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LIFESTYLE

2023.04.07

【ソニンさんインタビュー】「今までの価値観を捨ててみよう」30代後半に変化した仕事との向き合い方

40歳の誕生日を迎えたソニンさんが、これまでの人生を振り返るファンミーティングを開催! 〝かっこよく働くお姉さん〟であるソニンさんに、20代後半から今にいたるまでの心境の変化をうかがいました。

常にパワフルな理由とは? 40歳を迎えた〝かっこいいお姉さん〟、ソニンさんにインタビュー!

アイドルユニット『EE JUMP』で芸能界デビュー。ソロシングル『カレーライスの女』でも注目を浴び、その後はパワフルな歌声と芝居を武器に、舞台の世界を中心に躍進。昨今ではTVドラマでの活躍もめざましいソニンさんですが、3月10日に40歳の誕生日を迎えたばかり。Oggi世代にとっての〝かっこいいお姉さん〟的存在であるソニンさんに、この10年を振り返っていただきました!

「経験が実を結んできた」そう実感できたのは30代になってから

ソニンさん

40歳、おめでとうございます! 30歳を迎えられた10年前はどう過ごしていらっしゃいましたか?

仕事を1年間お休みさせていただき、文化庁の海外研修制度でNYに留学をしていました。20代後半でとった行動としては〝遅くて大きな冒険〟だったなと思います。20代後半って、だんだん無茶ができなくなってくる年齢じゃないですか。「自分はこれからどうしていくべきか」と悩んでいる同世代の話もよく聞きました。だけど同時に、「まだまだこれからだ」という気持ちも持っていますよね。

20代後半は、ミュージカルでの活躍がどんどん広がっていた時期。仕事を休むことは怖くなかったですか?

「今じゃなくてもいいんじゃない?」と周囲からは止められました。「じゃあ、一体いつなのよ!?」と飛び出していったんですけど…(笑)。今振り返ると、20代後半の私はやんちゃで尖っていたと思います。NYに行く直前の髪型は、頭頂部だけ長さを残して、両サイドを3ミリで刈り込んだツーブロックでしたから(笑)。舞台の役に合わせた髪型ではありましたが、「このあとNYに行くし、やっちゃおう!」と。いろいろ奮闘して、冒険をして… そんな20代の経験が実を結んで、自分の血肉となっていることを体感できたのが30代だったと思いますね。

菊田一夫演劇賞などの賞も獲得されていましたね。

ありがたいことにそういった結果も伴ってきましたし、お客さんの反応やオファーされる仕事の内容にも変化が起きてきて「ようやく今までの経験や努力が実になってきているんだなぁ」と実感できるようになりました。ただ、30代後半に入るとまた感情が変わってきたんです。20代後半から30代中盤まで、がむしゃらに走ってきたけれど、「これから先、どうしていくんだろう」と一度立ち止まって考え直したというか。

「このままじゃだめだ…」コロナ禍で変化した仕事への価値観

改めて自分の人生を考え直したきっかけは何だったのでしょうか?

40歳を前にした年齢的なところもありましたが、コロナの影響もやはり大きかったですよね。「今までのようにやっていけない」「どうしよう」と悩んだことで、仕事の価値観は間違いなく変わりましたね。

公演の中止・中断を余儀なくされた舞台作品も、非常に多かったですね。

努力をすれば、その努力は実を結んで自分に返ってくる。そう信じて経験を積み重ねてきたのに、実を結ぶ場所そのものが壊されてしまった。舞台ならではのライブ感のあるお客さんの反応や空気、チームが一体となってコミュニケーションをとりながら作品をつくりあげる面白さ、そういった仕事の醍醐味が掻き消されてしまって、何をやっても虚しくて、こんな状態で心がもつのかなって。

〝終わり〟がなかなか見えないところも、つらい部分でした。

最初は数ヶ月で終わるのかなと思っていたのに、1年、2年… と続いていって「このままじゃだめだ」「昔からの仕事に対する価値観のまま向き合っていてはいけない」と気持ちが変わっていったんです。今までの価値観を捨てて、仕事との距離感を変えてみよう、と。それまでは、命を削るようにして仕事ばかりに打ち込んできたけれど、もっと楽しく、自分が直感的に「やりたい」と感じる気持ちを大切にしていこうと考えるようになりました。

仕事との向き合い方を変えられたんですね。

今も仕事は忙しくやらせていただいているんですけど、まず「やりたいかどうか」を自分に問うようになりました。そして、乗り気ではないものは、その気持ちを率直に相手にも伝える。すべてを自分で抱え込むのをやめることで、自分に対しても周囲に対しても、そして世の中に対しても、フラットな気持ちで仕事ができるようになった気がします。やらないことはやらない、断るものがあってもいい。「昔、ギリギリの綱渡りで生活できないような時期もあったし、まぁどうにかなるか」くらいの気持ちで構えられるようになりましたね。

エネルギッシュに見えるのは「自分の居場所を探し続けているから」

ソニンさん

ここ最近、舞台だけではなくTVドラマでの活躍が広がっているのも、そういった気持ちの変化からでしょうか?

