洒落感のある笹本流「やわらか透け眉」
「基本のきれいめしっかり眉をガラリと変える必要はなし。ただ、どこをどのくらいマイナーチェンジさせるかがセンスの見せ所であり、洒落感のキモ。
春服を見据えた今なら、色をワントーン明るく、マスカラをメインにメイクを組み立てて“透け感のあるやわらかそうな眉”を目指したい。テクニックはもちろんアイテムのアップデートも地味に大事です」(笹本)
「眉メソッド」を教えてくれるのはこの人!
▲ヘア&メイクアップアーティスト・笹本恭平
毎号のOggiに欠かせない超人気アーティスト。働く女性にふさわしい“おしゃれなヘアメイク”を作らせたら、目下、右に出るものなし!
「やわらか透け眉」はこのアイテムで!
カネボウインターナショナルDiv. カネボウ|カネボウ アイブロウデュオ ED1 ¥2,530
アイブロウはベージュに近い明るめが◎ パウダーは思いきってふだんより2トーンくらい明るい色を。
ロージーローザ|アイシャドウブラシセット 小 ¥528
ふわっとつくアイシャドウブラシが最適。細く角度のついた眉用ではなく、厚さと丸みのある小ぶりなアイシャドウ用が、今っぽい軽め眉にはちょうどいい。
イミュ デジャヴュ|アイブロウカラー アッシュブラウン ¥880
明るめカラーでマットな質感がベスト。不自然に固まらず、明るめカラーもふんわり自然に仕上がる。
シャネル|スティロ スルスィル ウォータープルーフ 814 ¥5,830(2月10日発売)
ニュートラルなブラウンをチョイス。より地毛に近い、やや暗めのブラウンがべター。
〈POINT〉
・パウダーはうぶ毛の影を作るイメージで!
・マスカラを丁寧に。マスカラの工程で6〜7割仕上げる
・ペンシルはサブ。仕上げの微調整役と心得て
笹本流「やわらか透け眉」の作り方
1. スクリューブラシで毛をとかす
まずメイクに入る前に、スクリューブラシで全体をとかす。こうするとベースメイクの余分な粉も取れ、“描くべきところ”が明確に!
2. アイブロウパウダーを全体にのせる
パウダーの下の明るめの色をブラシに取り、自眉に沿って眉頭を除いた全体にのせる。はみ出しや形はあまり気にせず、ざっくりラフに。
3. ブラシに残った分を眉頭にのせる
眉頭は上にサッと払うように色をのせる。パウダーは、眉の形を作るというより、眉毛やその周辺のうぶ毛の影を仕込むイメージで。
4. マスカラは必ず一度ティッシュオフ
マスカラは直接塗るとボッテリつくので、必ずティッシュオフを。こうすると最初のひと塗りからちょうどよい発色に。
5. まずは眉山から毛流れに逆らって塗る
塗り始めるのは眉山から。毛流れに逆らうように、眉頭方向にブラシを動かして。こうすると毛の裏側にも液がつき、塗りムラが防げます。
6. 眉尻も同様に毛流れに逆らって塗る
続いて眉尻から眉山にかけて。ここは毛が少ない人も多いので、マスカラ液が地肌につかないように慎重にブラシを動かします。
7. 続いて毛流れに沿って全体をなぞる
そのまま眉頭から眉尻へ、毛流れに沿ってブラシを動かします。こうして毛の表面にも液をつけながら毛流れも整えます。
8. 眉頭は斜め上方向を意識して塗る
眉頭だけ軽く立ち上がるように斜め上方向へ重ね塗り。マスカラの工程はひとつひとつ丁寧に。ここまでで眉をほぼ完成させます。
9. 足りない部分に一本一本毛を描き足す
眉尻や毛がハゲている部分、欠けている部分を最後にペンシルで描き足し、全体の濃度のムラを埋めます。このペンシル使いを最小限に留めることが、透け感ややわらかさのカギ。
完成!
●掲載した商品の価格はすべて、税込価格です。
2023年Oggi3月号「ふつうの服が洒落るかどうかのカギは『眉と髪』にあった!」より
撮影/嶌原佑矢(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/笹本恭平(ilumini.) モデル/泉 里香(Oggi専属) 構成/杉浦由佳子
再構成/Oggi.jp編集部