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LIFESTYLE

2022.12.11

シンガー・LiSAインタビュー|「新たな物語を紡いでいく」デビュー10周年の“覚悟”とは【DJ・サッシャがナビゲート Vol.1】

J−WAVEの人気ナビゲーター・サッシャさんが旬のミュージシャンと対談する音楽連載。今回のゲストミュージシャンは、力強い歌声と瞳が私たちの心を刺すLiSAさん。ソロデビュー10周年を経て、さらなる存在感を放つOggi世代を代表するシンガーがまっすぐに語る、今の想いとは。

【働く私にMusik】ソロデビュー10周年を経て辿り着いた、“新たな物語”を表現したい

LiSAさん

◆Guest Musician:LiSA

1987年、岐阜県生まれ。2011年ソロデビュー。アニメ『鬼滅の刃』をはじめ、数々の人気アニメ作品の主題歌などを担当し、国内外でヒットを記録する。2018年に初のベストアルバムをリリースし、翌’19年にNHK紅白歌合戦に初出場、2020年にはTBS『第62回輝く!日本レコード大賞』にて「日本レコード大賞」を受賞。2021年にソロデビュー10周年を迎え、翌’22年にリリースしたアルバム『LANDER』の収録曲『一斉ノ喝采』は、ABEMA・テレビ朝日 FIFA ワールドカップ カタール 2022の番組公式テーマソングに。圧倒的な熱量と歌唱力、ポジティブなメッセージで生み出すライブでもファンを魅了する。座右の銘は「今日もいい日だっ。」。

6thアルバム『LANDER』リリース! 未知の惑星に降り立って新たな物語が始まっていく

サッシャさん(以下、S):6枚目のアルバム『LANDER』発売、おめでとうございます! タイトルの『LANDER』は“惑星に降り立つ着陸船”という意味ですよね?

LiSAさん(以下、L):はい。ありがとうございます! 今年でソロデビューして12年目になるんですが、この4月まで10周年を記念した活動を続けていたんです。10周年を振り返りながらひとつの区切りを終えた今、だれも見たことのない次の世界に辿り着いたような、新しい物語をここから紡いでいくような感覚があって…。この気持ちをアルバムで表現したいなと。

S:未知の惑星に降り立ち、その星を開拓していく。そんな想いが込められているんですね。2020年にリリースされた『炎』から、連日話題となっているサッカーW杯の番組公式テーマソング『一斉ノ喝采』まで、アルバムを聴いていると、ここ数年のLiSAさんの音楽活動がいかに充実していたかがよくわかります。

L:この2年、本当にいろいろな挑戦をさせてもらいました。どのシングルもアルバムの柱になれる強い楽曲ばかり。だからアルバム用の新曲は、今の気持ちに誠実に、やりたいことを素直に表現しよう、と。

そんな楽曲が並ぶ中で目指したのは、聴いてくださる方が宇宙旅行気分を味わえるアルバム。いろいろな景色を見ながら、気づいたら次の世界にワープしていた! みたいな。

2曲目と3曲目の間をあけないように続けたり、『鬼滅の刃』にまつわる3曲を新たな目線で楽しんでもらえるようにしたり… 曲の流れはもちろん、曲間の秒数まで細かくこだわっています。

試行錯誤の末に得たベストルーティン。最高を生むために、何ひとつ欠かしたくない

LiSAさんとサッシャさんのツーショット

S:アルバムを聴いて感じたのですが… LiSAさんって完璧主義?

L:そうかもしれません。ライブも、当日のスケジュールが5分刻みで決まっているんです(笑)。

S:えっ!? 5分刻み!?

L:朝8時半に会場入りして、体を整えるための施術を受けて、キックボクシングで体を温めて、シャワーを浴びて、ツアーであればヘアメイクをしながら前日のライブ映像を見て反省点や改善点をノートに書き出してまとめて…。

S:気になる部分が多すぎてツッコミが追いつかない!(笑) そもそも会場入りが早すぎません!?

L:やっておきたいことを全部組み込んで逆算すると、スタートが朝の8時半ごろになるんです(笑)。ヘアメイク後に反省点を踏まえてバンドメンバーと打ち合わせをして、ボイトレして、リハーサル。リハは、2時間から2時間半くらいかな?

S:2時間以上ということは… リハーサルが本番より長い! なんてこともありそう。初日はともかく、2日目以降は内容の確認程度でコンパクトに終わらせる方も多いのに。

L:特に大きなライブだと会場のつくりもさまざまで不安だし、不安なのは私だけじゃないと思うので、みんなでしっかり合わせたくて。リハーサルでのどと体の調子を確認して、場合によってはまた施術を受けて、メイクを直して、ボイトレをして… 最後にもう一度キックボクシングをします(笑)。

S:メイク直ししたのに!(笑)

L:(笑)。このキックボクシングは心拍数を上げるためのもの。スポーツ選手のウォーミングアップのようなもので、体が温まっていると1曲目からしっかり声が出るんです。その後、直前の打ち合わせをして、ステージに向かいます!

