【目次】
・職場でバレンタインを渡すかは個人の自由
・職場でバレンタインを渡す際のマナー5つ
・チョコを渡すタイミング&ケース別の対処法
・職場で喜ばれるチョコの選び方2つ
・本命チョコは職場で渡さないほうが無難
・職場のバレンタインのマナーを押さえておこう
職場でバレンタインを渡すかは個人の自由
バレンタインのよくある疑問として、「職場の男性にバレンタインを渡すかどうか」が挙げられます。結論として、職場の男性にバレンタインを配るかどうかは個人の自由です。
そもそも、チョコをもらってどう思うかはもらった相手の感覚に委ねられます。素直にうれしいと喜ぶ人もいれば、「お返しに困るからもらいたくない」という人もいるでしょう。
また、渡す側の気持ちも個々の事情によって異なり、積極的に配りたいという意見がある一方で、金銭的な理由や面倒くささから職場のバレンタインに参加したくない人も多いと考えられます。
そのため、職場のバレンタインを義務と捉えるのではなく、「渡したい場合は渡す」「参加したくなければ配らない」と考えるのが無難です。なお、渡す場合はもらう側の立場になって、お返しに困らないようなものを配るなどの配慮をするといいでしょう。
職場でバレンタインを渡す際のマナー5つ
バレンタインは厳かな儀式ではありませんが、職場で渡す際には知っておきたいマナーが5つ存在します。
1. 個数や配り忘れに注意する
2. 手作りしたり、人によって差をつけたりしない
3. 相場以上の高価なチョコは贈らない
4. バレンタインについて女性同士で相談しておく
5. チョコと一緒にメッセージを添える
マナーを守らずに渡した結果、せっかくのバレンタインが失敗の思い出になるのは避けたいところでしょう。ここでは、職場でバレンタインを渡す際のマナーについて解説します。
1. 個数や配り忘れに注意する
職場のバレンタインでは、チョコの個数や配り忘れに注意が必要です。人数に対してチョコの数が足りなければ、もらえる人ともらえない人が出てきてしまいます。もらえなかったことを不満に思われると、今後の付き合いに影響が及ぶこともあるでしょう。
人数が多くて配るのが大変であれば、チョコの詰め合わせを部署やフロアごとに渡す方法もあります。小分けにされたお菓子をシェアしてもらうなど、配り忘れにならないように工夫することが大切です。
2. 手作りしたり、人によって差をつけたりしない
手作りのお菓子を渡したり、人によってチョコの価格に差をつけたりするのは、職場のバレンタインのマナーとしてふさわしくありません。手作りのお菓子に対して「重い印象がある」「お返しに困る」などの意見は多く、一般的には敬遠される傾向があります。
手作りのお菓子が喜ばれることもありますが、相手の負担を考えると手作りするのは避けたほうがいいでしょう。親しくない人が手作りしたものを苦手に思う人もいるため、職場のバレンタインでは市販のものを贈るのが無難です。
また、特にお世話になった上司や先輩に渡す場合でも、他の社員に配るチョコより高価なものを選ぶのは好ましくありません。価格に差をつけることによって、もらった人同士に気まずい思いをさせてしまう可能性があります。
特別な思いを添えて渡したいのであれば、相手の趣味を考慮してチョコを選ぶのがおすすめです。例えば、お酒好きの上司にはお酒を使ったチョコを贈るなどが考えられます。相手の好みを基準にすれば、他の人に渡すものと同程度の価格でも喜んでもらえるでしょう。
3. 相場以上の高価なチョコは贈らない
職場の人に配る際は、相場以上の高価なチョコは不向きです。バレンタインのチョコは日頃の感謝を込めるものであるため、価格が安すぎるものは好ましくありません。とはいえ、あまりに高価なものを贈ると、もらった人にとってはお返しをするのが負担となるでしょう。
職場のバレンタインの一般的な相場は、一人に対して500〜1,000円程度とされています。チョコを選ぶ際はもらう側の負担も考慮し、相場以上のものを買うのは避けましょう。
4. バレンタインについて女性同士で相談しておく
職場でバレンタインを配るのかどうかは、前もって女性同士で相談しておくのが無難です。他の女性社員が渡さないのに自分だけがチョコを用意すると、「抜け駆けした」と思われて関係が悪化する要因になりかねません。
バレンタインの時期が近づいてきたら、「バレンタインはどうしますか?」と持ちかけて話し合っておくといいでしょう。女性同士でお金を出し合ってチョコを用意するのであれば、そのルールに従うのが賢明です。
5. チョコと一緒にメッセージを添える
職場の人にバレンタインを配るなら、チョコと一緒にメッセージを添えるのがおすすめです。職場のバレンタインにはコミュニケーションツールという側面があります。
「いつもありがとうございます」「遅くまでお疲れ様です」などのメッセージを一言だけでも添えると、好感をもってもらいやすくなるでしょう。また、日頃は話す機会がない人と会話するきっかけになるなど、職場のコミュニケーションが活性化する効果もあります。
チョコを渡すタイミング&ケース別の対処法
職場でバレンタインを配ることになったら、チョコを渡すタイミングにも配慮が必要です。相手にとって都合が悪いときに渡してしまうと、せっかくのチョコも迷惑に思われてしまうでしょう。
また、チョコを渡すのが難しい場合に備えて、チョコを渡せなかったときの解決策を知っておくことも大切です。ここでは、チョコを渡すタイミングやケース別の対処法について解説します。
職場のバレンタインは業務外の時間に渡すべき
