公演を鑑賞する前に、新日本フィルハーモニー交響楽団 今高友香さんに楽しみ方をレクチャーしていただきました!
▲(写真:左から)新日本フィルハーモニー交響楽団 今高友香さん、オッジェンヌ 力丸莉帆さん(不動産関連会社勤務・32歳)、オッジェンヌ 高峯寿美さん(メーカー勤務・32歳)
※衣装はすべて本人私物です。
ヴァイオリニストの今高さんは音楽大学を卒業後、国内外のコンクールで優秀な成績を収め、数々の有名ヴァイオリン奏者に師事。サントリーホール室内楽アカデミーでも学んだ後、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。現在は入団3年目で、第2ヴァイオリン奏者を務める今高さんに、オッジェンヌ2名がいろいろとレクチャーしていただきました。
力丸さん(以下、力丸):オーケストラの舞台での並び順ってどのようになっているんですか?
今高さん(以下、今高):オーケストラは大きく分けて4つのグループに分かれています。最初に弦楽器、その後ろに木管楽器、金管楽器。最後列に打楽器という並びになっていて、コンサートマスターは第1ヴァイオリンの先頭、一番客席に近い位置に座っています。
その中央に指揮者が立つという感じです。並びは曲や時代によって変わりますが、基本的にはそういった形になっていますね。
高峯さん(以下、高峯):オーケストラって人数が多くて、演奏を合わせるのがとても大変そうですが、1回の本番につき、どのくらいの練習を重ねるんですか?
今高:実は、本番前にみんなで合わせるのは2、3日ぐらい。なので個人個人が事前に練習しておいて、全体のリハーサルに臨むという感じです。
力丸:公演自体が決まるのはどれくらい前なんですか?
今高:大体早いもので1、2年前ぐらいです。でも、公演日が同時期に固まることもあり、多いときには1週間の間に別々の公演が3つぐらい重なることも。
そうすると、ひとつの公演が終わった日の夜に、次のリハーサルに向けて練習することもありますよ。
高峯:えーっ! それだと気が休まる暇がないのでは?
今高:新日本フィルに入団したばかりの頃はすべてが初めての曲ばかりだったので練習するのが大変でした。
でも今は3年目に入りようやくレパートリーもそろってきて、最近は少しずつ余裕がもててきました。元々、新日本フィルは憧れのオーケストラでしたし、大変ですがとてもやりがいを感じています。
力丸:新日本フィルの魅力や特色はどんな点にありますか?
今高:新日本フィルは、高名な指揮者 小澤征爾さんの「一緒に音楽をやろう」という合言葉で結成されたオーケストラ。今年で50周年を迎えたのですが、今でもその合言葉が受け継がれていて、斬新なプログラムに挑戦したり、コロナ禍にはリモート演奏に初めてチャレンジしたり。
伝統を重んじるというよりも、どんどん新しい風を入れながら、挑戦していけるのがとても楽しいです。
高峯:ところで、皆さんがステージ上で着る衣装はどうされているのですか?
今高:基本的には自前で、礼服を着用しています。規定は国やそのオーケストラによって異なりますが、色は黒であることが多いですね。
私はヴァイオリン奏者で肩の位置で楽器を構えるので、胸元に大きいリボンやフリルなどがなく、快適に弾けるものを選ぶようにしています。
力丸:今高さんが、「オーケストラで演奏して良かった!」と感じるのはどのような瞬間ですか?
今高:本番前は毎回とても緊張するのですが、演奏が上手くいって隣の奏者と笑顔を交わしたり、ほかのパートがすごく美しいメロディーを奏でていたりすると、気づかぬ間に緊張がほぐれます。
また、ほかの奏者に助けられたり、協力し合って音楽を創り上げているという実感があると、とても心強く感じますし、みんなで一緒に演奏できるって幸せだなと思いますね。
高峯:演奏中に感動が込み上げてくることもありますか?
今高:はい。子供の頃から憧れていた曲がやっと弾けたとか、演奏中に思い出の景色が見えてきたときなどは、演奏中に思わず感動が込み上げてくることも多々あります。
力丸:今回の公演が開かれるサントリーホールの魅力や特色について教えてください。
今高:お客様が舞台を取り込む作りになっていて、私達が舞台上でどんな表情の音を奏でてもすべてクリアに届けてくれるので、すごく音の一体感を感じることができます。
舞台上でも音の響きを十分に豊かに感じられるので、リハーサルからもうワクワク感が止まりません!
高峯:本格的なオーケストラコンサート初心者の方、とりわけOggi世代の女性に向けた、おすすめの楽しみ方はありますか?
今高:オーケストラコンサートって敷居が高いと思われがちですが、あまり気負ったりせず、映画館とか美術館にフラッと立ち寄るような感覚でお越しいただけたらなと思っています。そして実際に演奏をご鑑賞いただいて、この作曲家の曲好きだなとか、この楽器って素敵な音だなと思っていただけるとうれしいですね。
目を閉じ、耳を澄まして、音の響きを体感していただいたりしながら、普段の生活では感じることのできない何かを感じてもらえたらいいなと思っています。
◆オッジェンヌの感想はこちら!
