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LIFESTYLE

2023.02.04

木村カエラさんインタビュー「やりたいと思ったことは口に出す。そうすると、不思議と叶うんです」【DJ・サッシャがナビゲート Vol.1】

J−WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。今回のゲストミュージシャンは、3年5ヵ月ぶりとなるフルアルバムを発売した木村カエラさん。だれからも愛されるチャーミングさ、聴く人に元気と幸せを与える歌声。その裏側には、幼いころから変わらない音楽への情熱、そして夢を叶えていく強さがありました。

【働く私にMusik】言葉にすることで叶えてきた夢。Newアルバム『MAGNETIC』に込めた想いとは

木村カエラさん

◆Guest Musician:木村カエラ

東京都生まれ。学生時代からモデルとして芸能活動をスタート。2004年、MCとして出演していた音楽情報番組『saku saku』(テレビ神奈川)をきっかけに、『Level 42』でメジャーデビュー。2007年に発売した3rdアルバム『Scratch』はオリコン週間アルバムランキング1位を獲得し、同年の全国ツアー追加公演にて日本武道館では単独ライブも行う。

2009年、結婚情報誌『ゼクシィ』のCM曲にもなった配信シングル『Butterfly』で、NHK紅白歌合戦に初出演。2014年、メジャーデビュー10周年を記念したベストアルバム『10years』を発表。

2018年、初の絵本『ねむとココロ』を出版。翌年デビュー15周年を記念したオリジナルアルバム『いちご』をリリースし、メジャーデビュー15周年当日は、日比谷野外大音楽堂でアニバーサリー公演を開催。2022年12月、フルアルバム『MAGNETIC』をリリース。

自分の言葉はいつか自分に返ってくる。言葉が持つパワーを信じています

昔から夢はひとつだけ。「ハタチまでに歌手になる」自ら課したタイムリミット

木村カエラ×サッシャ

サッシャさん(以下、S):今回はありがとうございます。撮影、楽しかったです!

木村さん(以下、K):こちらこそ、ありがとうございます!

S:まずは、改めてお伺いしたかったことから…。いつごろからミュージシャンを目指していたんですか?

K:物心ついたころからずっと! モデルも、歌手になるためにやっていました。芸能の世界に入ることで、いつか目指している場所にたどりつけるかなって。

S:高校時代は雑誌の専属モデルもされていましたが、そのころも歌手になるためにバンド活動をされていたとか。

K:学校帰りは毎日のように下北沢に通っていました。そこで“SCAFULL KING”や“FULLSCRATCH”などのメンバーが一緒にデモテープをつくってくれて。それをレコード会社に持っていくんですが、モデルだからと相手にされない。そうしているうちに、タイムリミットが迫ってきて… 私、「ハタチまでに夢を叶えるから」って、大学進学をやめたんです。

S:それは焦る! ハタチが近づいてくる日々、ドキドキしますね。

音楽情報番組『saku saku』にレギュラー出演。夢だった歌手の道へ

木村カエラさん

K:そんなとき、テレビの音楽情報番組『saku saku』にレギュラー出演できることになって。

S:『saku saku』! あの番組で、カエラさんの注目度が一気に上がりましたよね。

K:ついにきた! 音楽番組だ!! と思っていたんですけど、初めのうちは音楽の話すらできなくて(苦笑)。19歳になって、これはヤバい、と。意を決して「実は歌手になりたいんだけど、全然デビューできないんです」と番組プロデューサーに相談したら、「この番組でデビューしようよ」と、すぐCD発売が決まったんです。

S:その曲で、そのままメジャーデビューされましたよね。

K:同じ年にアルバムも発売できて。プロデューサーに、「もっと早く言ってくれたらよかったのに」と言われました(笑)。

20代~30代前半のやりたいことは、言葉にしてひとつずつ叶えてきた

木村カエラ×サッシャ

S:気持ちを言葉にするって大事ですよね。周囲は、自分が考えていることを理解しているようで、理解していないから。

K:それ以来、「やりたい」と思ったことは口に出すようにしてきました。そうすると、不思議と叶うんです。発した言葉をだれかがキャッチしてくれて、また自分に戻してくれる感覚。だから、自分に対してもだれに対しても、マイナスな言葉は吐き出さないようにしています。

S:ちなみにどんなことが叶いました?

