リモートワークをしている人の約7割がデリケートゾーンに悩み!?
帝人株式会社は、女性の身体の不調やデリケートゾーン悩みについて、東京大学 医学部 産婦人科学教室 准教授・原田美由紀先生監修のもと、調査を実施。原田先生による、デリケートゾーンを健康な状態に保つためのアドバイスとともに、調査結果を紹介!
◆生活環境の変化とカラダの関係
リモートワークを週1回以上おこなっている人とおこなっていない人を対象に、デリケートゾーンの不調の有無について調査を実施。
その結果、リモートワークをおこなっている人は、おこなっていない人に比べて、デリケートゾーンの不調を感じる割合が15.7%高いことが判明!
■原田先生コメント■
リモートワークをおこなっている方ではおこなっていない方に比べて、デリケートゾーンの不調を自覚する方の割合が多いという結果は大変興味深く、リモートワークにより運動量が減ったり心身のストレスが溜まることによって生じる全身の不調が反映されているのではないかと推察しますが、さらに詳細な検討が必要です。
◆季節の変り目の女性の身体の状態
季節の変り目の女性の身体の状態についても調査。
「疲れやすくなる」「肌の調子が悪くなる」「頭が痛くなる」といった症状を感じている人が、81%もいる結果に!
また日々の生活の中で、デリケートゾーンの不調を感じている人は、過半数の55%。その内、季節の変り目にデリケートゾーンの不調を感じる人は20.3%でした。
さらにデリケートゾーンの悩みとしては、「かゆみ」「ムレ」「におい」がトップ3という結果になっています。
■原田先生コメント■
デリケートゾーンの不調の季節変化について、個人的には暑い時期に不調を感じる方が多いという予想でしたが、季節の変わり目も感じる方が多いという結果で驚きました。
一方で、季節の変わり目に全身の不調を感じると回答した方に比べてデリケートゾーンの不調を自覚する方が少ないという結果は、生物学的に説明ができるものなのか、あるいは全身の不調と同時に起きているデリケートゾーンの不調に対してあまり意識が向けられていないためなのか、あるいはその両方なのか、今後の検討が待たれると思います。
デリケートゾーンの健康状態をセルフチェック!
他の人と比べることがないため、正常な状態が分かりにくいデリケートゾーン。体調や生理周期による変化と思っていても、実はデリケートゾーンからのSOSサインということも!
下記チェック項目に1つでも当てはまった人は要注意。かゆみやおりものの状態に異変を感じる場合は、無理せずクリニックを受診し、医師に相談しましょう。
【デリケートゾーンのセルフチェックシート】
■原田先生コメント■
“におい“には要注意! 普段から身体の状態をチェックして異変に気づくことがポイント。
膣内には多くの細菌が住み細菌叢(さいきんそう)を形作っています。細菌叢を形成する細菌には良い菌と悪い菌があり、このバランスは抗菌薬の服用や体調不良などにより、簡単に崩れてしまうもの。悪い菌が優勢となることにより、膣内に炎症を起こし、細菌性腟症という状態になるのです。
一方で、帯下(おりもの)の性状や量は卵巣ホルモンの影響を受け月経周期によって変化し、排卵日が近くなると透明で粘り気の少ない帯下となり量が増え、それ以外の時期には白色で粘り気のある帯下が認められます。また正常な状態でにおいが気になることはあまりありません。
自身の健康管理の一環として、基礎体温の計測などとともに帯下の性状に普段から注意を払っておくとよいと思います。そして自身の把握しているパターンと異なるなと感じるときには、かゆみや痛みなどの強い症状がなくても細菌性腟症を発症している場合がありますので、クリニックで相談をしてみてください。
調査/帝人株式会社
【調査概要】
・調査方法:インターネット
・調査時期:2021年9月実施
・調査対象:20〜40代女性300名