チョコを配るタイミングとしては、業務外の時間がベストだと考えられます。チョコを渡すために業務を中断するのはタブーであり、相手が忙しいときに渡すと迷惑に思われる可能性が高いです。
ただし、業務外の時間でも定時後に渡すのはおすすめできません。外回りから会社に戻らずに直帰するなど、定時間近に相手が会社にいるとは限らないためです。バレンタイン当日を迎えたら、できれば始業前にチョコを配っておくのがいいでしょう。
チョコを渡せなかったときの対処法2つ
職場のバレンタインは朝に渡しておくのがベターですが、事情によっては渡せないこともあり得ます。チョコを渡せなかったときのために、以下の2つの対処法を知っておきましょう。
1. 当日が休みの場合は前日に渡しておく
2. 出社時を逃した場合はお昼休みに渡す
一部の人にだけチョコを渡せなければ、上述したとおり関係性にヒビが入ることにもなりかねません。ここでは、チョコを渡せなかったときのために知っておきたい対処法について解説します。
1. 当日が休みの場合は前日に渡しておく
バレンタインの日付によっては、会社が休みでチョコを渡せないこともあるでしょう。バレンタイン当日が休みの場合は、前日にチョコを配っておくのが無難です。
バレンタインのあとにチョコを配るケースもありますが、相手に今さらだと思われる可能性があります。イベントを楽しむという思いも込めて、できれば前日に渡すのがおすすめです。
バレンタインよりも一足早く配るとサプライズ感があるため、相手にも喜んでもらえるでしょう。また、前日に向けてきちんとチョコを用意しておくことで、計画的な一面があることもアピールできます。
2. 出社時を逃した場合はお昼休みに渡す
始業前にチョコを渡せなかった場合の解決策としては、お昼休みを利用するのがおすすめです。特に配る人数が多い場合は、お昼休みが始まったタイミングで取りやすい場所にチョコを置いておき、「よかったら食後にどうぞ」と伝えるとスマートでしょう。
お昼休みに配ると、昼食のあとのデザートとして食べてもらいやすいのがメリットです。気兼ねなく食べられるため、もらった相手にとっても負担にならないでしょう。
職場で喜ばれるチョコの選び方2つ
渡し方や渡すタイミングに加えて、チョコの選び方も大切なポイントです。職場用のチョコを選ぶ際は、以下の2つのポイントを意識するといいでしょう。
1. 簡単に食べ切れるサイズを選ぶ
2. ラッピングはシンプルさを重視する
職場のチョコ選びでは、もらう側の立場に立って考えることが重要です。ここでは、職場で喜ばれるチョコの選び方について解説します。
1. 簡単に食べ切れるサイズを選ぶ
職場でバレンタインチョコを配るなら、簡単に食べ切れるサイズのチョコを選びましょう。例えば、2〜3口程度で食べられる小さめサイズがおすすめです。
家に持ち帰る人や仕事の合間に食べる人、会社の置き菓子にする人など、もらったチョコの食べ方は人それぞれです。サイズが小さいチョコはどのような状況でも食べられるため、渡した相手にも喜んでもらいやすいでしょう。
2. ラッピングはシンプルさを重視する
社内の人に渡す用のチョコのラッピングは、シンプルさを重視することが大切です。特に一人ひとりに個別で渡す場合、ハートが描かれたものや派手なデザインのものは重い印象をもたれる可能性があります。
または、華やかなラッピングによって本命チョコと勘違いされてしまうケースも。社内のみんなに感謝の気持ちを込めて贈っていることがわかるように、なるべくシンプルなラッピングを心がけましょう。
本命チョコは職場で渡さないほうが無難
会社は公共の場であるため、バレンタインという特別な日であっても職場で本命チョコを渡すのは避けるべきです。なかには本命チョコを迷惑に思う人もいるため、勇気を出して渡したとしてもマイナスな印象をもたれる可能性があります。
どうしても本命チョコを渡す場合は、渡し方に配慮する必要があるでしょう。ここでは、職場で本命チョコの渡す際のポイントなどを紹介します。
本命チョコを迷惑に思う人もいる
男性の中には、職場で本命チョコを渡されることを迷惑に感じる人が多いです。特に「お付き合いをしていない女性から本命チョコをもらうのは困る」という意見は多数。
そのため、せっかくの思いで本命チョコを渡したとしても、お互いの関係がギクシャクする可能性は否定できません。本命チョコを渡すことによって恋愛が不利に進んでしまうなら、職場で本命チョコを贈るのは避けるほうがいいでしょう。
どうしても渡す場合は渡し方に配慮する
どうしても本命チョコを渡して思いを伝えたいなら、渡し方に配慮することが大切です。特に、他の社員がいる前で本命チョコを贈るのは避けるのがベター。周りの視線が気になったり、周囲から冷やかされたりして、渡す相手に不快な思いをさせる可能性があります。
相手の気持ちも考えたうえで本命チョコを渡すなら、人目につかない場所でこっそりと渡すのがいいでしょう。会社はあくまで公共の場であると捉え、相手を困らせないように工夫することが大切です。
職場のバレンタインのマナーを押さえておこう
職場のバレンタインを渡すかどうかに決まりはなく、個人の自由で決めても構いません。ただし、女性同士でバレンタインをどうするか決めているなら、そのルールに従うのが無難でしょう。
チョコを配る際には、個数に注意して配り忘れがないように気をつけることが大切です。そのほか、チョコの価格や選び方などのマナーも押さえておきましょう。
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