K:本当になんでも! 『NEWクレラップ』のCMもそうだったし、『Butterfly』をつくったときも「『ゼクシィ』のCMで使ってもらえたらいいなぁ」って言っていたし…。

S:あのCMソングって、オファーされたものじゃなかったんですか!? 叶える力、本当にすごい!

K:願っていれば叶う。そうやって前を向いていれば大丈夫って思ってきました。

S:そうして過ごしてきた20代、30代。今振り返ると、どんなときでした?

K:25~26歳くらいで、大人になった感覚がありました。自分を支えてくれる人の多さに気づいて、大人になろうと努力したっていうのかな。人を幸せにしたい、と自分が歌っている意味が変わっていった気がします。それから、30代前半もまた変化があった時期でしたね。

S:デビュー10周年を過ぎたころですね。

K:25歳・28歳で子供を産んで、そこから自分自身を置いていかなきゃいけない時間が長く続いたんですよ。

S:インプットも含めて、なかなか自分のために時間を使えないですよね。

30代前半、「このままやめてしまうか」とも思った。“自分を取り戻すこと”に努力した時

木村カエラさん

K:そうして32~33歳ごろかな? アイディアもやりたいこともない。自分が空っぽになっていることに気づいて。私の中から溢れてくるものじゃなきゃ世の中に出す意味がない、“木村カエラ”として表に出ることが失礼だから「このままやめてしまおうか」とも思いました。でも、デビュー15周年までになんとかしたくて。

S:あれほど望んだ音楽の道ですからね。

K:そんなとき、「絵本を描いてみませんか?」「日記を書いて本にしてみませんか?」と声をかけていただいたんです。音楽以外のところでも自分を表現する、自分と向き合う… 30代前半は、そんないただいたチャンスを生かして、周りの人たちに助けてもらいながら、自分を取り戻すことにも努力した時期でしたね。

S:もしかして、そうした出版も「やりたい」と自分から言葉にされていたり?

K:思い返せば、「絵本を出したい」「本を出したい」と言っていた気がします。

S:自分の言葉が、ここでも自分を救ってくれたんですね。

まずは自分が楽しみながら、自分が心ひかれる人たちと一緒に歌で楽しさを届けたい

コロナ禍は「無理に動かず、のんびり」。自分を取り戻せた時間

木村カエラ×サッシャ

S:そうして15周年が終わったころ、コロナ禍になってしまったわけですが…。そのころってどう過ごされてました?

K:「アルバムつくろっか」なんて話がありつつも、無理に動かず、のんびりと。子供とたくさん遊んだり、いろんな映画を観たり… とにかく自分が楽しいと思うことをやっていて。すごくいい時間でした。おかげで完全に自分を取り戻せました。

S:その時間を経てつくられたのが、アルバム『MAGNETIC』。3年5ヵ月ぶりのアルバム制作はどうでした?

K:すごく楽しかったです。やりたいことが次から次へと浮かんできて、30代前半に自分を取り戻すのに苦労していたのはなんだったんだろう? と思ったほど(笑)。

S:お休み中のインプットが生きてますね。

K:ライブができなくて「歌いたい」という願望が高まったこともあって、音楽に引き寄せられるように過ごす時間が増えたんです。その中で歌っていた鼻歌をスマホのボイスメモに残して、それをもとにつくった曲もアルバムに入っています。『ノイズキャンセリング』と『ありえないかも』『井の頭DAYS feat. SANABAGUN.』がそうです。

