稿はどれも見逃せない。

スタイリストが解説シリーズはこちら

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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

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