新米と古米の違いを知って、美味しくお米を炊く方法をマスター!
スーパーへ行くと、お米コーナーには『新米』が並ぶ季節がやってきました。みなさんは、新米と新米ではないお米の違いを知っていますか?
今回お話を伺ったのは、鳥取県商工労働部兼農林水産部 市場開拓局 食のみやこ推進課普及推進担当 稲本充加子さん。
新米について、詳しく教えていただくとともに、一般的な炊飯器で美味しくお米が炊ける方法を教えていただきました。
◆新米と古米の違い
新米と記載していいかは、食品表示法の食品表示基準によって定められているそうです。
「新米とは、秋に収穫して、その年の12月31日までに精米され、包装したものを指しますが、具体的にいつからというのは、毎年の天候や、地域、お米の品種によって異なります。
対して古米とは、お米を収穫して1年過ぎたものを指します。
新米と古米の一番の違いは、お米の水分量です。お米は、収穫後、段々と水分が抜けていくため、新米には水分がたっぷりと含まれています。
ちなみに、新米より水分量が少ない古米は、決して味が落ちるわけではありません。古米には、古米の良さがあり、特に寿司飯に向いていますので、それぞれの魅力に合わせて使い分けするのもおすすめです」(稲本さん)
◆美味しく炊飯器でお米を炊く方法
ご家庭の炊飯器を使って、美味しくお米を炊く方法を紹介します。
1. お米の洗い方
お米に水を注いだら、すぐにその水を捨てます。その後2~3回ほど、水を入れては軽くかきまぜ、捨てるを繰り返しましょう。
昨今の精米技術は進歩しているため、必要以上に強く研ぐ必要はありません。
使うお水は、軟水のミネラルウォーターがベスト! 洗うときにも使うのはちょっと… という方は、最初に洗う時と炊飯用の水だけはいい水を使ってみてください。
自宅に浄水器が設置していれば、そのお水でもかまいない、とのこと。
2. 炊飯器へのセットの仕方
水量は、新米は水分を多く含んでいるため、記載の水量より少なめにしましょう。
その後、お釜ごと冷蔵庫へ入れて、約5~6時間ほど冷やします。その後、炊飯器の早炊きモードで炊きます。
美味しく炊くには、とにかく冷水! 冷蔵庫で冷やす時間がないときには、氷を入れるのもおすすめなのだそう。
3. 炊きあがったら
炊飯が終わったら、炊飯器を開け、おおよそ20~30秒開けっ放しにします。すぐにかきまぜたりせずに、放置することで、お米の粒がしっかりと立ち、美味しくなるそうです。
お米によっては、冷めると味が落ちてしまうものもありますが、コシヒカリの子孫にあたる『ゆめそらら』を交配して開発した『星空舞』は、冷めても食感が変わらずおすすめ!
ぜひ参考に、新米を味わってくださいね。