S:楽しく楽しく、自分の中から素直に音楽が出てる感じがする曲たちですね。

K:そうなんです。今回は「音楽やろうよ!」って、なんだかファーストアルバムをつくるときみたいな勢いがあって(笑)。

S:その勢いはアーティストとのコラボ楽曲からも感じました。『MAGNETIC feat. AI』では、AIさんのラップが聴けたり…。

好きな人と楽しみながら曲をつくりたいし、自分が好きだと思う人と一緒に幸せを届けたい

木村カエラさん

K:コロナ禍で人に会えなくなったりライブができなくなって、ずっと「AIちゃんと歌いたい…!」と思っていたんです。AIちゃんも私と同じように人の幸せを願っている人。好きな人と楽しみながら曲をつくりたいし、自分が好きだと思う人と一緒に幸せを届けたいなって。それをAIちゃんに話したら、「いいよ! やるよ~!!」って勢いよく返ってきました(笑)。

S:そのAIさん、想像できます!

K:この数年、ニュースに出てくることが悲しいことや心配になることばかり。楽しんじゃいけない、みたいな空気がある中で、どこか自分も暗くなっていくのを感じていました。

でも、曲をつくっているうちに「私なりの楽しみ方を見つけて、私なりに楽しめばいいんだ」ってわかってラクになって。その気持ちをこのアルバムでも伝えられたらいいなと思ったんです。

決してみんなでワイワイじゃなくてもいい、自分の中で楽しんでいいんだよって。だから、まずは私がひかれる人たちと一緒に、私自身が楽しめる音楽を大切につくりました。

S:ここ2~3年で、楽しみ方のカタチも本当にいろいろ広がりましたよね。

K:できる限りたくさんの人に、楽しい時間を過ごして欲しくて。それがこのアルバムで叶えられたらいいなと思ってます。

S:この状態だと、次の制作も早そう!

K:今回のアルバムで、自分がつくったメロディに自分で歌詞をのせる楽しさに目覚めたので、それをもっと追求したいですね。もっと自分らしいものができる、その予感を感じ取ってしまったから(笑)。

S:次なる目標は、オール木村カエラ作詞作曲のアルバム? 期待してます!

K:できるかな?(笑) でも、また新しい自分に出会うことができるから、いつか絶対にやりたいですね!

<→Vol.2へ続く>

【Information】NEWアルバム『MAGNETIC』好評発売中!

木村カエラ『MAGNETIC』

『MAGNETIC』[通常盤]¥3,300(ビクターエンタテインメント)
テレビ神奈川開局50周年ソング『Color Me feat. マヒトゥ・ザ・ピーポー』を含む、3年5ヵ月ぶりのフルアルバム。AIやiri、Open Reel Ensembleなど豪華なアーティストとのコラボレーション楽曲を収録。

* * *

[木村さん分]ニット¥33,000(コトハヨコザワ) スカート¥62,700(nadia) 靴¥85,800(ホールバイセレナテラ〈セレナテラ〉) ピアス[片耳価格]各¥12,100(e.m. 青山店〈e.m.〉) その他/スタイリスト私物

[サッシャさん分]ジャケット¥286,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) その他/スタイリスト私物

●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。

2023年Oggi1月号「働く私にMusik」より
撮影/三宮幹史(TRIVAL) スタイリスト/伊藤信子(木村さん分)、久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/フジワラミホコ(LUCK HAIR/木村さん分)、坂口勝俊(Sui/サッシャさん分) 構成/旧井菜月
再構成/Oggi.jp編集部

▶︎音楽連載【働く私にMusik】を読む

DJサッシャ

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。日本語・ドイツ語・英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、NHKラジオ第1『アニメ・ステラー』MC。『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況など多方面で活躍中。

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Oggi5月号46ページに掲載している、アルアバイルのライトベージュのジャケットの値段に誤りがありました。正しくは¥49,500になります。
Oggi5月号158ページに掲載している、ラコステのソックス(人物着用)の値段に誤りがありました。正しくは¥1,760になります。お詫びして訂正いたします。
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