映像のお仕事は、前からずっとやりたかったんです。ただ、仕事のオファーがくるタイミングが映像より舞台のほうが早いので、映像の仕事を受けるには、舞台の仕事を断ってスケジュールを空けておくしかない。〝空ける勇気〟を去年くらいから実践しはじめたら、運良くTVドラマのお仕事が入ってきて今に至る… という感じですね。

今、お話を伺いながら改めて感じたのですが、ソニンさんって本当にいつも真っ直ぐでパワフルですよね。その印象が昔からずっと変わらないなと。

私、小さいころからずっと、無意識に自分自身を探しているんです。日本に生まれたけれど、国籍は韓国。「自分って何者なんだろう?」「私の居場所ってどこなんだろう?」と、自分の存在意義を前のめりで探してきた姿勢が、エネルギッシュに見える理由かもしれません。誰しもどこかに所属していて、それゆえ自分が何者かを確認できて、安心しますよね。でも私は、ずっと〝どこにも所属しない人〟。だけど、それが私のアイデンティティであり、強みだと思うんです。どこにも所属していないからこそ、人と違う感情がもてたり、人が気づかないことに気づけたりする。だから、役者として〝経験したことのない誰か〟になれるんですよね。

自分が何者かを探し続ける、その姿勢はこれからも変わらなさそうですね。

変わらないというか、やめられないですよね。でも最近は、力強くスピーディに車を走らせているんだけど、ハンドルには遊びがある… そんな状態になってきたかな、と感じます。芯は強いんだけど、少し肩の力が抜けていて雰囲気は柔らかい、みたいな。…周りからは「相変わらずストイックだね」って言われるんですけど(笑)。

祝・40歳! 人生を振り返るファンミーティングを開催!

ソニンさん

そんなソニンさんの40年を振り返るファンミーティングが開催されるとのことですが… 一体どんなイベントなんでしょうか?

簡単に言うと、「ソニンを知ろうの会」です(笑)。トークをまじえて今までの人生を振り返りながら、そのときどきにちなんだ曲を歌っていこうと思っています。自分の転機になった曲とか、大事なことを気付かされた曲とか、好きだった曲とか… だからアイドル時代の曲も歌うし、ミュージカルの曲も歌うし、カバー曲も歌う予定です。

歌とともに人生を紐解いていくんですね。〝ライブ〟ではなく〝ファンミーティング〟という形式をとられた理由とは?

パフォーマンスをお客さんに観ていただくイベントが〝ライブ〟だと思うんですが、今回は自分の誕生日という裏テーマがあるのでちょっと違うのかな… と。私、仕事が忙しくて成人式に出られなかったんです。記念写真すら残っていないので、40歳の節目は自分が後悔しないようにしたいなと。そう考えていたら「ファンの皆さんと記念日を一緒に過ごしたい」という気持ちになって… なんだか恋人に抱くような感覚ですね(笑)。私の記念日、ぜひ一緒に過ごしてください!

では最後に、40歳の節目を迎えられた今、40代の目標を教えてください!

40代は、人のため、そして自分のために生きていきたいです。人のためになることをもっと実践的な行動に移していきながら、同時にもっと自分を愛してあげたい。今までは経験が足りなくて、自分を犠牲にしながら「誰かのために…」と生きてきたけれど、これからは両方を愛しながら、〝人のため〟をレベルアップしていきたいなと思います。

ありがとうございました! そんなソニンさんのことを歌と通して深く知ることができるファンミーティング、とても楽しみです!

◆ソニン、5年ぶりのファンミーティング「Sonim “MILESTONE” Fan meeting ~Talk & Live 2023~」

ソニンさん

40歳を迎えたソニンのこれまでを、秘蔵映像や思い出の写真などを公開しながら、歌とトークで振り返ります。40という節目をファンの皆様とお祝いする、温かいファンミーティングのチケット情報はこちら

開催日:2023年4月15日(土)
1st 開場:13:00、開演:14:00
2nd 開場:17:00、開演:18:00
会場:JZ Brat SOUND OF TOKYO

主催:アミューズ

チケット:全席指定8,000円(税込)

ソニン

1983年3月10日生まれ。高知県出身。2000年、『EE JUMP』のメンバーとしてデビュー。2002年よりソロでの活動を開始し、2003年のドラマ出演を機に、以降は舞台を中心に俳優として活躍。近年は『大病院占拠』(NTV)など、TVドラマへの出演もめざましく、4月18日から始まる『育休刑事』(NHK総合・NHK BS4K)にも出演。また6月からは、ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』に出演予定。

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