S:すごいですね。完璧主義だし、超ストイック!

L:いろいろな方法を試してきたけど、今のルーティンがベスト。この動きがひとつでも変化したり欠けてしまうと怖い。私、臆病なんですよ。

S:この情報を頭に入れた上でライブを見たい! 印象が大きく変わりますよね。あ、でも僕は開演時間の少し前に行きますね(笑)。

L:もちろんです! ゆっくりいらしてください!(笑)

重ねてきた経験値と心の保ち方。“自分の使い方”が上手くなった

LiSAさん

S:LiSAさんは現在Oggi世代の35歳。『LANDER』に乗って辿り着いた“今”はいかがですか?

L:35歳になって「30代って楽しいかも!」と思えてきました。

S:どんなことを楽しく感じているんでしょう?

L:自分にできること・できないことの自己理解や人間関係における線引き… “自分の使い方”が20代のころより上手になった気がします。だから、生きることがラクになりましたね。

S:とはいえ、仕事を含めていろいろなおつきあいがあると思うんですが、人と接する上で大切にしていることってありますか?

L:目の前の人に誠実に向き合うことですね。「私はあなたに関わりたい。一緒に仕事がしたい」という気持ちをちゃんと表現するように心がけています。具体的な行動は場面によって違いますけど、簡単なことでいえば、目を合わせて話すとか、きちんと挨拶するとか…。

S:その積み重ねが、今の環境をつくってきたんですね。

L:素敵な方たちとの出会いがたくさんあったおかげだと思います。こんな大人になりたい、私もこんな仕事をしたい、そう思える人にたくさん出会うことができたので。

S:その素敵な出会いは、LiSAさんが引き寄せているんじゃないでしょうか? “類は友を呼ぶ”——LiSAさんが誠実に接しているから、誠実な人がLiSAさんの周りに現れるんだと思いますよ。

L:そうだとうれしいです。次にそんな人に出会えたら、自分を少しほめてあげようかな(笑)。それから、35歳になってやっと自分の年齢を認められたような気がします。35歳に辿り着けたというか、覚悟ができたというか。

S:その覚悟ってなんなんでしょう?

L:丁寧に生きること。30歳になったとき、10周年を前にして全力疾走していたこともあってか、自分が年齢に追いつけていないことに焦っていたんです。果てしなく遠い夢をずっと追いかけて走ってきたような感覚があるので、今の自分に腰を据えて、周りのものを大切に丁寧に生きていきたい。目の前の花に気づいたり、風のにおいを感じたり…。

S:全力で走っているときって、前ばかりを見ているから、自分の横を流れる風景や足元にあるものをつい見過ごしてしまうんですよね。丁寧に生きながら、次は15周年。あっという間にやってきそうですね。

L:やりたいことがたくさんあるので、また全力疾走してしまうときもあると思います(苦笑)。でも、そのときそのときの感覚を大切に、その気持ちを音楽にしながら、進んでいきたいですね。

<→Vol.2へ続く

【Information】NEWアルバム『LANDER』好評発売中!

LiSA アルバム『LANDER』 ジャケット写真

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌『炎』やABEMA・テレビ朝日 FIFA ワールドカップ カタール 2022 番組公式テーマソング『一斉ノ喝采』などを収録した、約2年ぶりのフルアルバム!『LANDER』[通常盤]¥3,300(ソニー・ミュージックレーベルズ)

* * *

【サッシャさん衣装】
ジャケット¥286,000(イザイア ナポリ 東京ミッドタウン〈イザイア〉) Tシャツ¥6,380・デニムパンツ¥14,080・チーフ¥1,100(ベルベルジン〈ベルベルジン〉) その他/スタイリスト私物

●この特集で使用した商品の価格はすべて、税込価格です。

2023年Oggi1月号「働く私にMusik」より
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) スタイリスト/久芳俊夫(BEAMS/LiSAさん分)、久保コウヘイ(サッシャさん分) ヘア&メイク/氏家恵子(LiSAさん分)、塩田勝樹(Sui/サッシャさん分) 構成/旧井菜月
再構成/Oggi.jp編集部

サッシャ

Navigator:サッシャ

1976年、ドイツ・フランクフルト生まれ。10歳のときに日本に移住。日本語、ドイツ語、英語のトライリンガル。J-WAVE『STEP ONE』ナビゲーター、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)などにレギュラー出演するほか、各種スポーツ実況をはじめ、多方面で活躍中。

公式ウェブサイト
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Oggi12月号で商品のブランド名に間違いがありました。114ページに掲載している赤のタートルニットのブランド名は、正しくは、エンリカになります。お詫びして訂正致します。
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