2022年春夏の気温は？ 気象予報士が解説します！
気象庁は2月25日、3ヶ月予報（3～5月）と暖候期予報（6～8月）を発表しました。
今シーズンの冬は寒さが厳しい、雪が多いという印象を持っている方も多いのではないでしょうか。暖かい春は順調にやってくるのか、夏の暑さはどうなるのか、詳しくみていきましょう！
春の気温：季節の歩みは順調
これからの季節、北・東日本では北からの寒気の影響を受けにくい見込みで、3月と4月の気温は北日本で平年より高い、東日本は平年並みか高く、西日本はほぼ平年並みでしょう。
3月と4月の気温は桜の開花にも影響しますが、冬の気温も考慮すると、開花日は平年並みとなる所が多い見込みです。なお北海道は、冬が暖冬か寒冬かによって花芽の成長へ影響が出ることはなく、2月から開花の時期までの気温が高めと予想されることから、平年より早くなると予想されています。
また5月の気温は全国的に平年並みか高く、季節は順調に進む見込みです。半袖の出番が少し早くやってくるかもしれませんね。
夏の気温：例年以上に猛暑に警戒
ではその先の夏の気温はというと、全国的に暖かい空気に覆われやすいため、気温は北日本・東日本・西日本で平年より高く、沖縄・奄美では平年並みか高い見込みです。
地球温暖化の影響で大気全体の温度が高いことに加えて、上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れるため夏の主役である太平洋高気圧は北への張り出しが強く、暖かい空気が流れ込みやすくなります。また上空にあるチベット高気圧も平年に比べて北東側で強く、日本付近は二つの高気圧に覆われて厳しい暑さになることが予想されます。
▲気象庁HPをもとに作成
夏の計画を立てる際は、猛れつな暑さも考慮にいれておいてくださいね！
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気象予報士 太田絢子
気象予報士、防災士。中学生のころから気象に興味をもち、大学在学中に気象予報士試験に合格。卒業後は損害保険会社に就職し、交通事故や自然災害に遭った人へのサービス業務に従事。自然災害が多発するなかで、犠牲者をゼロにしたいと思うようになり、気象キャスターへ転身。現在は地元名古屋のCBCテレビ「チャント！」などに出演中。趣味はモーニング巡り、季節の箸置き集め。