「小さい頃からきっと厳しいレッスンを受け、今の輝かしい経歴で大好きなオーケストラで演奏している! という強く美しい眼差しに、私自身も宝塚にいた頃の感覚を思い出しました。
また本番前の2、3日であんなに多くの大曲を合わせるのもかなり衝撃でした。私たちが楽しく優雅に聴いている楽曲はみなさんのただならぬ努力の賜物なんだと知り、改めてオーケストラのすごさを知ることができました」(力丸さん)
「コンサートが決まってから本番までの間の練習量をお聞きして、入団されるまでの努力はもちろん、入られてからの努力も並大抵ではないことを初めて知り、今高さんのお仕事を尊敬しました!
また、ヴァイオリニストとしてのファッションの楽しみ方や、演奏をしながら目配せをしたりするなどオーケストラ団員としてのステージの楽しみ方、また新日本フィルの新しいことへのチャレンジングなカラーなどを知ることができ、これまでとは違った見方で楽しめる貴重な情報を得ることができました!」(高峯さん)
そしていよいよ、オッジェンヌ2名がサントリーホールの『五嶋みどり デビュー40周年記念コンサート』に行ってきました!
▲(写真左:力丸さん)コート¥107,800(ANAYI) 〝コルコバード〟のワンピース¥52,800・〝ダブルスタンダードクロージング〟のバッグ¥24,200(フィルム) 靴¥15,400(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) カチューシャ¥13,200(アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店〈アレクサンドル ドゥ パリ〉) ピアス¥19,800・チャーム¥24,200(アガット)
(写真右:高峯さん)コート¥64,900(アルアバイル) ワンピース¥52,800・バッグ¥35,200(フィルム〈ダブルスタンダードクロージング〉) 靴¥15,400(ダイアナ 銀座本店〈ダイアナ〉) ヘアクリップ¥18,700(アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店〈アレクサンドル ドゥ パリ〉) イヤリング¥28,600・チャーム¥28,600(アガット)
力丸さんは、ベロアのグレーカチューシャ×濃いブルーのロングドレスでフェミニンに!
\ヘアアレンジは簡単3Step!/
Step1:毛先は外ハネに巻いてタイトに!
毛先より上をランダムにミックス巻きにしてから、毛先は外ハネになるように巻いて襟足をタイトに仕上げる。
Step2:ヘアバームでオールバックに
少し硬さのあるヘアバームパールひと粒大を両手のひらの上でのばし、毛先に付けてから、髪の生え際からオールバックにするようにして塗布する。
Step3:カチューシャをつける
カチューシャをつけたら少し前にずらし、前髪付近に丸みを作る。その後、髪を少しずつつまんでひっぱり、ニュアンスを出す。
ヘアもドレスもタイトなシルエットでフェミニンかつ知的な印象。ドレスの裾のスリットや切替えも上品!
高峯さんはペイズリー柄のロングドレス×シェル型ヘアクリップで大人めキュートな印象に!
\高峯さんのヘアアレンジも3Stepで完了!/
Step1:髪を巻いてから、ゴムでひとつ結びに
ヘアアイロンで毛先を中心にランダム巻きにしてから、細めのゴムでひとつ結びにする。
Step2:結び目のすぐ上の中央にスペースを作る
結んだ部分のゴムのすぐ上の中央を、指でかき分けてスペースを作る。
Step3:くるりんぱして、ヘアクリップをつける
スペースを作った部分に髪の毛をくるっと回して入れ込み、飛び出した部分はピンでまとめる。その後、ヘアクリップをつけたら完成!
襟元や袖、裾のフリル使いや揺れる裾、明るめのペイズリー柄のドレスは大人可愛く仕上げたい人に◎。ドレスにボリューム感があるので、髪はまとめるのが正解。
いよいよ五嶋みどりさんのコンサートが開演! 大迫力の響きとハーモニーに感動♪
2020年10月に開催される予定だった公演がコロナ禍のため延期となっていましたが、今年の11月に「五嶋みどり デビュー40周年記念〜ベートーヴェンとアイザック・スターンに捧ぐ〜」としてついに5日間に渡りサントリーホールで開催。ベートーヴェンの作品を中心に、ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ・トリオ、協奏曲と、“世界のMIDORI”の魅力を最大限堪能できる内容に。
オッジェンヌの2名が鑑賞したのは、その最終日の11月12日(土)。この日は日本初演となる楽曲「不滅の恋人へ」も演奏されました。
◆オッジェンヌの感想はこちら!
