桃とアートづくしで特別な夏♡ 1泊2日で旅する【岡山】前編・倉敷～岡山

フルーツ＆アートの王国、訪ねるなら今！

心とからだにエネルギーをチャージ！ なかなかお出かけできなかった人も、日ごろの喧騒から離れて、リフレッシュできるフルーツ＆アートの王国・岡山を訪ねてみませんか。

最新の岡山の魅力1泊2日の旅を前編（倉敷～岡山）と後編（牛窓・犬島）に分けてお届けします。夏の岡山は魅力がいっぱい！ まずは、岡山を代表する観光地・倉敷めぐりから。

大原美術館と倉敷国際ホテルで迎えるゴージャスな朝

旅のはじまりは、岡山県・倉敷の美観地区。日本で最初の西洋美術中心の私立美術館「大原美術館」へ。館内に一歩足を踏み入れると、「あ、この作品見たことがある！」と教科書で見た名画がそこかしこに展示されています。歴史を感じる館内で、絵と対話をするのが醍醐味。

▲クロード・モネ《睡蓮》。近くで作品をみる時と、少し離れてみた時では作品の印象が違う！ 実物を前にするからこそ、発見できることがあるんです。

▲大原美術館の工芸館横に咲く睡蓮。この睡蓮はフランスの画家クロード・モネのジヴェルニーの自宅庭園から株を分け、移植されたものだそう。モネが見ていた睡蓮もこんな風に咲いていたのかも…。見頃は5月中旬～10月中旬。

当時のレシピを再現した「モネの朝食」を味わえるツアーも！

日本でも人気がある画家クロード・モネは、相当な美食家だったとか。12月まで「大原美術館プレミアムモーニングツアー ～モネの朝食～」も開催。大原美術館で作品を鑑賞した後、隣接する「倉敷国際ホテル」で、モネが実際に食べていた朝食を楽しめるスペシャルな企画です。

現存するレシピをもとに、「倉敷国際ホテル」のシェフが「モネの朝食」を再現。大原美術館で作品を鑑賞した後、モネが大切にした世界観を目と舌の両方で味わえるなんて、まさに特別な時間。

▲「大原美術館プレミアムモーニングツアー」に参加すると、特別解説員の解説付きで、開館前の大原美術館を貸し切りで巡ることができるという贅沢さ。美術館の成り立ちや作品にまつわるエピソードがわかると、絵の見方もグッと広がって面白い！

「Claude Monet’s Table～モネの食卓より 至福のひととき～」のメニュー

・岡山県産の「桃」と倉敷「連島ごぼう」のスムージー
・鴨のパテに洋野菜サラダを添えて
・ポタージュ フォンダンジュ
・晴れの国の「お日たま（卵）」を使ったリヨン風ポーチドエッグとボルドー風茸のソテー
・ジェノバ風パン＆スコーン プルーンジャムと共に
・フルーツ
・コーヒー又は紅茶 はちみつクッキーを添えて

▲鴨肉にフォア・グラを加えられたリッチなパテ。野菜の美味しさが引き立つのを実感。美食家・モネの朝食は本当に贅沢！

▲岡山のブランドたまご「お日たま」の半熟で「とろっ」とした黄身の味わいがたまらない。茸のソテーと合わせて高級感も。

▲自家製プルーンジャムが本当に美味。しっとりしたジェノバ風パンと、さっくりほろほろのスコーンで大満足！

大正時代の洋風建築が美術館に！ 新児島館（仮称）

大原美術館では、新たに大正時代の洋風建築をリノベーションした「新児島館（仮称）」も暫定開館。現代アーティスト・ヤノベケンジ氏の《サン・シスター（リバース）》が迎えてくれます。静かに座って瞑想していますが、不定期に立ち上がって愛らしい表情に。コロナ禍収束の願いが込められています。

▲《サン・シスター（リバース）》は、ヤノベケンジ氏の作品《サン・チャイルド》の姉のような存在。衣裳についているレリーフは、京都と福島の学生たちが共同制作。龍や虎、麒麟や亀などの多くの霊獣や守り神がいます。テーマは「転生」と「再生」。

▲大原美術館から歩いてすぐの「新児島館（仮称）」。旧中国銀行倉敷本町出張所を美術館として再生し、暫定開館中。

フルーツぎっしり！ 至福の「倉敷アフタヌーンティー」

美観地区を中心とする倉敷市内のカフェでは、9月30日まで夏の「倉敷アフタヌーンティー」を開催中。倉敷・岡山の旬の特産フルーツを必ず使って、夏は「桃」または「ぶどう」、冬は「いちご」が登場。イギリス発祥のアフタヌーンティーを倉敷風に。

観光客だけでなく、地元の女子にも人気だそう。ドリンクは2杯付き・おかわり自由・ポットで提供のいずれかで提供されるので、どこの店でもゆったり幸せ。倉敷でしか味わえない贅沢すぎるアフタヌーンティーです♡

▲くらしき桃子 総本店の倉敷アフタヌーンティー「桃とぶどうのアフタヌーンティー」。前日までのネット予約が必要。

▲「桃とぶどうのアフタヌーンティー」をオーダーすると、旬の桃食べ放題、ウエルカムドリンク・桃ジュースもおかわり自由！ これはお得すぎです。

倉敷川沿いや路地裏を探訪、ご当地ショップが見逃せない！

白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、風情ある倉敷美観地区。映画のロケにも使われることも。倉敷川沿いに立ち並ぶ伝統的な建物とモダンな施設は、見どころがいっぱい。「倉敷帆布」「倉敷デニム」といった倉敷ブランドが揃うショップや、町家を改装したカフェ、個性豊かな店舗が軒を連ねていて、路地裏の探訪にワクワク。

▲倉敷デニムストリート。倉敷デニムや倉敷帆布を使った、ご当地ならではのおしゃれなファッションアイテムや雑貨をゲット！

▲岡山県倉敷市は、マスキングテープブランド「mt」の発祥の地。工業用テープメーカー「カモ井加工紙」の「mt」が揃うお店「TANE」。壁一面のマステは圧巻！

夜はイルミネーションへ、岡山市内をゆかたで散策！

倉敷から岡山市内は電車で20分ほど。今の時期、岡山市内の夜は「旭川☆星降る川辺の物語」と題して、天の川をテーマに岡山後楽園や岡山城を望む石山公園・旭川河川敷をイルミネーションでライトアップ。夏の夜のそぞろ歩きも楽しい思い出に。11月27日まで。

▲「浴衣でのまち歩き」と「和」をコンセプトにした西川緑道公園の西川夏あかり（8月31日まで）。テーマは「夜祭り」。光と音で彩る花火演出や提灯・行燈・竹細工など和の装飾は、まさに日本の夏！

＊　＊　＊

フルーツ王国、岡山の夏は、どこもかしこも桃づくし！ 取材を重ねながら、暑い中でも新鮮でみずみずしい桃のジュース、ジューシーな桃を丸ごといただくと、たちまち身体も心も元気に！

そして、世界的な名画を身近にすると心も豊かになれます。倉敷の歴史が育む美しい街並みと個性的な地元のお店めぐりは楽しすぎました！

岡山駅までのアクセスは、JR山陽新幹線が便利。東京駅から約3時間10分、新大阪駅から約45分、名古屋から1時間35分、博多駅から約1時間36分ほど。今まで訪ねたことがある人も、初めての人もぜひ、夏の岡山に注目を。

最新情報は「岡山デスティネーションキャンペーン特設WEBサイト」を参考に。