ゴナールの副作用と夫婦のあり方【30代からの不妊治療】
妊活を始めて3年。現在34歳の私の体験から、妊娠を考えているカップルにとって少しでも役に立つような情報をレポート形式でお届けします。
前回は、金銭感覚の変化と夫に感じたことの話をお届けしました。今回は、ゴナールの副作用で苦しむ私を夫がサポートしてくれている話。
ゴナールの副作用との戦いが続く…
ゴナールの自己注射で妊活を進めていくことを決意した私ですが、ゴナールの副作用との戦いは相変わらず続いていました。
夫「家のことはやらなくっていいから。ゆっくり休んでて」
私「じゃあ、お願いしちゃおうかな。アナタも忙しいのに悪いね」
夫「いいよ、気にするな。日中は休みだから問題ない」
新型コロナの感染拡大防止のため、都内の多くの企業が在宅勤務を余儀なくされていた2020年の6月。
夫の会社は、もともとオリンピックの開催にあわせてリモートで業務ができるようにさまざまな調整がされていたのですが、さすがにこれほど大規模なテレワークになることを想定していなかったため、いざ大人数の社員が外部からアクセスしてみるとサーバーやネットワークに負荷がかかってしまいました。そのため一部の社員が、早朝に働いて、日中は休んで、また夕方から働く「分断勤務」が推奨されていました。
そのこともあり夫が昼間、洗濯や掃除、食事の用意なども全部引き受けてくれたのです。コロナ禍での体外受精は、不安も大きかったけれど、偶然にもこのような形で生活のことを心配せずに全面的にサポートしてもらえたのはありがたかったです。
夫「食欲はある? お昼は何食べたい?」
私「卵が育ちそうなもの…」
「採卵にいい食べ物って何だろう?」とスマホで検索しながら「精のつく食べ物がいいのかな?」とアレコレ調べながら、朝昼晩、3食の献立も考えてくれました。
新型コロナの影響で近所の飲食店が続々とテイクアウトをはじめたことにも助けられました。今までは、直接お店へ出かけないと食べられなかったグルメが、気軽にテイクアウトできるようになっていたので、Uberやテイクアウトのお弁当もうまく活用して炊事の負担を減らすようにしました。
私は午前11時にゴナールを打つというミッションをこなす以外は、ひたすら体を休めていくのみ。
私「こんなに寝たのに、夜は夜でちゃんと眠いや」
夫「卵を育てるのに体がそれだけ体力使っているんだよ、きっと。気にせず休みなさい」
私「うん、おやすみ」
ついに就寝時間は小学生以来の21時になりました。私のカラダ、どうなっちゃってんだろう。ゴナールの副作用のせいで、普通の日常が送れなくなってる…。でもしょうがない。おなかのなかで卵胞が大きく育っているんだ! とイメージしながら、眠りについたのでした。
夫は深夜まで仕事をし、また早朝に起きて仕事をし、日中は家事。まさに夫婦総力戦の採卵周期なのであります…。
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クロサワキコ
34歳・主婦ライター。妊活歴3年目。男性不妊の治療や人工授精に体外受精、ステップアップを重ねていくなかで感じた不妊治療のリアルな本音を発信しています。