「とにかく五嶋さんのヴァイオリンがすごかったです。ヴァイオリンや楽器に詳しくない私でもこの方はきっとレジェンド! ただものではない! ということがはっきりと空気感で伝わって来ました。
演奏の中で五嶋さんが弾き始めると、感じたことのない集中力で全観客を取り込み音に夢中にさせるパワーがとてもかっこよくて虜になってしまいました。また機会があればぜひ聴いてみたいです!」(力丸さん)
「『息するの忘れるとはこのこと』というくらい、ときどき深呼吸をしながら、そして歯を食いしばりながら聴いていました。五嶋さんの力強くも繊細なヴァイオリンの音とお姿に魅了されまくりでした。
今高さんのお話をお聞きした後だったので、オーケストラの皆様が入られたところ、演奏の途中の様子なども、今どのような思いなのかな? 楽しんでいらっしゃるかな? と、普段とは違う目線でも楽しむことができました。完全に演奏に入り込んで集中して聴いてしまい、あっという間の贅沢な時間でした!」(高峯さん)
クリスマスから年末年始には、魅力あふれるオーケストラコンサートが盛りだくさん!
1. サントリーホールのクリスマス 2022(有料オンライン配信あり)
2022年12月25日(日) 12:50開場、13:30開演
▲昨年の公演より。
クリスマスの季節に合わせたサントリーホールの特別なコンサートが今年も開催! 完売間近につき、クリスマスのご予定とチケットの購入はお早めに! お好きな場所でゆったりとご視聴いただけるオンライン視聴券もおすすめ♪
オッジェンヌのふたりが体験した、昨年の公演の模様はこちらをチェック!
▲指揮:大友直人
クールなスマートさと熱い情熱を併せ持つ、日本の音楽界をリードし続けるトップ指揮者。
▲ナビゲーター:森川智之
トム・クルーズの吹き替えから「野原ひろし」役まで、多彩なキャラクターに魂を吹き込む声優界の“帝王”。
▲新日本フィルハーモニー交響楽団
今年で創立50周年。クラシックや映画音楽など、常に新しい音楽性を探求する、日本を代表するオーケストラ。
◆詳細はこちら!
【チケット料金】
S席:¥6,500、A席:¥5,500、B席:¥4,500
※予定枚数を終了している可能性がございます。
◆クリスマスをもっと楽しむなら、イチオシは「ペアシート!」
【チケット料金】
クリスマスペアシート(S席2枚):¥19,500(45セット限定)
※サントリーホールチケットセンター(TEL:0570-55-0017)または窓口のみで販売。クレジット決済のみ。WEBでの取り扱いはございません。
「せっかくのクリスマス、コンサートはもちろん、その前後の時間にもさらに楽しみを広げたい!」という方にご注目いただきたいのが、パートナーやお友達とふたりでご利用できる「ペアシート」。コンサートのS席と、サントリーホールのドリンクコーナーでご利用いただけるスペシャルドリンクチケット、六本木ヒルズ展望台の東京シティビュー/スカイデッキご入館/入場券(要WEBでの事前日時予約)のセットです。
実はサントリーホールは日本で初めて、お酒を提供し始めた音楽ホール。ドリンクコーナーでは多くのお客様が、コンサート開演前には期待感を、休憩中には前半の感想と後半にむけての高揚を語り合い、客席の外でも音楽のある時間をお楽しみいただいています。
今年のクリスマスには、季節にピッタリなクリスマスカクテル『ロッシーニ』(¥1,800、販売期間12月9日(金)〜12月25日(日))をご用意!
終演後は赤坂・六本木エリアのイルミネーションを楽しみながら六本木ヒルズへ。東京シティビューとスカイデッキから、クリスマスの夜景をお楽しみいただけます。
※The Okura Tokyoランチ付きS席と、セレブレーションペアシートはご好評につき、予定枚数を終了しました。
◆オンライン視聴券が、イベント割でお得に!
ご自宅など、お好きな場所で食事や会話を楽しみながら、気軽にコンサートを体験できるオンライン配信もございます。
【有料オンライン(ライブ&リピート)配信】
視聴券¥2,000のところ、イベント割の適用で¥1,600に!
2022年12月1日(木)10時~発売開始
※都合により、当初発表した発売日から延期としました。
※リピート配信期間:2022年12月31日(土)23:00まで。
2. サントリーホール ジルヴェスター・コンサート 2022 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団の大みそか
2022年12月31日(土) 14:20開場、15:00開演
3. キユーピー スペシャル サントリーホール ニューイヤー・コンサート 2023 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
2023年1月1日(日・祝)/2日(月・休)/3日(火) 13:00開場、14:00開演
年末年始もサントリーホールでは、年越しや新年を華々しくお祝いする公演が満載! 12月31日(土)~2023年1月3日(火)の4日間、ウィーンからオーケストラが来日。歌やバレエを交えながら、ロマンティックにウィーンの薫りをお届けします。
【チケット料金】
ジルヴェスター・コンサート S席:¥10,000、A席:¥9,000、B席:¥8,000
ニューイヤー・コンサート S席:¥12,000、A席¥10,000、B席:¥8,000
協力/サントリーホール
電話:0570-55-0017
撮影/フカヤマノリユキ ヘアメイク/永田紫織(Nous) スタイリスト/角田かおる 構成/内田淳子
<衣装問い合わせ先>
アガット:0800-500-500
ANAYI:03-5739-3032
アルアバイル:03-5739-3423
アレクサンドル ドゥ パリ GINZA SIX店:03-6264-5442
ダイアナ 銀座本店:03-3573-4005
フィルム:03-5413-4141